★箱の外観

▲箱のオモテ面。ボールペンとのサイズ比較。
黒の背景に4色のクエッションマークという、シンプルな面構えです。

▲箱のウラ面。
"色の広さをアタマの中で比べるだけ!"
"でもムズカシイんだな、これが!"
なんだか味わいのあるキャッチフレーズですねぇ!( ̄▽ ̄*)

▲スペック。
プレイ人数は2~5人で、
プレイ時間は15分。
対象年齢は8歳~となっています。
かなりルールが簡単なゲームですので、
小学校低学年でもプレイ可能かと!
★箱をオープン!

▲一発目はルルブ!

▲その下にカード類があって、

▲内容物は以上でした!
★内容物

▲ルール説明書(日本語・両面)
小箱ゲームにありがちな、タテ長のルルブです。
内容は多くなくて、さくっと読み終わります!

▲あとは2種類のカード類。

▲矢印カード×4色・各3枚
四色の矢印がドドーンと描かれたカードです。
各ラウンドの"指定色"を決めるのに使い、
そのラウンドの勝者によって引き取られます。

▲色カード(オモテ面)×98枚
赤・青・黄・緑と白の5色によって、
さまざまなアートが描かれているカードです。
(※各カードの外周のグレー部分は、ただの枠)

▲色カード(ウラ面)
色カードのウラ面には、
オモテ面のアート内の各色の割合が示されています。
(※白の割合のみ割愛されている)
★どんなゲーム?
「イリュージョン」は、
さまざまなアートが描かれたカードを、
"指定色"の面積の広い順に並べていくゲームです!
☆ゲームの準備
ゲームの準備は、あっという間で――

▲色カードと矢印カードを、別々にシャッフルして…、

▲それぞれの山をつくるだけ!!
たったこれだけでゲームを始めることができます♪( ̄▽ ̄*)
☆ラウンドの準備
「イリュージョン」は、
ゲームの勝者が決まるまでラウンドを繰り返していくんですが、
各ラウンドを始めるにあたっては――

▲まず、矢印カードを1枚めくって、
▲そのラウンドの"指定色"を決めた後…、

▲色カードの山のいちばん上のカードを取って、
▲矢印カードの矢印の先に配置しましょう。
ここからラウンドのスタートです!
☆何をしていくのか?
ラウンドが始まると、時計回りで、
各プレイヤーは山から色カードを1枚取って、
矢印カードの矢印の先に並べて置いていきます。
ただし、色カードの置き方には規則があり――

▲一枚の色カードの中の"指定色"の面積が、
▲狭いほど矢印カードに近い側に、
▲広いほど矢印カードに遠い側に、
▲それぞれ並べなければならないのです…!
☆自分のターンにすること(色カードの配置)
自分のターンが回ってきたら…、

▲山の上から色カードを1枚取って、

▲すでに矢印カードの先に置かれている色カードの、
▲左か右かに配置します。
このラウンドの指定色は青ですので、
すでに置かれている色カードの青の面積よりも、
いま手に持っている色カードの青の面積が、
狭いと思ったら左に、広いと思ったら右に配置しましょう!

▲この2枚の青の面積を比べてみると、
▲片や青のひし形が5つぶんに対して、
▲片や背景まるまる青のベタ塗り…。
これは、いま手に持っている、
ベタ塗りの方が広そうだ…と考えたら、

▲矢印カードから遠い側の右側へ、
▲手に持っている色カードを配置するわけです。
山から色カードを1枚取って配置したら自分のターンは終了!
時計回りで次のプレイヤーのターンとなります。

▲次のプレイヤーはというと、
▲すでに2枚の色カードが置かれている状況ですので、
▲手に持っている色カードを置く場所が3択になるわけですね。

▲さらに場に3枚目の色カードが置かれると、
▲その次のプレイヤーは置く場所が4択に…。
これを時計回りで繰り返していくと、

▲場の色カードの並びが、どんどん延びていくわけですが――
そんな延びも、いずれ「ダウト!」の一声でストップするのです…!
☆自分のターンにすること(ダウトの宣言)
自分のターンには、
山から色カードを取って並べる替わりに、
「ダウト」の宣言をすることもできます。
場の色カードの並びを見て、
1ヵ所でも正しくない(=狭い→広いの順になっていない)と看破したら、
得点代わりの矢印カードを受け取れるのです!

▲例えば、この色カードの並びに違和感を感じて、
▲「ダウト」と宣言したら…、

▲即座に、並んでいる色カードを全てウラ向きにして答え合わせをします。

▲その結果、全5枚のカードの青のパーセンテージを見てみると、
▲左から10%→19%→21%→20%→30%となっていて、
▲左から3番目と4番目の並びが正しくないことが判明しました…!

