さてさて、開封記事での宣言どおり、
今回は主に"2人で砦を叩く"件について補足していきます!
なお、この記事は開封記事を前提にして書いていますので、
もし未読であれば、ぜひ先にこちらをご覧ください♪( ̄▽ ̄*)
★ターンの流れ
まずは、おさらいがてら、
ゲーム中の各ターンの流れについて確認しておきましょう!
トロールフィヨルドはターン制ですが、時計回り形式ではなく、
ゲームボード外周のトラックで最後尾のプレイヤーが、
常にターンプレイヤーとなります。

ターンプレイヤーは、
配置マスを進むか、移動マスを進むかを選び、
さらに1~3歩の範囲で何歩進むかを決めなければなりません。

この結果、
配置マスを進んだら、
その歩数ぶんまで、止まったマスのエリアにトロールコマを配置し、
移動マスを進んだら、
その歩数ぶんまで、すでに配置しているトロールコマを移動させます。
そして、その直後、
もし砦を叩くための2つの条件を満たしていれば、
実際にハンマーでタワーを叩くことができるのです…!
(※叩かずにターンを終えてもOK)
★砦を叩くための2つの条件
これもおさらいになりますが、
砦を叩くための条件は、
①Ⅰ→Ⅱ→Ⅲの順番で
②隣接2エリア以上にトロールコマが配置されている
…という2つでしたね。
①Ⅰ→Ⅱ→Ⅲの順番で
砦には「Ⅰ」「Ⅱ」「Ⅲ」の番号がふってあって、
各プレイヤーはこの順番で砦を叩いていかなければなりません。
すなわち――

▲「Ⅰ」の砦を叩いて財宝を得たら、
▲次は「Ⅱ」の砦を叩かなければならないという具合です。
(※「Ⅱ」の次は「Ⅲ」で、その次は好きな砦でOK)

▲ゲームボードでいうと、叩けるのは、
▲この2つの砦のどちらかということになります。
②隣接2エリア以上にコマが配置されている
加えて、その砦に隣接する3つのエリアのうち、
2エリア以上に自分のトロールコマを配置していなければなりません。

▲上の砦は山と湿地と氷河に囲まれていますが、
▲オレンジプレイヤーは、そのうちの氷河にしかコマがありませんので、
▲彼は、この砦を叩く条件を満たせていないわけです。

▲一方で、右の砦は氷河とツンドラと湿地に囲まれていて、
▲オレンジプレイヤーは、そのうちの氷河とツンドラにコマがあります。

▲彼は、右の砦を叩く条件を満たしていて、
▲(14)か(17)の財宝を狙うことができるのです!
(※右下の湿地にはコマがないので(27)の財宝は狙えない…)
★1人で砦を叩く
それでは今日も今日とて(14)か(17)の財宝を目指して、
ハンマーでタワーを叩いてみることにしましょう♪( ̄▽ ̄*)
え、いつになったら2人で砦を叩く話になるのかって?
それがですね、
ここいらの話は2人で砦を叩く上での前提になりますので、
もう少しだけお付き合いいただけたら嬉しいです…!

▲さてさて、これより狙う砦の隣接エリアには、
▲合わせて「5体」のトロールコマを配置していますので、
▲ヒットリミットもカラーリミットも「5」になります。
つまり、タワーをハンマーで叩ける回数が「5回」で、
赤青黄のキューブは、それぞれ「5個」まで出せるわけですね!
それでは早速――
「ひと~つ!」カツン!
「ふた~つ!」カツン!!
「みっつ~!」カツン!!!
「よっつ~!」カツン!!!!

▲4回目を終えて、出てきたキューブは14個。
ここで叩くのを止めれば、
何事もなく(14)の財宝を獲得できます。
しかしながら、あと1回だけ叩くことができて、
その1回で3個のキューブを落とせば合計17個…!
一段上の(17)の財宝を狙うチャンスでもあるわけですね!
ただし、赤が5個、黄が4個と出ていて、
いずれもカラーリミットのすれすれという状況。
もしカラーリミットを超過すれば山の精霊を怒らせてしまいますが――
「いつつ~!」カツン!!!!!

