★箱の外観

▲箱のオモテ面。ボールペンとのサイズ比較。
ドット絵のゲームなだけあって、
企業ロゴ以外はタイトルから何から全てドットです…!

▲箱のウラ面。
箱のウラ面と側面は"人物当てゲーム"になっています。
これらは実在する人物や、空想上のキャラクターたちらしいですが、
私星屑にはバットマンとE.T.とミッキーしか分からない…( ̄▽ ̄;)

▲スペック。
プレイ人数は4~9人で、
プレイ時間は40分。
対象年齢は8歳以上となっています。
4人以上で人数が多ければ多いほど盛り上がる系ですが、
ただ遊ぶだけなら、3人でもプレイできることはできました(後述)。
また、ゲームのルール自体は簡単なものですが、
カードに書かれているお題に少し難しいものが含まれていますので、
小さなお子さんとのプレイではフォローが必要になるでしょう。
("櫂"とか"銛"とか"イグルー"とか"スペースインベーダー"とか)
★内容物

▲ルールブック(日本語・全4ページ)
実質、見開き2ページのルルブです。
やっぱり説明文も挿絵も全てがドットという徹底っぷり…!

スクリーン×9枚(4色・黒のみ3枚)
"お題"に沿ったドット絵を描いていくことになるマス目です。
プレイヤーたちの"グループ分け"のために色が全部で4色あります。

▲黒いドット×180個
▲赤いドット×9個
▲赤い矢×9個
一つ一つは点でしかありませんが、
並べ方によっては"絵画"にすらなれる(かもしれない)ドットです!
ウラ面がマグネットになっていて、スクリーンに貼り付けられます。

▲「得点」コマ×36個
1個が1勝利点の黒いキューブです。
描いたドット絵のお題を、
当てたプレイヤーと当ててもらえたプレイヤーが、
それぞれ1個ずつ獲得します!!

▲砂時計×1個
30秒で砂が落ち切る砂時計です。
ドット絵を描くときと、お題を当てるときに使います。
(※30秒でドット絵を描くわけではないのでご安心を!)

▲カード×230枚
1枚につき2つの"お題"が書かれたカードです。
黒文字が"お題"で、
その下の赤文字は正解者がいなかった際に出す"ヒント"になります。
★どんなゲーム?
「ピックス」は、
与えられた"お題"をドット絵で表現して、
それが何かを他の人に当ててもらうパーティーゲームです!

▲イメージとしては、
▲お絵かき伝言ゲームの「テレストレーション」なんかが近いでしょうか。
勝利点による勝ち負けは二の次で、
いかにゲームの内容を楽しめるかにウエイトが置かれているあたり、
通じるところがあるように思いますね♪( ̄▽ ̄*)
とはいえ――

▲「テレストレーション」が、

▲お題を、

▲"手書きの絵"で表現するのに対して、

▲この「ピックス」では、お題を…、

▲"ドット絵"で表現することになります!!
ちなみに、黒いドット以外にも…、

▲やたらと目立つ赤いドットと、

▲マス目を無視できる赤い矢がありますので、
▲うまく使って自分なりのドット絵を完成させましょう!
★3人プレイ!!!
正式なルールでは、
4人以上でなければプレイすることができませんが、
ただのお遊びであれば3人でもプレイできましたので、
まずは、その流れを振り返ってみます。
☆ゲームの準備
ゲームを始めるにあたって――

▲各プレイヤーに、
▲スクリーン1枚と、
▲赤い矢1個と、
▲赤いドット1個と、
▲黒いドット20個を、
▲それぞれ配りましょう。

▲あとは、テーブルの中央に、
▲砂時計と得点コマを置いて、
▲各プレイヤーがカードを1枚ずつ引いたら準備万端です!
☆ドット絵を描く!
準備が整ったら、
各プレイヤーは自分のカードを見ます。

▲カードには2つの"お題"がありますが、
▲まずは上段のお題からですね。
今回の私星屑のお題は"扇風機"となりました…!
全員がお題を確認したら、
「用意、スタート!」
の掛け声で一斉に…、

▲各プレイヤーは、ドットをスクリーンに貼り始めます!

