★さらっとゲームの説明!
「ニット・ウィット」は、
決められた特徴すべてに合致する言葉を考えるゲームです。
例えば、
"燃えやすい"と"男性"の2つの特徴を、
どちらも兼ね備えた言葉を考えてみましょう。
あなたは、
どのような言葉が思い浮かんだでしょうか…?
★さらっとゲームの流れ!
このゲームは、
「編む」→「回答」→「得点」の流れで進行します。
☆編む
「編む」のフェイズでは、
プレイヤーたちが時計回りで"デザイン"をしていきます。
自分のターンが回ってきたら…、
①紐の輪を置く

▲自分の紐の輪1本を使い、
▲すでにテーブル上に配置されている糸巻1個を囲みます。

▲1本の紐の輪の中に、糸巻が2個以上入らなければ、
▲どの糸巻を囲んでもOKです。
②ワードタグの配置

▲糸巻を囲んだ紐の輪の洗濯バサミに、

▲箱の中から引いたワードタグ1枚を、

▲はさみます。
これで、この紐の輪の中にある糸巻には、
"パワフル"という"特徴"がついたわけです。
③糸巻1個の配置
最後に、自分の糸巻1個を配置します。
糸巻を配置できる場所は、
紐の輪によって区切られたスペースのうち、
まだ糸巻が配置されていない場所です。
つまり…、

▲この場合は、この4ヵ所になります。
配置できる場所になら、
どこに糸巻を配置してもOKです。

▲例えば、ここにドン!
…以上の「紐の輪」→「ワードタグ」→「糸巻き」の配置を、
時計回りで各プレイヤーがプレイしていくことによって、

▲こうなって、

▲こうなって…、

▲最終的には、このような"デザイン"が完成します!
☆回答
"デザイン"が完成したら、
プレイヤーの1人が「始め!」と合図して、
プレイヤーたちは回答を始めていきます。
回答とは、自分の回答用紙に、
糸巻1個につき、1つの"言葉"を書き込んでいくことです。
1個の糸巻は、1本以上の紐の輪に囲まれていて、
紐の輪には、それぞれワードタグが留められています。
回答用紙に書き込む言葉は、
その糸巻を囲んでいる紐の輪の、
すべてのワードタグの"特徴"に合致していなければなりません。
例えば…、

▲5番の糸巻は、
▲"安い"の紐の輪に囲まれていますので、
▲「牛丼」などが思い浮かびますね。

▲3番の糸巻は、
▲"想像上の"と"太い"と"パワフル"とを、
▲全て満たす必要がありますので…、
▲「トロール」など、だいぶ回答が絞られる感じです。
すべての糸巻に、1つずつ言葉を書き終えるか、
もうこれ以上は思い浮かばないと諦めるかしたら…、

▲あらかじめテーブルの中央に置いておいた、
▲「ボーナスボタン」を1つ受け取ります。
(このとき、より穴の数が多いボタンを受け取りましょう)
ボーナスボタンを受け取ったプレイヤーは、
それ以上、回答することができません。
ボーナスボタンは、
プレイヤー人数より1つ少ない個数が置かれていて、
最後のボーナスボタンが取られた時点で、
回答の時間は終了となります。
☆得点
最後に、全員が回答を発表してから、得点計算となります。
プレイヤーたちが回答を発表している最中、
もし、納得のいかない回答が出てきた場合、
「ニット・ウィット!」と宣言することで、その回答に抗議できます。
抗議が発生したら、
回答者が10秒間で弁明した後、
回答者も含めた全員でふさわしいかどうかの判定を行い、
これで賛成多数であれば、得点として認められます。
(同数未満の場合は回答が無効となってしまいます…)
また、回答がバッティングしてしまった場合は、
どちらの回答も無効となります。
全員の発表が終わったら、
おのおので得点を集計していきましょう。
各糸巻については、
囲まれている紐の輪の数の本数=得点となり、
つまり、1本の紐の輪に囲まれている糸巻は1点で、
3本の紐の輪に囲まれている糸巻は3点です。
最後にボーナスボタンの点数を加えて…、
(ボタンの穴の数がそのまま点数になります)
いちばん得点の高いプレイヤーがゲームに勝利します!
★実際にプレイしてみた!
先日、私星屑が初プレイしたときの記録がありますので、
ここに載せてみたいと思います…!
プレイヤーは、私星屑と妻しーぷと、
星屑のテニス仲間のFさんの3人です。