▲はたして、ちょうど3個のキューブが出てきましたが、
▲残念ながら赤と黄が1個ずつカラーリミットを超過してしまいました。
こうなると、山の精霊が怒ってしまい、
たとえヒットリミットに達していなかったとしても、
砦を叩くのを強制終了させられてしまいます…( ̄▽ ̄;)
☆財宝を得るパターン
開封記事の方でも触れましたが――

▲超過ぶんのキューブ1個につき、
▲贈り物を1つ消費することで、
▲山の精霊の怒りを鎮められちゃうんですね。
今回はキューブ2個ぶん超過でしたので、
贈り物を2つ消費しなければなりません。

▲山の精霊さえ黙らせてしまえば、
▲17個のキューブを出したという結果だけが残り、
▲晴れて(17)の財宝を獲得することができました!

▲獲得した財宝は袋に置いて、
▲次なる砦は「Ⅲ」となります。

▲財宝を得た場合は、その財宝があったエリアの、
▲自分のトロールコマを全て回収しなければなりません。
☆財宝を得ないパターン
逆に、あえて山の精霊に贈り物をせず、
財宝を得ずに終えることもできます。

▲12勝利点ぶんの贈り物を消費して、
▲17勝利点の財宝を得たとしても、
▲差し引き、たったの5勝利点ですからね…。
とはいえ、
砦を叩いたら必ず自分のトロールコマを回収しなければならないのです!

▲財宝を得なかった場合は、
▲叩いた砦に隣接するエリアのうち、
▲自分のトロールコマがあるエリアを1つ選んで、
▲そのエリアの自分のトロールコマを全て回収します。
山の精霊の怒りをかって思いもよらず…だとしても、、
ただ単に目標の数のキューブを出せなかっただけ…だとしても、
砦を叩いておいて、財宝を得られなかった場合は、
トロールコマを置きなおして、再チャレンジしなきゃなんですね…。
★2人で砦を叩く
紆余曲折を経ながらも…、

▲オレンジプレイヤーは「Ⅲ」の砦を叩くところまできました。
おやおや?
この砦の周囲3エリアは、やたらと混雑していますね。
具体的には、
オレンジプレイヤーが合計5個のトロールコマを配置している以外に、
黒プレイヤーが6個、茶プレイヤーが4個のコマを配置しています。
こんなときは、1人だけ"協力者"を募ることができるのです!
☆協力者の条件
ターンプレイヤーが砦を叩こうというときに、
その砦の隣接2エリア以上にコマを配置している他のプレイヤーがいたら、
一緒に砦を叩くことを提案できます。
(※提案せずに単独で叩いてもOK)
ターンプレイヤーが「一緒に砦を叩こうよ!」と提案すると、
狙う砦の隣接2エリア以上にコマを配置しているプレイヤーのうち、
より配置しているトロールコマの数が多いプレイヤーから順に、
提案を受けるか受けないかを回答していく流れなんですが…、

▲まず6個のトロールコマを配置している黒プレイヤーには、
▲「せっかくだけど他をあたって欲しい」と拒否されました。
残念ですが、彼にも何かしら事情があるのでしょう。
こうなると、次は自動的に…、

▲4個のトロールコマを配置している茶プレイヤーへお伺いをたてると、
▲こちらは「ぜひ一緒に砦を叩こう!」と快諾してくれました。
この茶プレイヤーの現状ですが、

▲「Ⅰ」の砦の財宝を獲得し終えて、
▲「Ⅱ」の砦を目指しているところ。
これから叩くのは「Ⅲ」の砦ですが、
しかし問題はありません!
ターンプレイヤーは、
目標の砦の隣接2エリアにコマを配置するのに加えて、
Ⅰ→Ⅱ→Ⅲの順番で砦を叩かなければなりませんが…、
協力者については、
目標の砦の隣接2エリアにコマを配置することだけが条件で、
砦の順番は一旦、脇においておけるのです♪( ̄▽ ̄*)
☆協力のメリット
それでは、
協力するとどんな良いことがあるかという話ですが――