▲お題は"扇風機"とのことですので、

▲とりあえず円をつくってから、

▲その下に台座を伸ばしましょうかね。

▲最後に風を付けたら、それっぽくなりました♪
こうして、最初にドット絵を完成させたプレイヤーは…、

▲自分のスクリーンを裏返した後、
▲みんなに聞こえるように「ピックス!」と宣言し、
▲砂時計をひっくり返します。
この砂時計の砂が落ちきるまで(=残り30秒以内)に、
他のプレイヤーたちはドット絵を完成させなければなりません。
☆お題を推測する!
砂時計の砂が落ちきったら、
1人ずつ自分の作品を発表していきます。

▲発表するプレイヤーは、
▲自分のスクリーンを公開してから、
▲砂時計をひっくり返しましょう。
つまり、30秒以内にお題を当てろというわけです!
砂時計の砂が落ちきるまで、
他のプレイヤーたちは何度でも発言して、
お題が何であるかを推測することができます。
「スピーカー!」
「ひまわり!」
「フラワーロック!」
「扇風機!」
「正解!!」

▲正解者が出たら、
▲その正解者と発表者は得点コマを1個ずつGET!!
この得点コマを1個1勝利点として、
最高得点のプレイヤーが勝利という寸法です!
☆正解者が出なかった場合…
トップバッターの星屑が発表し終えましたので――

▲次のプレイヤーさんの発表に移ります。
(※仮に緑プレイヤーさんとします)

▲緑プレイヤーさんのドット絵はこちらですが…、
「トラクター!」
「キャタピラ!」
「戦車!」
「いや…口かな?」
「虫歯!」
「前歯?」
「え、ちがうのか…」
「歯槽膿漏!」
「リンゴをかじると歯茎から血がでませんか!」
「ふ、古いっすね…!笑」
「終了です!!」
残念ながら、
正解が出ないまま30秒が経過してしまいました…( ̄▽ ̄;)

▲実は正解は"歯"だったんですね。
▲しかし、まだ緑プレイヤーさんは正解を発表せず、
▲赤文字の"ヒント"を発表して、さらに30秒を計ります。
「ヒントは"ブラシ"です!」
「ってことは単純に歯じゃないの?」
「正解!!」
「ああ、それでよかったんだ…!」
このように、
最初の30秒で正解者が出なかった場合は、
赤文字の"ヒント"を発表して、もう30秒だけ続けましょう。
ヒントの発表後に正解者が出たら、
その正解者のみが得点コマ1個を受け取ります。
(発表者は得点コマを受け取れません!)
これは発表者の、
この際、得点コマなんてどうでもいいから、
せっかく苦労して描いたドット絵が報われて欲しい!!
…という心理を的確にフォローした良いルールですね♪( ̄▽ ̄*)

▲緑プレイヤーさんの発表が終わって、
▲次の黄プレイヤーさんの発表で、ぐるっと一回り。
(ちなみにお題は"表彰台"でした!)
こうして全員の発表が終わったら――

▲次は下段のお題に進みましょう。
あとは、またドット絵を描いて、
1人ずつ発表して…の繰り返しです。
上段と下段で合わせて2周したら、得点コマを数えてゲーム終了!
時間に余裕があれば、
カードの枚数を1人あたり2枚や3枚に増やしてもいいでしょう。
以上、正式なルールではありませんが、
3人でも違和感なく遊べるよ!というお話でした♪( ̄▽ ̄*)
★4人プレイ!!!!
さて、このゲームは、
正式には4人以上でなければプレイできません。
なぜかというと、
2人1組のグループを2つ以上つくる必要があるからなんです。
2人1組のグループが2つで合計4人。これが最低ライン。
6人なら3グループ、8人なら4グループで、
人数が奇数の場合は、1グループだけ3人組になります。
それでは、そもそも、
なぜグループをつくる必要があるのでしょうか…?
結論からいうと、
より少ないドットでお題を表現させるためなんですが――
その辺りについては、
実際の4人プレイに沿うかたちで説明していきたいと思います!
☆お題の共有
"グループをつくる"と知ったとき、
最初、私星屑は「チーム戦かな?」と予想しましたが、
むしろ逆に、グループ内はライバル関係になるのです…!
そんな正式ルールのゲームは――

▲同じグループのプレイヤーどうしで、
▲同じ色のスクリーンを持って開始します。
(※使用可能なドットの数は、さきほどの3人プレイと全く同じ)
星屑は、赤プレイヤーさんと同じグループになり、
お揃いの赤のスクリーンを持ちました。
もう一方のグループは白のスクリーンですね。
そして、グループごとにカードを1枚受け取ります。
1人につき1枚ではなく、グループで1枚!

