★箱の外観

▲箱のオモテ面。ボールペンとのサイズ比較。
黒の背景に4色のクエッションマークという、シンプルな面構えです。

▲箱のウラ面。
"色の広さをアタマの中で比べるだけ!"
"でもムズカシイんだな、これが!"
なんだか味わいのあるキャッチフレーズですねぇ!( ̄▽ ̄*)

▲スペック。
プレイ人数は2~5人で、
プレイ時間は15分。
対象年齢は8歳~となっています。
かなりルールが簡単なゲームですので、
小学校低学年でもプレイ可能かと!
★箱をオープン!

▲一発目はルルブ!

▲その下にカード類があって、

▲内容物は以上でした!
★内容物

▲ルール説明書(日本語・両面)
小箱ゲームにありがちな、タテ長のルルブです。
内容は多くなくて、さくっと読み終わります!

▲あとは2種類のカード類。

▲矢印カード×4色・各3枚
四色の矢印がドドーンと描かれたカードです。
各ラウンドの"指定色"を決めるのに使い、
そのラウンドの勝者によって引き取られます。

▲色カード(オモテ面)×98枚
赤・青・黄・緑と白の5色によって、
さまざまなアートが描かれているカードです。
(※各カードの外周のグレー部分は、ただの枠)

▲色カード(ウラ面)
色カードのウラ面には、
オモテ面のアート内の各色の割合が示されています。
(※白の割合のみ割愛されている)
★どんなゲーム?
「イリュージョン」は、
さまざまなアートが描かれたカードを、
"指定色"の面積の広い順に並べていくゲームです!
☆ゲームの準備
ゲームの準備は、あっという間で――

▲色カードと矢印カードを、別々にシャッフルして…、

▲それぞれの山をつくるだけ!!
たったこれだけでゲームを始めることができます♪( ̄▽ ̄*)
☆ラウンドの準備
「イリュージョン」は、
ゲームの勝者が決まるまでラウンドを繰り返していくんですが、
各ラウンドを始めるにあたっては――

▲まず、矢印カードを1枚めくって、
▲そのラウンドの"指定色"を決めた後…、

▲色カードの山のいちばん上のカードを取って、
▲矢印カードの矢印の先に配置しましょう。
ここからラウンドのスタートです!
☆何をしていくのか?
ラウンドが始まると、時計回りで、
各プレイヤーは山から色カードを1枚取って、
矢印カードの矢印の先に並べて置いていきます。
ただし、色カードの置き方には規則があり――

▲一枚の色カードの中の"指定色"の面積が、
▲狭いほど矢印カードに近い側に、
▲広いほど矢印カードに遠い側に、
▲それぞれ並べなければならないのです…!
☆自分のターンにすること(色カードの配置)
自分のターンが回ってきたら…、

▲山の上から色カードを1枚取って、

▲すでに矢印カードの先に置かれている色カードの、
▲左か右かに配置します。
このラウンドの指定色は青ですので、
すでに置かれている色カードの青の面積よりも、
いま手に持っている色カードの青の面積が、
狭いと思ったら左に、広いと思ったら右に配置しましょう!

▲この2枚の青の面積を比べてみると、
▲片や青のひし形が5つぶんに対して、
▲片や背景まるまる青のベタ塗り…。
これは、いま手に持っている、
ベタ塗りの方が広そうだ…と考えたら、

▲矢印カードから遠い側の右側へ、
▲手に持っている色カードを配置するわけです。
山から色カードを1枚取って配置したら自分のターンは終了!
時計回りで次のプレイヤーのターンとなります。

▲次のプレイヤーはというと、
▲すでに2枚の色カードが置かれている状況ですので、
▲手に持っている色カードを置く場所が3択になるわけですね。

▲さらに場に3枚目の色カードが置かれると、
▲その次のプレイヤーは置く場所が4択に…。
これを時計回りで繰り返していくと、

▲場の色カードの並びが、どんどん延びていくわけですが――
そんな延びも、いずれ「ダウト!」の一声でストップするのです…!
☆自分のターンにすること(ダウトの宣言)
自分のターンには、
山から色カードを取って並べる替わりに、
「ダウト」の宣言をすることもできます。
場の色カードの並びを見て、
1ヵ所でも正しくない(=狭い→広いの順になっていない)と看破したら、
得点代わりの矢印カードを受け取れるのです!