▲なんと配置しているトロールコマの数を足せます!!
つまり、
オレンジプレイヤーは単独では5個だったところが、
茶プレイヤーと合わせて合計9個ということになるのです!
トロールコマが9個ということは、
ヒットリミットが「9回」になり、
カラーリミットも「9個」となります。
ちなみに、この「9」という数は…、

▲このゲームでは最大の数字です。
仮にトロールコマの数が10個以上になったとしても、
リミットは「9」で打ち止めとなってしまいます。
さきほど、もし黒プレイヤーが協力を受けていた場合、
黒+オレンジの合計数は11個…。
このあたりに、黒プレイヤーが断った理由があるのかもしれませんね。
☆主導権と空振り
トロールコマの数を足せるというメリットだけ見たら、
どんどん協力した方が良いように思えることでしょう。
ところが、そんなに話は簡単ではないのです…!
2人で協力して砦を叩く場合、
まずはターンプレイヤーが"主導権"を持ちます。
主導権を持っているプレイヤーは、
ハンマーを握ってタワーを叩くことができ、
さらに財宝獲得の優先権もあるのです。
つまり、
自主的に叩くのを止めたにしても、
ヒットリミットに達して叩けなくなったにしても、
山の精霊を怒らせてしまって叩くのを止めさせられたにしても、
その直後の財宝の獲得は2人とも行うことができるのですが、
どの財宝を獲得するかは、主導権を持っているプレイヤーが先に決めます!
その結果、主導権を持たない方のプレイヤーは、
残った財宝の中から、おこぼれにあずかるほかなく、
しかも、もし獲得できる財宝が残っていなかったら、
コマを回収させられるだけで何も得られないかもしれないのです…!
とはいえ、主導権というのは常に相手へ移る可能性があります。
それが"空振り"です!
主導権を持つプレイヤーがタワーを叩いた結果、
キューブが1個も出てこないことを"空振り"といって、
空振りが発生すると、主導権が協力者に移り、
それまでと立場が正反対になります!!
協力とは、あくまで表面的な話であって、
その実、お互いに相手の空振りを切に祈りあう…。
なんとも奇妙な協力関係といえますね…( ̄▽ ̄;)
☆実際に協力してみよう!
文字ばかりではアレですので、
ここからは実際の協力の様子を見てみましょう。
先ほどの流れの続きで、
ターンプレイヤーのオレンジプレイヤーに、
茶プレイヤーが協力者として名乗り出ましたので、
まずはオレンジプレイヤーが主導権とハンマーを握ります。
なお、両者とも狙える財宝は同じで(13)と(25)の2つです。
「ひと~つ!」カツン!

▲1打目は3個。
目標は9打で25個ですので、
このペースでいけばクリアできそうですね。
「ふた~つ!」カツン!!

▲2打目は5個で、合計8個。
これはかなり良いペースといえるのではないでしょうか…!
「みっつ~!」カツン!!!

▲3打目は0個で空振り!
オレンジプレイヤー、やや力んでしまったのでしょうか…?
空振りが発生して、
主導権とハンマーが茶プレイヤーに移ってしまいました。
「げっ!!!」
「よし、ようやっと俺のターンだ!」
「よっつ~!」ガツン!!!!

▲4打目は4個で、合計12個。
これで(13)の財宝にリーチがかかりましたね。
「いつつ~!」ガツン!!!!!

▲5打目は4個で、合計16個。
(※画面外に白1個)
茶プレイヤーは、
確実に(13)の財宝を獲得したいのであれば、
ここで叩くのを止めるという選択肢もあります。
ただし、その場合、
まだヒットリミットに達していませんので、
オレンジプレイヤーが、この状況を単独で引き継ぐことになるのです。
つまり、オレンジプレイヤーは16個の6打目から再開して、
(25)の財宝の獲得を目指せるというわけですが――
「そうは問屋がおろさない!」
「25点をとるのは俺だ!!」
「なんと強欲な協力者かッ!!!」
「いいぞ、もっとやれー!」
「むっつ~!」ガツン!!!!!!

▲6打目は0個で空振り!
「な、なにー!?」
「あはははは!」
「なにごとも腹八分が良いのだよ」
「そっちも25点を狙ってるくせにー!」
「あはははは!」
ターンプレイヤーから協力者へ主導権が移ったかと思えば、
今度は協力者からターンプレイヤーへと主導権が戻りました!!
なんと目まぐるしい展開でしょうか…!
「ななつ~!」カツン!!!!!!!