・糸巻①「燃えやすい」「男性」
星屑:ライオンズの中継ぎ陣
星屑「ぼくの回答は"ライオンズの中継ぎ陣"です」
※個人の感想です。
Fさん「なるほど、よく炎上するピッチャーは、」
Fさん「たしかに燃えやすいといえますねぇ」
しーぷ「今のライオンズの中継ぎ陣は、」
しーぷ「いうほど炎上しなくないかな…?」
しーぷ「って、実は私も、」
しーぷ「"制球力がないピッチャー"って書こうとしたんだけどね」
星屑「やめたんだ?」
しーぷ「野球ネタは星屑と被りそうで」
Fさん「さすが奥さん、夫のことを読み切っていますねぇ…!」
しーぷ:アントニオ猪木
しーぷ「結局、私は"アントニオ猪木"さんにしました」
Fさん「おおっ、これは、ちょっと自分と近いですねぇ」
Fさん:松岡修造
Fさん「自分は"松岡修造"さんだったんです」
星屑「ああ、たしかに燃えやすい男性ですね…!」
しーぷ「松岡修造さんも一瞬だけ浮かんだけど、」
しーぷ「これも回避しててよかった!」
Fさん「しーぷさん、見事な危機回避能力ですねぇ」
Fさん「おかげで回答が無効にならずにすみました…!」
・糸巻②「燃えやすい」「柔らかい」
星屑:ウール
星屑「ぼくの回答は"ウール"です」
しーぷ「あっ…」
しーぷ:毛糸
しーぷ「私の回答は"毛糸"…!」
Fさん「"ウール"と"毛糸"…これはバッティングなんでしょうか?」
しーぷ「"毛糸"のことを"ウール"って言ったりしますからね、」
しーぷ「ここはキビしめの判定で、私と星屑の共倒れってことで」
星屑「あまりにも回答がベタすぎたか…!」
Fさん:綿
Fさん「ちなみに、自分の回答は"綿"だったんです」
星屑「おおっ、同じ繊維系ですが、」
星屑「華麗にバッティングを回避してきましたね…!」
Fさん「これは自分の運が良かったようですねぇ」
・糸巻③「うるさい」「柔らかい」「短い」
星屑:ひよこ
星屑「ぼくの回答は"ひよこ"です」
Fさん「ニット・ウィット!」
星屑「おっと、抗議が入ってしまいましたか」
Fさん「"うるさい"と"柔らかい"はともかく、」
Fさん「"短い"については、弁明をお願いしたいですねぇ」
星屑「えっと…そうですね…足の長さ…とか?」
しーぷ「疑問系で弁明されても…( ̄▽ ̄;)」
投票により、星屑の回答は否決されました。
しーぷ:無回答
しーぷ「私は思いつかなかった…」
Fさん「これはお題が難しかったですからねぇ」
Fさん:大阪のおばちゃん
Fさん「自分は"大阪のおばちゃん"ですねぇ」
星屑「ニット・ウィット!」
星屑「"うるさい"はともかく、」
星屑「"柔らかい"と"短い"の弁明をお願いします」
Fさん「これは、あくまで自分のイメージなんですが、」
Fさん「ふくよかで足が短そうだと思いましてねぇ」
※あくまで個人の感想です。
星屑「あー、なんというか、」
星屑「めぞん一刻に出てくる一ノ瀬さんみたいな?」
Fさん「そうですそうです。まさにあんな感じですねぇ」
星屑「一ノ瀬さんは大阪のおばちゃんじゃないけど、」
星屑「妙に納得してしまった…」
投票により、Fさんの回答は可決されました。
・糸巻④「うるさい」「太い」「男性」
星屑:デーブ大久保
星屑「ぼくの回答は"デーブ大久保"氏です」
Fさん「デーブ大久保氏といえば、」
Fさん「お二人が好きなイーグルスの監督でしたねぇ」
しーぷ「私はイーグルスは好きですが、デーブ大久保氏はちょっと…」
星屑「あらら、俺はわりと好きだったけどなぁ」
星屑「フェニックスリーグでは熱心に指導してたし」
しーぷ「でも、ベンチ内で1万円札を出してる監督はちょっと…」
星屑「あれマジでなんだったんだろうね…?( ̄▽ ̄;)」
しーぷ:松村邦洋
しーぷ「私は"松村邦洋"さん!」
Fさん「ああ、その手があったんですねぇ…!」
Fさん「自分は全く思い浮かびませんでした」
Fさん:無回答
・糸巻⑤「うるさい」「太い」
星屑:電動ドリル
星屑「ぼくの回答は"電動ドリル"です」
Fさん「ニット・ウィット!」
星屑「あれ、おかしいですか…?」
Fさん「"うるさい"はともかく"太い"はどうなんでしょう?」
星屑「それでは三段論法で弁明します」
しーぷ「うん、やってみて」
星屑「"名探偵コナン"に出てくる蘭ちゃんの髪型はドリル!」
星屑「あのドリルは間違いなく太い!!」
星屑「ってことで電動ドリルも太い!!!」
投票により、星屑の回答は否決されました。