▲例えば、この色カードの並びに違和感を感じて、
▲「ダウト」と宣言したら…、

▲即座に、並んでいる色カードを全てウラ向きにして答え合わせをします。

▲その結果、全5枚のカードの青のパーセンテージを見てみると、
▲左から10%→19%→21%→20%→30%となっていて、
▲左から3番目と4番目の並びが正しくないことが判明しました…!

▲見事、誤りを看破して「ダウト」の声を上げたプレイヤーは、
▲そのラウンドの矢印カードを獲得します!
一方で、もし「ダウト」と宣言した結果…、

▲1ヵ所も誤りがなく、正しい並びだった場合は、

▲「ダウト」と宣言したプレイヤーの直前のプレイヤーが、
▲つまり、答え合わせ直前の最後の1枚を並べたプレイヤーが、
▲そのラウンドの矢印カードを獲得することになるのです…!
どちらにせよ、誰かから「ダウト」の宣言があったら、
答え合わせをして、矢印カードが獲得された後、
そのラウンドは終了となります。
☆次のラウンドへ
ラウンドが終了したら、
答え合わせした色カードを全て捨て札にした後…、

▲新たに矢印カードをめくり、
▲その矢印の先に色カードを1枚置いて、
▲次のラウンドを始めていきましょう。
なお、次のラウンドのスタートプレイヤーは、
前のラウンドで矢印カードを獲得したプレイヤーです。
ゲームは、
誰かが矢印カードを3枚獲得した時点で終了し、
そのプレイヤーの勝利となります!
あるいは、打ち止めをなくして、
全12枚の矢印カードをフルに使い、
全12ラウンドを最後の最後までプレイして、
最終的な矢印カードの獲得数を競う方式もあるようです。
★コメント
重量級でも軽量級でもなく、
中量級のボードゲームを好んでプレイしている私星屑は、
ほとんど小箱ゲームを買うことがありません。
そんな星屑が、それでも小箱に手を出す場合は、
だいたい「ボードゲーム会で小回りの利く作品」というパターンが多く、
この「イリュージョン」も、そのパターンに当てはまります。
2~5人という幅でプレイできて、
なんなら6人でも7人でもプレイできないことはなくて!
1ラウンドが非常に短いので、
ラウンドで区切れば時間の管理もしやすく!
ルールはいたってシンプルなので、説明もあっという間!
決してボードゲーム会のメインに据えられはしないけれど、
場を温めたり、場をつないだりのスーパーサブとして、
小さな箱が大きな活躍を見せてくれるわけです♪( ̄▽ ̄*)
といっても、いくら小回りが利いたところで、
ゲームの内容が面白くないと意味がないわけですが――
この「イリュージョン」というゲームは、
その名の通り「錯覚」という面白さを存分に発揮してくれます…!

▲例えば、この2枚の緑の面積を比べたら、
▲どう見ても右の方が広いわけで、

▲結果はこの通り。なんですが…、

▲この緑、いうほど1%かな…?
▲もう少しありそうなんですが、全体の1%しかないらしいです。

▲次に、この2枚の緑の面積。
▲左はひとカタマリの緑を2本の黄色ラインがまたいでいて、
▲右は4文字のアルファベットになっています。
これ、どっちが広いと思いますか…?

▲いじわるな出題で誠に恐縮ですが、
▲正解はどちらも同じ12%でした…!
ぼくは、この問いを友人に出されたとき、
アルファベットの方だと確信したんですが、
まさか同じ面積とは…( ̄▽ ̄;)
という感じで、目の「錯覚」による"意外性"が、
全部で98枚の色カードに散りばめられていて、
おかげで答え合わせのたびに驚かされるんですね。
このゲームの最大の面白みは、そんな答え合わせでの、
「えー!?」
とか、
「マジかー!」
とか、
「ウソやろー?!」
とか、
みんなで一緒になって騙されたり、驚いたりといった、
錯覚による意外性の「共感」にあるように思います!
他にも、