▲つまり、グループ内の全員が、
▲同じお題のドット絵を描くわけです。
今回、赤プレイヤーさんと星屑は、
共に"スカイツリー"を描くことになりました!!
(なお、星屑が最後に東京へ行ったのは10年ほど前…)
全グループの全員がお題を確認したら、
やはり「用意、スタート!」の掛け声で一斉に…、

▲ドットをスクリーンに貼り始めます。
その後、
誰か1人がドット絵を完成させたら、砂時計をひっくり返して、
残り30秒で全員が完成させる…というのは、さきほどと同じですね。
☆発表の順番
ドット絵を完成させたら、
全員、自分のドット絵の"ドットの数"をカウントします。
このとき――

▲黒のドット1個に対して、
▲赤のドットは4個ぶんとして、
▲赤の矢は2個ぶんとしてカウントしなければなりません。
こうしてカウントしたドットの数をグループ内で比べて、
より数の少ないプレイヤーが先に、自分の作品を発表します。
共に"スカイツリー"を描いた、
赤プレイヤーさんと星屑がドットを数えてみると…、

▲赤プレイヤーさんは11個で、
(※この作品は未完成のまま時間切れになった模様)

▲星屑は15個でした。
この場合、
赤プレイヤーさんが先に作品を発表することになるわけです。
そして、もし赤プレイヤーさんの発表で正解者が出たら、
星屑の作品を発表する間もなく、こちらのグループのターンは終わります!
このシステムこそが、グループ内をライバル関係たらしめていて、
より少ないドットでお題を表現することを求められているのです。

▲さて、その赤プレイヤーさんの発表ですが…、
「え、なにコレ?」
「まったく分からない…」
30秒で、まったく回答らしい回答は出ず…。
このように、
正解者が出なかった場合は、
グループ内の次のプレイヤーに出番が回ってきます。
幸いにも、星屑に発表の機会が与えられたわけですね♪( ̄▽ ̄*)

▲満を持して、星屑も作品を発表しますが…、
「ラバーカップ!」
「記念碑!」
「お墓!」
「電波塔!」
「うーん、違うのか…」
「終了です!!」
こちらも30秒で正解が出ませんでした!
見慣れた福岡タワーならバッチリだんたんですが、無念です…!
(※プロポーズや地デジの送信に使われる高さ234mのタワー)
こうなると、
最後は赤文字のヒントを出してのラスト30秒となります。

「ヒントは東京です!!」
「東京タワー!」
「スカイツリー!」
「正解!!」
ヒントによって正解者が出た場合は、
その正解者のみが得点コマを1個受け取って、
発表者は何も受け取れません…!
逆に、ヒント無しで正解者が出た場合は、
発表者と正解者が得点コマを1個ずつ受け取ります!!
☆スクリーンのローテーション
1つのグループが発表を終えたら…、

▲続けて、他のグループも同じように発表し、
▲全てのグループが発表し終えたら、
▲今度はカードの下段のお題で同じことを繰り返しましょう。
こうして、カード1枚を使いきったら…、

▲全員、自分のスクリーンを左隣のプレイヤーに渡します。

▲このローテーションによって、
▲グループのメンバーが変わるわけですね。
4人プレイであれば、
1枚目の上下段のお題
↓
ローテーション
↓
2枚目の上下段のお題
↓
ローテーション
↓
3枚目の上下段のお題
↓
ローテーション
↓
4枚目の上下段のお題
…でゲーム終了となり、
いちばん得点コマを獲得したプレイヤーが勝者です!
★補足
☆ドット数が同じ場合
グループ内でドット数を比べた際に、
ドット数がピタリと同じだった場合は、
それらの作品を同時に発表します。

▲例えば、この2作品は、
▲左が黒のドット×10+赤のドット×1=14個ぶん、
▲右が黒のドット×12+赤の矢×1=14個ぶんで、
▲同数でしたので、同時に発表となったわけです。
(※ちなみに、お題は"ちょんまげ"でした)
なお、これで正解者が出たら、
発表者は2人とも得点コマを1個受け取ります。
(※もちろん正解者も得点コマを1個獲得)
ドット数が並んでしまうと、
正解でも不正解でも、得点に差がつかなくて美味しくないんですが、
もっと美味しくないのが1ドット差で負けてしまったときなんです…!