▲7打目は4個で、合計20個。
「あと2回で5個か、余裕だな!」
「また、そんな露骨なフラグを立てて…」
「やっつ~!」カツン!!!!!!!!

▲8打目は3個で、合計23個。
「まぁ、こっちが25点だとしても、」
「そっちも13点を取れるんだから、」
「ここは仲良く分け合おうよ☆」
「まぁ、13点もらえるなら良しとするか…」
「じゃあラスト――」
「ここのつ~!」カツン!!!!!!!!!

▲9打目は0個で空振り!
「え…?」
「ってことは?」
最終打であろうと、空振りならば主導権は移ります!
もはやハンマーを振るうことはできませんが、最後の最後で、
協力者の茶プレイヤーが財宝獲得の優先権をつかんだのです…!

▲結局、出てきたキューブは23個でしたので(25)の財宝には届かず。
▲とはいえ、茶プレイヤーは(13)の財宝を獲得して、コマを回収します。

▲茶プレイヤーは、ターンプレイヤーではなく協力者ですので、
▲獲得した財宝を財宝袋の継ぎはぎ部分に置かなければなりません。
もちろん、この13点は加算されますが、
ターンプレイヤーの際に狙う砦は、引き続き「Ⅱ」の砦というわけです。

▲一方のオレンジプレイヤーは、(25)の財宝を獲得できない上に、

▲どちらかのエリアのトロールコマを全て回収しなければなりません。

▲まさに骨折り損のくたびれ儲け…!
「なんてことだ…なんてことだ…」
「だからフラグを立てるなとあれほど」
「また一緒に叩くドン☆」
「絶対やだ!!!」
と、こんな感じでルールを補足させてもらいました!
いずれ、このゲームのサマリーを作ることがありましたら、
ここに貼り付けておこうと思います♪( ̄▽ ̄*)
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★箱の外観

▲箱のオモテ面。ボールペンとのサイズ比較。
トロールがハンマーを振るっているイラストです。
その背後にはフィヨルドらしき地形が見てとれます。

▲箱のウラ面。
ハンマーでタワーのようなものを叩いている画像が載っていますね。
それだけでバカゲー臭がプンプンと漂ってくるかのようです…!

▲スペック。
プレイ人数は2~4人で、
プレイ時間は60分。
対象年齢は10歳~となっています。
プレイ人数によるルールの変更などはありませんが、
三角関係の発生しない2人プレイは、やや淡白かもです。
★箱をオープン!

▲一発目はルルブ!

▲その下にタイル台紙があって、

▲ゲームボードと白い包み。

▲底部にコマ類とハンマーで、内容物は以上でした!

▲さらに、白い包みも開けてみると…、

▲中から立派なタワーのお出ましです…!
★タイル抜き!

▲それでは、3枚の台紙からタイルを抜いていきましょう!
よーいドン! チッチッチッチッ……(←時計の音)

▲はい、完了…!

▲星屑タイムはご覧の通りです。参考までに。
たいへんさ:苦□■□楽
ぬきやすさ:難□■□易
★内容物

▲ルールブック(3ヵ国語・全36ページ)
ドイツ語・英語・フランス語のルルブです。
見た目に反して濃い内容で、
一言語あたり12ページにギッシリの記述と写真があります…!

▲ゲームボード×1枚
6種類の地形が、それぞれ2エリアずつあるボードです。
その地形の境目には、砦を建てる6ヵ所のスペースがあります。

▲木の通路×10本
ゲームボードをぐるりと囲むように配置して、
プレイヤーたちのコマが進むことになる通路です。
木の通路の配置はランダムですので、
ゲームごとに異なる盤面を楽しむことができます!