▲このような、露骨にややこしい色カードを引いて、
▲頭を抱えてしまうプレイヤーがいたり、

▲このような、カウントできそうなカードが並んで、
▲必死に三角形を数えだすプレイヤーがいたりと、
プレイヤーたちの一挙一動に注目するのも面白いですね♪
総じて、
ド派手に大騒ぎする系のパーティーゲームではなく、
静かに盛り上がる系のパーティーゲームと言えるではないでしょうか。

最後に、購入のオススメ度合いですが、
価格的にも、扱いやすさ的にも、
オススメしやすいゲームですね!
ただ、カードの枚数のボリュームは多めでも、
ゲーム自体のボリュームは小ですので、
なんというか、お腹いっぱいにはなりません。
そこは前菜とかデザートとかをイメージしてください。
とはいえ、
人数と年齢の受け入れがかなり広く、
短時間の省スペースでプレイできて、
あっと驚ける「イリュージョン」は、
素晴らしい小箱の一つといえるでしょう♪( ̄▽ ̄*)
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★箱の外観

▲箱のオモテ面。ボールペンとのサイズ比較。
でかい! 重い! グロい!
の3拍子が揃ったパッケージです…!( ̄▽ ̄*)

▲箱のウラ面。
値が張るゲームだけあって"ミニチュア71体入り"と豪華仕様ですね!

▲スペック。
プレイ人数は1~6人で、
対象年齢は14歳以上。
プレイ時間は1時間となっています。
が、実際のところの推奨プレイ人数は4~6人で、
4人未満でのゲームでは"1人2役"をしなければなりません。
(ソロプレイならば1人4役~6役)
また、プレイ時間については、
プレイする"シナリオ"によって45分~3時間と変動します。
もっとも、オリジナルのシナリオを作成すれば、
そこら辺は変化自在となるわけですが……
★箱をオープン!

▲一発目はルルブ!

▲その下には箱ですね。
(これは後ほど開けてみましょう)

▲底部にタイル台紙とゲームボードで、

▲一旦、以上となります。
そして、
箱の中に入っていた箱の中身ですが――

▲個人ボードとダイスとカード類と、

▲大量のミニチュアでした!!
これほどのゾンビといえば…、

▲「逃げゾンビ」を思い出しますね!!!
★タイル抜き!

▲それでは、2枚の台紙からタイルを抜いていきましょう!
よーいドン! チッチッチッチッ……(←時計の音)

▲はい、完了…!

▲星屑タイムはご覧の通りです。参考までに。
たいへんさ:苦□□■楽
ぬきやすさ:難□□■易
★内容物

▲ルール&シナリオ(日本語・全56ページ)
一般的なものの7倍くらいの分厚さのルルブです…!
37ページまでがルール説明で、
50ページまでがシナリオ(全11編)で、
51ページからが索引などになっています。

▲地図タイル(R面)

▲地図タイル(V面)
ゲームの舞台となるボードです。全9枚で両面仕様。
シナリオごとに、
使用するタイルのナンバーと面と向きが指定されます。

▲生存者ミニチュア×6体
プレイヤーが操るキャラクターたちのミニチュアです。
6体のキャラクターは、それぞれ異なる技能を持ちます。

▲変異体(アボミネーション)×1体
▲死霊術師(ネクロマンサー)×1体
ゾンビたちの"親玉"のような奴らです。
変異体は非常に高い体力を有し、
死霊術師はゾンビを召喚する能力を持ちます。

▲俊足体(ランナー)×14体
▲標準体(ウォーカー)×35体
▲肥大体(ファッティ)×14体
このゲームにおける基本的なゾンビたちです。
俊足体は他のゾンビたちの倍の動きができて、
肥大体は他のゾンビたちの倍の体力を有して、
標準体は他のゾンビたちよりも多く出現します。

▲ステータスボード×6枚
各キャラクターのステータスを示したり、
獲得したアイテムを配置したりするボードです。

▲中央に生存者カードを配置して、
▲その上に鎧や盾を、
▲その左右に武器や呪文を、
▲右奥には消耗品などを配置します。

▲マーカー×全6色・各8個
ステータスボードに挿すことで、
受けたダメージ量や、習得した技能を示すピンです。
全部で6色あり、これが各キャラクターの担当カラーとなります。