▲このときは、
▲左(星屑)が黒いドット×12+赤い矢×1=14個ぶん、
▲右が黒いドット×9+赤いドット×1=13個ぶんで、
▲星屑、惜しくも1ドット差で先手を取られてしまいました。
その上、すぐに正解者が出てしまったので星屑は出る幕なし!
まさにお題どおりの"涙"なしでは語れない展開だったわけです…( ̄▽ ̄;)
☆赤い矢&赤いドット

▲黒いドットに比べて、赤いドットと赤い矢は、
▲4倍ないし2倍のドット数となる"大飯喰らい"ですが、
▲使い方によっては作品の決定打になり得ます!
特に赤い矢は、
低コストでありながら、貼る場所を選びませんので…、

▲ドット絵の特定の部位を指し示す矢印としても、
(※お題は"そばかす")

▲ドット絵の中の特徴的なパーツとしても、
(※お題は"腕時計")
お手軽に使っていくことができるのです!!
一方の赤いドットは、
黒いドットの4個ぶんに相当しますので、
かなり使いどころを選びます…!
そんな赤いドットを、
ああ、そう使うのか!と個人的に驚かされたのが――

▲こちらの作品です!
お題は空を飛ぶ"鳥"だったんですが、
右下の赤いドットは何を表しているのですか?と尋ねたら、
この鳥たちは"夕陽"をバックに飛んでいるんですよ、と。
いやはや、たった11個のドットで、
高い空と美しい鳥たちと、綺麗な夕陽まで表現できてしまうとは…!
イメージ力と独創性によって、
ドット絵も一つの"絵画"になることを思い知りました!( ̄▽ ̄*)
★これは何でしょう?
さてさて、
ここで突然ですが「ピックス」の体験コーナー!
以下に、
ボードゲーム会で実際につくられたドット絵を、
2枚1組で、合計7セット並べています。
それぞれ、2枚のドット絵は、
ひとつのお題を表していますが、
はたして、それは何でしょうか…?
画像の並びの下にヒントを、
記事の最後に正解を書いておきますので、
よろしければ推測してみてくださいね♪( ̄▽ ̄*)

▲第1問

▲第2問

▲第3問

▲第4問

▲第5問

▲第6問

▲第7問
☆ヒント
第1問:虫
第2問:下着
第3問:車輪
第4問:ガソリン
第5問:緊急事態
第6問:布製品
第7問:血
★コメント
何年も前から気になっていて、
ポチろうポチろうと思いながらも結局ポチらず、
今になって中古で購入した、この「ピックス」。
定価が4,860円で、中古価格は4,940円だったんですが、
これはかなり安い方で、状態が良ければ1万円くらいします。
それでですね、私星屑、
なぜ長いことポチるのをためらっていたのだろうと、
(※数年前なら新品を定価で買えていたorz)
もはや、その理由すら忘れてしまっていたんですが、
箱を手に取って、プレイ人数を見て思い出しました。
「4~9人」
数年前は、ちょうど結婚して新天地の大分県に来たばかりで、
4人なんていう人数は、あまりにも敷居が高すぎたんですね。
それが今や、難なく卓を立てられるようになったわけですから、
ボードゲーム会を立ち上げていて良かったと心底思います…!
そんなわけで、
やっと念願かなって「ピックス」をプレイできたんですが――
これは想像していたよりも難しい!!
ドットを貼り付けていくだけなので、
絵を描くのが苦手な人でも大丈夫!
…かと思いきや、
どれだけでもペンを走らせることができるお絵かきと、
たったの20個+αのドットで表現しなければならないこちらとでは、
あまりにも自由度が違いすぎます!!
ドット絵は、はっきり言って"縛りプレイ"です!
私星屑、
スーパーファミコンのソフト「ファイアーエムブレム」の、
聖戦の系譜とトラキア776をこよなく愛しているんですが、
あの美麗なドットを打ったデザイナーさん、やっぱりすごすぎる!
閑話休題。
とはいえ、縛りプレイというのは、
ハードな道中を耐え、登頂の喜びを噛み締める登山のように、
それを乗り越えたときの大きな達成感を得るために行うもので、
このゲームも、そうなったときの快感はかなりのものです。
少ないドットで表現するには、とにかく工夫をしなければなりません。
その工夫の方法を思い付いたとき、そうして作品が完成したとき、
そして何より、お題を当ててもらえたときの気持ち良さといったら、
これは、なかなか他では味わえないものですね♪( ̄▽ ̄*)
あるいは、お題を当てることができたときの、
発表者との一体感というか、思わずハイタッチしたくなる感じも、
テニスのダブルスでぴったりと息が合ったときのように痛快です!!
私星屑、
お気軽にテンポ良くプレイできて、みんなで大笑いできる、
お絵かき伝言ゲームの「テレストレーション」が大好きですが、
それとは似て非なる「ピックス」も結局、大好きになりました!

▲あちらのカードをこちらで使ったり、
▲こちらのカードをあちらで使ったりするのもアリかも?

最後に、購入のオススメ度合いですが、
定価ぶんの価値は十分にありますので、
その価格帯の中古品なら手を出すのもよろしいでしょう。
特に、
私星屑のような「ピクロス」が好きな人にはたまないと思います♪( ̄▽ ̄*)
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