▲スタート通路×1本
プレイヤーたちのコマの初期位置となる通路です。
ウラ面はハンマー振りカウンターになっています。

▲スライダー(onハンマー振りカウンター)
ハンマーを振るった回数を数えるための覗き穴です。
スタート通路のウラ面と一緒に使います。

▲岩の砦×6セット
「Ⅰ」「Ⅱ」「Ⅲ」の番号が各2つずつ、合計6つある砦です。
砦の番号の位置は、ゲームごとにランダムで決めることができます。

▲ロックタワー&トロールハンマー
岩の砦をリアルにした「ロックタワー」と、
それに打撃を与えるための「トロールハンマー」です。
打撃を受けたタワーからは、岩石が転がり出てきます。

▲岩石×4色・各11個
砦の中の岩石を表すキューブです。
このうち赤・黄・青の3色は、
砦から出せる数に制限がかかります。

▲財宝×42枚
砦から岩石を除去すると貰える、ご褒美です。
示されている数字が財宝の価値であり、つまり勝利点となります。

▲財宝袋×4色
プレイヤーたちの個人ボードです。
次に目指す砦をチェックしたり、
獲得した財宝を置いたりします。

▲贈り物×3種類・各4枚
山の精霊を怒らせたときに贈る袖の下です。
ゲーム終了時まで残しておくと、額面どおりの勝利点になります。

▲王冠×3枚
各砦で最高額の財宝を得たプレイヤーが持つトークンです。
ゲーム終了時、王冠1つにつき6勝利点になります。

▲トロールの王×4色・各1個
▲トロール×4色・各10個
プレイヤーたちが率いるトロールのコマです。
大きなコマは、ゲームボードの外周をぐるぐる回り、
小さなコマは、ゲームボードの各エリアに配置します。
★どんなゲーム?
年老いた山の精霊は困っていました…!
彼の住まう、伝説に名高い「岩の砦」も、
経年劣化の内部崩壊で岩石がゴロゴロゴロゴロ…。
もはや足の踏み場もありゃしないという有様です。
そこで、山の精霊は考えました。
「力自慢のトロールたちにハンマーで砦を叩いてもらおう!」

ハンマーの強烈な打撃を喰らわせれば、
その衝撃で砦の内部に散らかる岩石も、
たまらず外へと転がり出てくるはずです…!

山の精霊が、ご褒美の財宝を用意すると、
ウワサを聞きつけたトロールたちが、
我こそはと砦へ集まってきました!
ただし、くれぐれもお気をつけください。
あまりにも容赦なく砦を叩きすぎて、
出してはいけない岩石まで出せば、
山の精霊の怒りをかってしまうのです…!
☆トロールの配置と二つのリミット
つまり早い話が、
砦を掃除して、お駄賃をもらうゲームというわけですね。
とはいえ、それだけではなく、
プレイヤーはトロールたちを砦へと導かなければなりません。
具体的には――

▲自分が担当する色のトロールを、
▲目的の砦に隣接する3つのエリアのうち、
▲2エリア以上に配置する必要があります。
これで晴れて砦を叩けるようになるのです。
そして、
配置したトロールの数によって「二つのリミット」が決まります。

▲一つ目が「ヒットリミット」。
これは砦を叩くことができる回数です。
例えば、トロールを5体配置していれば、
砦を5回まで叩くことができます。

▲二つ目が「カラーリミット」。
これは赤・黄・青の岩石について、
それぞれ出すことのできる最大数です。
例えば、トロールを5体配置していれば、
赤を5個まで、黄を5個まで、青を5個まで、
それぞれ出すことができます。
(※白は何個でもOK)
☆実際に叩いてみよう!
砦を叩くための条件を満たしたら、
さっそく砦を叩いて、ご褒美の財宝を狙いましょう…!
財宝は、各エリアに1つずつ置いてありますが、
狙えるのは自分のトロールを配置しているエリアの財宝のみです。
また、得られる財宝は、
砦から出した岩石の個数以下の額面のものに限られます。

▲オレンジプレイヤーは「Ⅰ」の砦を叩く条件を満たし、
▲山の(11)か森の(18)の財宝を狙えるわけですね。
そして、トロールを5体配置していますので、
ヒットリミットとカラーリミットはどちらも「5」です。
それでは砦を叩いてみましょう!
「ひと~つ!」カンッ!
「ふた~つ!!」カンッ!!
「みっつ~!!!」カンッ!!!

▲ジャンジャンバリバリと岩石が出てきて、
▲ここまで3ヒットで13個の成果です…!