▲生存者用カラーベース×全6色・各1個
各キャラクターの担当カラーを示すカバーです。
マーカーと同じ色を使います。

▲ダイス×6個
何の変哲もない6面ダイスです。
主に、攻撃の成否の判定に使います。

▲宝物庫ゾーン×2枚
地下にある"宝物庫"を表すタイルです。
地図タイルの脇に配置しておきます。

▲宝物庫のドア×4枚
宝物庫ゾーンへの出入り口です。
地下への階段というイメージですね。

▲目的トークン×10枚
ゲーム開始時に地図タイル上に配置されていて、
取ることで何かしらの目的が達成されるトークンです。
目的を達成すると、
経験値をもらえたり、話が進んだりします。

▲ドアトークン×14枚
地図タイルの壁をドアに変更するトークンです。
赤のドアは、おおよそ武器で破壊すれば開きますが、
他の色のドアは、同色の目的トークンを取らない限り、
(封印の術などによって)開かずの扉となっていることがあります。

▲屍者出現トークン×12枚
各ラウンドの最後に、ゾンビが出現する場所です。
ゲーム開始時から設置されているものもあれば、
ゲーム中に何かしらの条件によって増設されるものもあります。

▲脱出口トークン×1枚
キャラクターたちの脱出が勝利条件になっているシナリオで、
指定された位置に設置するトークンです。
例えば、シナリオNo.0の「チュートリアル:死の舞踏」では、
全キャラクターの脱出口からの脱出が勝利条件になっています。

▲竜の胆汁トークン×4枚(両面)
アイテムの1つである「竜の胆汁」を撒いた際に配置するトークンです。
そうして配置されたトークンに「松明」を投じると、
トークンが裏返って"ドラゴンファイヤー"が発生します!

▲物音トークン×18枚
大半の武器を振るった際に、配置しなければならないトークンです。
ゾンビたちは、このトークンめがけて移動してきます…!

▲親トークン×1枚
▲追加アクショントークン×1枚
▲腐敗トークン×1枚
親トークンは、いわゆるスタートプレイヤーを示すものです。
追加アクショントークンは、技能の「カリスマ」の効果で、
腐敗トークンは、技能の「腐敗」の効果で使用します。

▲最後にカード類。

▲生存者カード×6枚
ステータスボードにセットする、各キャラクターの固有カードです。
キャラクターによって、
体に装備できるものが異なり(カード右上)、
習得できる技能も異なります(カード下部)。

▲物品カード(初期装備)
ゲーム開始時点で、
各キャラクターが1枚ずつ受け取れる装備品です。
いずれもスペックは最低限のものとなっていますので、
もっと良い武器を探したいところですが…。

▲物品カード(装備品)
地図タイルの建物内で"探索"をすることによって、
ランダムで入手できるアイテムの一部です。
近接武器と射撃武器、そして攻撃呪文や支援呪文などがあります。

▲物品カード(消耗品など)
"探索"で入手できるアイテムは武器だけではありません。
鎧や盾や、経験値獲得アイテムの他に、
いきなりゾンビを出現させる奇襲カードなんかも出てきます…!

▲物品カード(宝物)
宝物庫ゾーンの宝箱に入っている、特別な武器と呪文です。
宝物なだけあって、いずれも強力な性能を有しています!!

▲屍者(ゾンビ)カード×54枚
屍者出現トークンからゾンビが湧くに際して、
どの種類のゾンビが何体出現するかを決めるカードです。
キャラクターのレベルが高ければ高いほど、
より強力で、より多くのゾンビが湧くシステムになっています…!