▲見事、誤りを看破して「ダウト」の声を上げたプレイヤーは、
▲そのラウンドの矢印カードを獲得します!
一方で、もし「ダウト」と宣言した結果…、

▲1ヵ所も誤りがなく、正しい並びだった場合は、

▲「ダウト」と宣言したプレイヤーの直前のプレイヤーが、
▲つまり、答え合わせ直前の最後の1枚を並べたプレイヤーが、
▲そのラウンドの矢印カードを獲得することになるのです…!
どちらにせよ、誰かから「ダウト」の宣言があったら、
答え合わせをして、矢印カードが獲得された後、
そのラウンドは終了となります。
☆次のラウンドへ
ラウンドが終了したら、
答え合わせした色カードを全て捨て札にした後…、

▲新たに矢印カードをめくり、
▲その矢印の先に色カードを1枚置いて、
▲次のラウンドを始めていきましょう。
なお、次のラウンドのスタートプレイヤーは、
前のラウンドで矢印カードを獲得したプレイヤーです。
ゲームは、
誰かが矢印カードを3枚獲得した時点で終了し、
そのプレイヤーの勝利となります!
あるいは、打ち止めをなくして、
全12枚の矢印カードをフルに使い、
全12ラウンドを最後の最後までプレイして、
最終的な矢印カードの獲得数を競う方式もあるようです。
★コメント
重量級でも軽量級でもなく、
中量級のボードゲームを好んでプレイしている私星屑は、
ほとんど小箱ゲームを買うことがありません。
そんな星屑が、それでも小箱に手を出す場合は、
だいたい「ボードゲーム会で小回りの利く作品」というパターンが多く、
この「イリュージョン」も、そのパターンに当てはまります。
2~5人という幅でプレイできて、
なんなら6人でも7人でもプレイできないことはなくて!
1ラウンドが非常に短いので、
ラウンドで区切れば時間の管理もしやすく!
ルールはいたってシンプルなので、説明もあっという間!
決してボードゲーム会のメインに据えられはしないけれど、
場を温めたり、場をつないだりのスーパーサブとして、
小さな箱が大きな活躍を見せてくれるわけです♪( ̄▽ ̄*)
といっても、いくら小回りが利いたところで、
ゲームの内容が面白くないと意味がないわけですが――
この「イリュージョン」というゲームは、
その名の通り「錯覚」という面白さを存分に発揮してくれます…!

▲例えば、この2枚の緑の面積を比べたら、
▲どう見ても右の方が広いわけで、

▲結果はこの通り。なんですが…、

▲この緑、いうほど1%かな…?
▲もう少しありそうなんですが、全体の1%しかないらしいです。

▲次に、この2枚の緑の面積。
▲左はひとカタマリの緑を2本の黄色ラインがまたいでいて、
▲右は4文字のアルファベットになっています。
これ、どっちが広いと思いますか…?

▲いじわるな出題で誠に恐縮ですが、
▲正解はどちらも同じ12%でした…!
ぼくは、この問いを友人に出されたとき、
アルファベットの方だと確信したんですが、
まさか同じ面積とは…( ̄▽ ̄;)
という感じで、目の「錯覚」による"意外性"が、
全部で98枚の色カードに散りばめられていて、
おかげで答え合わせのたびに驚かされるんですね。
このゲームの最大の面白みは、そんな答え合わせでの、
「えー!?」
とか、
「マジかー!」
とか、
「ウソやろー?!」
とか、
みんなで一緒になって騙されたり、驚いたりといった、
錯覚による意外性の「共感」にあるように思います!
他にも、

▲このような、露骨にややこしい色カードを引いて、
▲頭を抱えてしまうプレイヤーがいたり、

▲このような、カウントできそうなカードが並んで、
▲必死に三角形を数えだすプレイヤーがいたりと、
プレイヤーたちの一挙一動に注目するのも面白いですね♪
総じて、
ド派手に大騒ぎする系のパーティーゲームではなく、
静かに盛り上がる系のパーティーゲームと言えるではないでしょうか。

最後に、購入のオススメ度合いですが、
価格的にも、扱いやすさ的にも、
オススメしやすいゲームですね!
ただ、カードの枚数のボリュームは多めでも、
ゲーム自体のボリュームは小ですので、
なんというか、お腹いっぱいにはなりません。
そこは前菜とかデザートとかをイメージしてください。
とはいえ、
人数と年齢の受け入れがかなり広く、
短時間の省スペースでプレイできて、
あっと驚ける「イリュージョン」は、
素晴らしい小箱の一つといえるでしょう♪( ̄▽ ̄*)
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