▲13個の岩石を出しましたので、
▲ここで叩くのを止めれば(11)の財宝を獲得できます。
しかしながら、あと5個の岩石を出せば、
(18)の財宝に手が届きますので――
「よっつ~!!!!」カンッ!!!!

▲4ヒット目で、さらに岩石が出てきました!
ここで、ちょっと整理しておきましょう。

▲岩石の合計は17個となりましたが、
▲青が5個でカラーリミットの上限です。
残り1回で、
青以外が1個出てくれば万々歳ですね!
「いつつ~!!!!!」カンッ!!!!!

▲果たして、ポロッと出てきたのは青でした…。
カラーリミットの「5」を超えてしまい、
山の精霊が激おこプンプン丸です!!!
きっと、この青の岩石は、
精霊にとってちょうど良い腰掛けとかだったんでしょう。
こうなると、まだ叩ける回数が残っていたとしても、
叩くのを強制終了させられてしまい、財宝も貰えません…!
☆山の精霊の怒りを鎮める!
とはいえ、
せっかく18個もの岩石を出して、
(18)の財宝に手が届いているのに、
その手が虚空しかつかめないなんて難儀ですよね。
そんなときは――

▲山の精霊に贈り物を、

▲渡すことで、

▲出してしまった青の岩石を、

▲白にしてもらいましょう!
各プレイヤーは贈り物を3つずつ持っていて、
1つ使うごとに、岩石1個を白にできます。
こうしてカラーリミットをクリアすることができれば、
山の精霊の怒りが鎮まり、財宝を獲得できるわけです!
☆財宝の獲得とトロールの回収

▲なんとか獲得できた(18)の財宝は、

▲自分の財宝袋に置きます。
その後――

▲財宝を獲得したエリアの、自分のトロールを、

▲手元に回収しなければなりません。
こうして回収したトロールは、ふたたび盤上に配置できます。

▲財宝がなくなったエリアには、
▲新たな財宝を補充しておきましょう。
☆ゲームの流れ

▲「Ⅰ」の砦を叩いて財宝を獲得したら、
▲次なる目標は「Ⅱ」の砦となります。

▲盤上に2つある「Ⅱ」の砦のうち、どちらを狙うかは…、

▲盤上に残っているトロールの現在地や、
▲隣接するエリアの財宝の額面と相談して決めましょう。
「Ⅱ」の砦の次は、もちろん「Ⅲ」の砦となり…、

▲最後は、どの砦でも狙うことができます。
この、最後のマスを財宝で埋めたプレイヤーが現れたら、
そこから残りのプレイヤーたちが1ターンずつプレイして、
ゲーム終了となります。
☆ターンの流れ
このゲームはターン制でありながら、
時計回りで進むタイプではありません。

▲ゲームボードの外周を回る大きなトロールのうち、
▲最後尾のプレイヤーが常にターンプレイヤーです。
そのターンプレイヤーは、
移動マスor配置マスの好きな方を選んで、
1~3歩の範囲で進みます。

▲木の通路の内側が移動マスで、外側が配置マスです。

▲例えば、このオレンジプレイヤーが配置マスのルートを選んだ場合、
▲1歩目が氷河で、2歩目がフィヨルドで、3歩目が森となります。
(※他のトロールがいるマスは飛び越える!)

▲ここで、もし1歩進んで氷河のマスに止まったら、

▲自分の小さなトロール1体を、氷河エリアに配置できます。

▲あるいは、3歩進んで森のマスに止まったら、

▲自分の小さなトロールを3体まで、どちらかの森エリアに配置できます。
(※2つのエリアに分けて配置することはできない!)