と、いうわけで、
令和になって初めての記事は、
久々の重量級ゲームの開封となりました!
最近の当ブログは、
開封と紹介で1ページという方針ですが、
この「ゾンビサイド」については、
開封→ルール説明①→ルール説明②という感じで、
分割しながら記事を書き上げていこうと思っています。
結果として、
5月の全4記事は、まるっとゾンビの支配下になりそうですが…、
引き続き、ご覧いただけたら幸いです♪( ̄▽ ̄*)
「ゾンビサイド」 関連記事
→ルール確認①-生存者フェイズ
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★箱の外観

▲箱のオモテ面。ボールペンとのサイズ比較。
イラストは、マレーシアの密林の奥深くにあったという壮大な寺院です。
そんな寺院の復元こそが、このゲームのテーマとなっています!

▲箱のウラ面。
つまりは、石柱と床板を重ねて失われた寺院を再現していくわけですね…!
ジャンル的には「ジェンガ」系統のタワー型バランスゲームといえるでしょう。

▲スペック。
プレイ人数はソロプレイ対応の1~4人で、
プレイ時間はほどほどな感じの45分。
対象年齢は8歳以上となっています。
ひとりで淡々とプレイするもよし、
ふたりで息を合わせながらプレイするもよし、
みんなでワイワイと盛り上がりながらプレイするもよし、
と、プレイ人数を選ばない作品ですね♪( ̄▽ ̄*)
★内容物

▲ルールブック(日本語・全8ページ)
要所要所に図解があって、とても見やすいルルブです。
その内容は、ただ積んでいけばいいというわけではなく、
なにかと知恵を絞らなければならないシステムになっています。

▲床板×18枚(両面)
寺院の"階層"となる、いびつな形状のボードです。
盤面には5色の丸いマスがあって、
このマスの上に5色の石柱を立てていくことになります。

▲石柱×76本
チョークのような形をした、木製の円筒です。
全部で5色あり、その本数は以下の通りとなっています。
――――――――
黄の石柱:30本
赤の石柱:20本
黒の石柱:12本
白の石柱:8本
青の石柱:6本
――――――――

▲ベースキャンプ×1個
6本のチョーk…石柱を立てておける台座です。
各プレイヤーは自分のターンの最初に、
手持ちの石柱を、ベースキャンプの石柱と交換することができます。

▲布袋×1枚
石柱を入れておくための黒い袋です。
わりと小さめで、
全76本の石柱を入れるとパンパンになります。

▲ここからはカード類。

▲階層カード×5枚
"寺院が何階層で完成するか"を示すカードです。
プレイヤーが挑む難易度によって使用枚数が変動し、
例えば、ノーマルモードでは4枚を使用します(=4階層で完成)。

▲建築計画カード×35枚
自分のターンに1枚公開することで、
自身がプレイするアクションの内容が決まるカードです。
簡単な青、普通な黄、難しい赤の3色があって、
どの色を公開するかは選ぶことができます。
(もっとも、使い切った色は選べなくなりますが…)
★どんなゲーム?
「メナラ」は、
みんなで石柱を配置していって、
ゴールとなる階層を維持しつつ、
終了条件を迎えることを目指す、
協力型のバランスゲームです!

▲各プレイヤーは、
▲建築計画カードをめくって…、

▲その指示の通りに石柱を配置していき…、

▲バランスを保ちながら寺院をつくり上げていきます。

▲ゴールとなる階層の数は、ゲームの難易度ごとに決まっていますが…、

▲もしも建築計画カードの指示をクリアできなければ…、

▲クリアできなかった建築計画カード1枚につき、
▲ゴールとなる階層が1階層ずつ高くなってしまうのです…!
このゴールポスト、動くぞ!!

▲なんとかゴールの階層まで積み上げたら勝利…ではなく、
▲その階層を保ったまま、ゲームの終了条件を迎えるまで、
▲崩落させることなくゲームを続けなければなりません!
ゲームの終了条件を迎えたときに、
ゴールとなる階層を維持できていれば全員の勝利で、
できていなければ全員の敗北となります…!
★ゲームの準備
このゲームの準備は、大きく分けて、
カードと床板と石柱の3項目です。
☆階層カードの配置
"寺院が何階層で完成するか"を示す階層カードは、
ゲームの難易度によって並べる枚数が変わります。
――――――――――――
イージーモード:3枚
ノーマルモード:4枚
エキスパートモード:5枚
――――――――――――