しーぷ:暴走族のマフラー
しーぷ「気を取り直して…、」
しーぷ「私の回答は"暴走族のマフラー"です」
Fさん「おおっ、これは文句なしで太くてうるさいですねぇ」
Fさん:クマゼミ
Fさん「自分の回答は"クマゼミ"でした」
星屑「あれ"うるさい"ですけど、"太い"ですっけ?」
Fさん「ちょっと画像検索してみてくださいよ」
星屑「じゃあ、クマゼミ…検索っと…」
星屑「あ、これ思った以上に太いわ!」
星屑「オーケーです。抗議しません…!」
・糸巻⑥「短い」
星屑:休み時間
星屑「ぼくの回答は"休み時間"です」
しーぷ「なるほど、体感時間に訴えかけてきたのね…!」
Fさん「休み時間と聞くと、」
Fさん「なぜか勝手に授業時間との対比をしてしまって、」
Fさん「相対的にも短く感じますしねぇ」
しーぷ:mm(ミリ・メートル)
しーぷ「私の回答は"mm"でした」
星屑「これは上手いな…!」
Fさん「mmを長いという人は、まずいないですからねぇ」
Fさん:貧乏性な小学生が使うエンピツ
Fさん「みなさん、記憶にありませんか?」
Fさん「すごく短くなるまでエンピツを使い倒す小学生を」
星屑「それ、若かりし頃のぼくです!」
Fさん「おおっ、星屑さん、まさにそうだったんですね!」
星屑「途中からエンピツ削りで削れなくなって、」
星屑「最後はカッターで削っていっていましたよ!」
しーぷ「それで、あれでしょ?」
しーぷ「キャップをつけて、持つ場所を確保してるんでしょ?」
星屑「そうそうそう!」
星屑「いやぁ、懐かしいなぁ…!」
Fさん「ちょっとおたずねしたいんですけど、」
Fさん「あれって、どういった心理なんですか?」
星屑「あれはですねぇ、」
星屑「ほとんど自己満足と意地でしたね」
しーぷ「それで、あれ限界までいったらどうしてたの?」
しーぷ「部屋に並べて飾ってたりとか…?」
星屑「いや、普通に捨ててたよ?」
しーぷ「あ、そこは意外とドライなんだね…」
…てな感じで、
発表タイムでいちいち会話が盛り上がりました!
"言葉を使ったコミュニケーションゲーム"の名はダテじゃなくて、
本当にコミュニケーションがはかどるゲームですね…!
★このゲームのポイント!
☆頭の体操にもってこい!
複数の特徴をすべて満たす言葉というのは、
これが思うほど簡単には浮かばないことが多くて、
がっつりと頭を回転させることができます。
おかげで、このゲームを繰り返しプレイしていたら、
めっちゃ頭が柔らかくなりそうです…!
ただし、こういうゲームですので、
知識量や発想力の差が露骨に出てしまいます。
特に、大人と子どもでは語彙力の差が大きいですので、
大人と子どもが混ざってプレイする場合は、
ある程度、大人がフォローしてあげた方が良いかもですね。
☆地味に心理戦がアツい!
このゲームには、
他のプレイヤーと回答が被ると、
どちらも回答が無効になってしまうというルールがあります。
これを回避する方法は、
他のプレイヤーには思いつかないような回答を出すか、
他のプレイヤーが思いつきそうな回答を予測するか、
おおよそどちらかです。
しかし、そんなにしょっちゅう、
ユニークな回答を連発できるものでもありませんので…、
だいたいは、
自分が出した回答を他のプレイヤーが出してくるかどうかの、
"読み"が大事になってきます。
この心理戦が地味にアツくて…!
あまりにもベタすぎる回答を、
みんなが避けた結果、誰も回答しなかった…!とか、
意外すぎる回答が、
よりにもよってバッティングしてしまった…!とか、
みんなで回答を発表する場面では、
そういった結果も楽しむこともできるんです!!
☆内容物が美しい!
そして、なんといっても、
糸巻や紐の輪といった内容物が美しいですね!
これ、インテリアとしてリビングに飾っておいたら、
普通の人はボードゲームだと気付かないんじゃないかな…?
雰囲気が良いボードゲーム会や、
会場がオシャレなボードゲーム会には、
ぜひとも持ち込んでみたいタイトルです!
…と、いうわけで、
1月のボードゲームは「ウィット・ニット」でした!
プレイ人数の幅が広く、扱いやすいタイトルでもありますね。
さて、来月は、
どんな印象的なボードゲームが登場するのでしょうか…?
また新たなボードゲームとの出会いが楽しみです!
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★箱の外観