▲一方、移動マスのルートを選んで、
▲例えば3歩進んだ場合、

▲すでに盤上に配置してある自分のトロールを3回まで移動させられます。
(※2歩なら2回まで、1歩なら1回まで)

▲このとき、3体を1回ずつ移動させても、

▲1体を3回移動させても問題ありません。
☆追い風
最後尾のプレイヤーが常にターンプレイヤーになると、
先を行くプレイヤーたちが不利になりがちですが、
そこを救済するルールが"追い風"です。

▲ターンプレイヤーが、

▲進んで止まった結果、まだ先にプレイヤーがいる場合、
▲そのプレイヤーたちは、現在地のマスを1回まで利用できます。
上の画像の場合、
茶プレイヤーは移動を1回まで、
黒プレイヤーはフィヨルドに1体まで配置、
白プレイヤーはツンドラに1体まで配置できるわけです。

▲こちらの場合は、
▲白プレイヤーのみがツンドラに1体まで配置できます。
☆2人で砦を叩く!!
実は、このゲーム、
他のプレイヤーと協力して2人で砦を叩くことができるのですが、
その辺りのルールが少しばかり複雑になっていますので、
そこだけ別記事にて紹介させてもらう予定です。
【※追記】別記事を書きました!→こちら
★コメント
タワーをハンマーで叩いて、中からキューブを出すゲーム!
…と聞きまして、私星屑、確信しました。
絶対、間違いなく、バカゲーだろうと!!
そんなわけで、
ある日のボードゲーム会の前夜に届いたこのゲーム、
ちょろっとルルブを読んだらすぐに理解できるだろうと、
高をくくっていた結果…、
付属の日本語説明書の18ページという厚さに意表をつかれて、
結局のところ夜中までかかってルールを把握するはめになり、
寝不足でのボドゲ会となったわけです。
ええ、私が間違っていましたとも。
露骨なアクションゲームでも、濃ゆいものは濃ゆいのだ…!

まず、ハンマーアクションからして、
一筋縄ではいかない仕様になっています。
ただ単に強く叩けば多く出るというわけではなく、
うまく力をタワーに伝えて振動させないと出やしません。
必要なのはパワーではなくテクニックなんですね!
そして何より、そこに至るまでのコマ配置。

最後尾が常にターンプレイヤーというシステムを、
"追い風"のルールがまさにフォローしていて、
隙のない作りになっています。
おかげで、プレイヤーも隙を見せることができず、
がっつりと考えさせられてしまうのです…!
とはいえ選択肢は多くないので、
ダウンタイムは短めなのが良いですね♪( ̄▽ ̄*)
また、この記事では端折りましたが、
2人で協力して砦を叩くのが味わい深いです。
簡単にいうと、
2人で塔を叩けば、その2人のトロールを合算できて、
ヒットリミットとカラーリミットを増やせますが、
厄介なことに"主導権"というものが発生します。
主導権を持つ方が、ハンマーを振るって砦を叩き、
さらに財宝獲得の優先権を持つのですが、
この主導権が"空振り"によって相手に移るのです。
空振りとは、
砦を叩いた結果、何も出てこないことをいいます。
ターンプレイヤーが主導権を持って叩き始めた結果、
途中で空振りしてしまい、相手に主導権を奪われて、
軒を貸したつもりが母屋を取られてしまう…。
一方で、協力を求められた側も、
上手く立ち回れば、おこぼれにあずかることができますが、
下手をすると利用されるだけされて終わる可能性もありますので、
協力するかどうかは慎重に決めなければなりません。
ただの友好的な協力ではなく、
あくまで、お互いの利害の一致による協力ということで、
プレイヤー間に適度な緊張感が漂い続けるわけですね。

キューブのタワーにハンマーという、いかにもな見た目で、
てっきり大味な爆笑系のアクションゲームかと思いきや、
その実、繊細なルールの真剣勝負系アクションゲームという…。
間違いなく、ここ最近の意外性ナンバーワンでした!

最後に、購入のオススメ度合いですが、
オトナがじっくりと楽しめるアクションゲームをお求めであれば、
どんぴしゃではないかと思います!
ただし、
ハンマーで叩きまくるというルール上、
いくら密度の高い素材で作られているとはいえ、
いつタワーが壊れてしまうかは分かりません。
しかも、タワーを失うことは、
イコールでこのゲームを失うことになりますので、
その覚悟が必要になります。
壊れても泣かないメンタルがなければ、
購入は控えた方がよろしいでしょう。
また、もし購入するのであれば、
日本語説明書が付属しているものを強くオススメします。
(駿河屋さんあたりを探してみてください!)
「トロールフィヨルド」 関連記事
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