▲みんなで相談して難易度を決めたら、
▲その枚数の階層カードを並べましょう。
(※画像はイージーモードの場合)
余った階層カードは、箱に戻してしまって構いません。
☆建築計画カードの配置

▲建築計画カードは、3色に分けてからシャッフルして、
▲色ごとの山をつくっておきましょう。
☆石切り場の設置

▲全18枚の床板はテキトーな順番で重ねておき、
▲これを"石切り場"と呼びます。
☆土台の設置
できたてホヤホヤの"石切り場"の、
上から3枚の床板を取って――

▲それぞれが"点"で接するように配置しましょう("辺"ではなく!)。
▲これが"寺院の土台"となります。
床板には"明るい面"と"暗い面"がありますが、
どちらが上でも(このときだけは)構いません。
☆ベースキャンプの設置
全76本の石柱は――

▲まるっと布袋の中に入れておきます。

▲その布袋から石柱をランダムに6本引いて、
▲ベースキャンプの6つの穴に立てましょう。
☆石柱の受け取り

▲各プレイヤーは、布袋から石柱をランダムに引きます。
引く本数は、以下の通りです。
――――――――――――――――――
(プレイ人数:1人/2人/3人/4人)
イージーモード:8本/7本/6本/5本
ノーマルモード:7本/6本/5本/4本
エキスパートM:6本/5本/4本/4本
――――――――――――――――――
これでゲームの準備が整いました!
★ゲームの流れ
このゲームは、
時計回りで各プレイヤーのターンが進行します。
そして、
自分のターンの流れは――
①石柱の交換
↓
②建築計画カードの公開
↓
③寺院の復元
↓
④石柱の補充
という構成です。
1ステップずつ見ていきましょう!
①石柱の交換
第1のステップでは、
自分の手持ちの石柱を、
ベースキャンプの石柱と"交換"することができます。

▲手持ちとベースキャンプの間であれば、
▲なんと何本でも好きなように交換できるのです…!

▲ただし、交換終了時には、
▲ちゃんとベースキャンプに6本の石柱があるようにしましょう。
②建築計画カードの公開
第2のステップでは、
建築計画カードを1枚めくって"公開"します。

▲3色のうち、いずれかの山の上から1枚をめくりましょう。
最序盤は青を、それから黄をめくっていくのが無難ですが、
さりとて赤を残しすぎると終盤が苦しくなりますので、
よくよく話し合ってからめくってください…!( ̄▽ ̄;)
③寺院の復元
第3のステップでは、
めくった建築計画カードの指示に沿って、
寺院の"復元"に着手します。

▲例えば、この建築計画カードは、
▲"1枚の床板に2本の石柱を配置"ですので――

▲すでに設置されている3枚の床板の中から1枚を選び…、
(※今回は右側の床板を選びます)

▲選んだ床板のマスの上に、
▲手持ちの石柱のうちの2本を配置しました。
このとき、マスと石柱の色が同じでなければなりません!
④石柱の補充
ラストとなる第4のステップでは、
このターンに消費した石柱を"補充"します。

▲例えば、手持ちの中から2本の石柱を配置していた場合、
▲布袋から石柱を2本引くといった具合ですね。
ターン開始時と終了時で、
手持ちの石柱の数が同じになっているか確認しておきましょう!
★建築計画カードの種類
自分のターンの第2のステップで"公開"する建築計画カードには、
大きく分けて5種類のアクションが示されています。
☆手持ちの石柱を配置

▲"石柱が1~4本のカード"を公開したら――
手持ちの石柱をカードに示された本数ぶん寺院へ配置しましょう。
このとき、
まだ石柱が配置されていないマスで、
配置する石柱と色が同じであれば、
どのマスに配置しても構いません。
(複数の床板に分けて配置してもOKです)

▲異なる階層の床板に、分けて配置することもできます。
これが、いちばん自由度の高いカードですね♪( ̄▽ ̄*)
☆手持ちの石柱を1枚の床板に配置

▲"床板の上に石柱が2~3本のカード"を公開したら――
すでに配置されている床板を1枚選んで、
その床板の空きマスに、手持ちの石柱を配置しましょう。
ただし、指示された本数の石柱を配置できる床板が、
1枚もなかった場合は、失敗となってしまいます…!