▲箱のオモテ。ボールペンとのサイズ比較。
糸巻きと紐が良い味を出している、
シブい感じのジャケットです。

▲箱のウラ面。
①編む→②回答→③得点という、たった3ステップで、
ゲームのシステムは簡単そうですね!

▲スペック。
プレイ人数で糸巻きなどの使用数が変わるようです。
その他のプレイ感は変わらなそう?
★箱をオープン!

▲外箱から内箱を引っ張り出して…、

▲開いてみましょう!

▲パカッと!

▲フタ裏にはルルブがあって、

▲おおうっ、これは豪華ですね…!
★内容物

▲ルールシート(日本語・全4ページ)
半分弱が図解って感じのルルブです。
妻しーぷに渡したら、サクッと読み終わっていました。

▲糸巻&紐の輪×8色
色鮮やかな紐が巻かれた糸巻です!
糸巻には「1」~「8」の数字がふられています。

▲洗濯バサミ×8色
紐の輪と同色の洗濯バサミです。
ワードタグをはさむのに使います。

▲ボーナスボタン×4個
「1点」~「4点」を表すボタンです。
より早く回答することで、高得点のボタンを獲得できます。

▲回答用紙&色鉛筆
回答を書き込むためのシートと白鉛筆です。

▲回答用紙が黒ということで、
▲鉛筆は白なんですね…!( ̄▽ ̄*)

▲なお、白い回答用紙も別途ありますので、
▲こちらをコピーすれば、ボールペン等でも大丈夫になります。

▲ワードタグ×114枚
さまざまな"特徴"が書かれたタグです。

▲これを洗濯バサミにはさむことで、
▲ゲームを進めていくことになります。
★糸巻と洗濯バサミの準備

▲箱の内側の説明どおりに、準備をしていきましょう。

▲同じ色の、糸巻と洗濯バサミを用意して、

▲糸巻から紐の輪を外し、
(外しにくい紐もありましたが、強引に外しました…汗)

▲紐を洗濯バサミに通して、

▲輪っかをつくって、また紐を通し、

▲こんな感じで、洗濯バサミに紐の輪を結びます。

▲8色ぶん、すべてできたら準備OK!

▲糸巻はというと、すっ裸になりました…( ̄▽ ̄;)
★ゲームのイメージ
ルルブを読んだしーぷの説明をもとに、
このゲームがどんなものなのか、再現してみます!

▲まず、紐の輪を置いてから、

▲ワードタグを1枚引いて、

▲引いたワードタグを洗濯バサミにはさんで、

▲紐の輪の中に糸巻を配置します。

▲これを、時計回りで各プレイヤーがくり返していくと…、

▲最終的には、こんな感じに…!
(プレイヤーの人数によって、使用数が変わります)
ここから、各プレイヤーは回答用紙に、
糸巻1つにつき1つの言葉や名称を書き込んでいきます。
回答は、その糸巻を囲んでいるワードタグの"特徴"が、
すべて合致しているものでなければなりません。

▲例えば、この「2」の糸巻は、
▲"生きている"と"背が高い"の紐の輪に囲まれています。
これに合致する名称で、すぐ浮かぶのは…「キリン」とか!
ただし、他のプレイヤーと回答がバッティングしてしまうと、
その回答は無効になってしまうようです。
ですので…「巨人のリャオ投手」など、
他のプレイヤーとかぶりにくそうな回答を書き込んでおきましょう!
(※注)
あとから画像をチェックしたら、
"美味"の紐の輪もかかっていますね…!
"生きている"と"背が高い"と"美味"に合致する言葉…。
うーん、わからんです!( ̄▽ ̄;)
どなたか思いついたら教えてください!!

▲こちらの「6」の糸巻は、"生きている"と"灰色"と"濃い"。
「ゾウ」とか「ネズミ」とかが、すぐに浮かびましたが、
"濃い"かどうかは、ちょっとビミョーですね…。
このゲームでは、「ニット・ウィット!」と宣言することで、
回答への抗議が行えるようです。
もし、「そんなに濃くないじゃん!」とツッコミを受けてしまうと、
得点が認められないかもしれません…( ̄▽ ̄;)
★コメント
紐の輪と糸巻で、
どうやって言葉を使ったコミュニケーションゲームをするんだろう…?
と、すごく疑問に思っていたんですが、
なるほど、こういうことだったんですね!

まだ、ちょっと触ったぐらいのものですが、
これが結構、考えさせられます…!
2人でも不足なく楽しめるゲームですが、
人数が多ければ多いほど、バッティングや珍回答が期待できますので、
どこかのボードゲーム会で、がっつりとプレイしてみたいです!
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