▲例えば、この状況で1枚の床板に3本の石柱を配置する場合、
▲左奥の床板には赤1本と白1本しか配置する場所がなく、
▲右奥の床板には赤1本と黄1本しか配置する場所がなく、
▲手前の床板にも赤1本と黄1本しか配置する場所がありませんので、
▲これは配置するまでもなく失敗となってしまいますね…( ̄▽ ̄;)
そうならないように、
自分のターンの第1のステップで、
手持ちの石柱をベースキャンプのものと交換しておくわけです!
☆手持ちの石柱で床板1枚を埋める

▲"床板を埋めるカード"を公開したら――
すでに配置されている床板を1枚選んで、
その床板の、残りのマスを全て埋めきってしまいましょう。

▲例えば、この状況の場合ですが、
▲奥側の床板を埋めるには赤と白の石柱が1本ずつ足りず、
▲左側の床板を埋めるには赤の石柱が1本足りませんので…、

▲右側の床板の残り3マスを埋めることによって、
▲無事に失敗を回避することができました…!
☆配置済みの石柱を上層へ再配置

▲"配置済みの石柱を上段へ再配置するカード"を公開したら――
すでに配置している石柱を"回収"して、
その石柱を、より高い階層に"再配置"しましょう。

▲今回は、2本の石柱を再配置する必要がありますので、
▲まず、この白の石柱を回収して…、

▲1つ上の階層に再配置します。

▲続いて、こちらは床板の下にある青の石柱ですが、
▲慎重に慎重に引き抜いてから…、

▲やはり1つ上の階層に再配置し、
▲これで2本の石柱の再配置を達成できました!!
再配置する際は、
元の階層より上であれば、どの階層に配置しても構いません。
また、床板の下にある石柱を引き抜く際には、
その床板の下に最低でも3本の石柱が残るようにしてください。
(さもなくば確実に崩落してしまいますので…!)
☆配置済みの床板1枚を上層or下層へ再配置

▲"配置済みの床板を上層or下層に再配置するカード"を公開したら――
すでに配置している床板を1枚選んで、
それを違う階層へと"再配置"しましょう。

▲例えば、この1階層の右側の床板を…、

▲2階層へと再配置するといった具合です。
移動させる床板の上に石柱が載っている場合、
それを載せたまま、落とさないようにして移動させなければなりません!
(※石柱を落としてしまったら失敗扱い)
★床板の追加&建築計画カードの失敗
自分のターンの第3のステップで石柱を配置する際、
もしも床板1枚のマスが全て埋まったら、
一旦、中断して床板を追加します。
また、同じく第3のステップで、
建築計画カードをクリアできなかった場合は、
そのカードを階層カードの列に加えなければなりません。
☆建築計画カードの失敗
建築計画カードを公開したものの、
それをクリアできなかった場合は、
ペナルティとして、ゴールが遠くなります。

▲具体的には、クリアできなかった建築計画カードを…、

▲裏返して、階層カードの列に加えなければなりません。
この例では、
本来のゴールは3階層だったところが、
4階層に増えてしまったわけですね…。
とはいえ、
このように建築計画カードをクリアできなかった場合には、
"救済措置"が用意されています。
その救済措置とは――

▲ベースキャンプの石柱を総入れ替えすることができるのです。
これは任意ですので、
総入れ替えしても、しなくても構いません。
ただし、一部だけ入れ替えるということはできず、
6本全部をリセットすることになります。

▲総入れ替えを行うならば、
▲布袋から石柱を新たに6本引いた後、
▲ベースキャンプの石柱を布袋に戻しましょう。

▲なかなか目当ての色が出てこなかったときや、
▲やたらと同じ色がかたまっていたときには、
▲大きな助けになってくれるはずです…!
☆床板の追加

▲石柱を配置していて、床板1枚のマスが全て埋まったら、
▲一旦、石柱の配置を中断して床板を1枚追加します。

▲その際は、"石切り場"のいちばん上の床板を受け取りましょう。


▲床板には、"明るい面"と"暗い面"がありますが、
▲どちらの面を上にして配置するかは…、

▲そのターンに公開した建築計画カードの、
▲両肩にあるアイコンによって決まります。
白と黒のアイコンがあれば、
どちらの面を上にしてもよく、
白のアイコンが2つあれば、
"明るい面"を上にしなければならず、
黒のアイコンが2つあれば、
"暗い面"を上にしなければならないのです。

▲今回は、白と黒のアイコンがあり、
▲どちらの面が上でもOKでしたので、
▲暗い面を上にして配置しました。
明るいか暗いかでの違いは、
マスの位置や、マスの色ですので、
もし、どちらかを選べる場合は、
そのときのプレイヤーたちの石柱の色を見て、
どちらの方が都合良いかを話し合いましょう!
なお、新たな床板を載せる場所ですが、
石柱3本以上の上ならば、どの階層でもOKです。
ただし――

▲新たな床板を載せられそうな石柱がなく…、

▲やむなく土台(=0階層)に新たな床板を配置する場合…、
(※その際は配置済みの床板に2点で接するように配置)

▲実行中の建築計画カードは失敗扱いとなり、
▲階層カードの列に加えなければなりません!
★ゲームの終了条件
このゲームの恐ろしさは、
ゴールとなる階層に至れば勝利…ではなく、
ゲームの終了条件が満たされるまで、
その階層を維持し続けなければならないというルールにあります!
そんなゲームの終了条件は、
☆石柱の補充を完了できない
☆建築計画カードを使い切った
☆最後の床板を配置した
の3つに加えて、
☆寺院が崩落した
の合計4つです…!
☆石柱の補充を完了できない
自分のターンの第4のステップでは、
そのターン中に消費した石柱を補充しますが、
この補充を完了できなかった場合、
その時点でゲームが終了します。

▲例えば、そのターンに3本の石柱を消費したものの、
▲補充の際、布袋の中の石柱が2本しか残っていなかった場合、
▲石柱の補充を完了できず、ゲーム終了となるわけですね。
☆建築計画カードを使い切った
全部で35枚ある建築計画カードの、
最後の1枚をプレイし終えたら、
その時点でゲームが終了します。

▲最後の1枚を公開して、その内容をプレイし終えたら、
▲その後の石柱の補充をすることなくゲーム終了です。
☆最後の床板を配置した
全部で18枚ある床板の、
最後の1枚を配置し終えたら、
その時点でゲームが終了します。

▲最後の床板を配置できさえすれば、
▲もはや、その上に石柱を配置する必要はありません。
☆寺院が崩落した
こちらはハプニング的なラストですが、
寺院が崩落すると、その時点でゲームが終わります。

寺院の崩落とは、
床板が1枚以上落下するか、
石柱が1本以上落下するかです。
床板が落下した場合は、その瞬間に問答無用でゲーム終了。
石柱が落下した場合は、元に戻すことができればゲーム続行となります。
(※元に戻せなかったらゲーム終了)
ゲームが終了した時点で、
ゴールとなる階層以上を維持できていればプレイヤー全員の勝利!
ゴールとなる階層未満ならばプレイヤー全員の敗北です。
なお、寺院が崩壊して終了した場合も、
ゴールとなる階層さえ残っていれば勝利となります!!
★コメント
私星屑、あまり高いところは得意ではありませんで、
今は無きマリノアシティ福岡の"大観覧車"に乗ったときなんかは、
外に広がる福岡市の夜景を見渡す余裕もなく、
風に揺れるゴンドラの中で、ひたすら生還を祈っていたものでした…。
とはいえ、高いところが嫌いなわけではないんですよ。
自分の身の安全さえ確保できていれば。
自分の身の安全させ確保できていれば!
(大事なことなので2回言いました)
その点、この「メナラ」は、
自分の身に危険が及ぶのを心配することなく、
安心して高みを目指すことができるアクションゲームです!!
さて、そんなメナラを初めてプレイしたときには、
きっと手先の器用さを求められるゲームなんだろうなァと、
当たり前の想像をしていたものですが…、

実際はですね、
いうほど手先の器用さは重要視されていないように思いました。
なんというか、石柱にしろ床板にしろ、
落ち着いて配置すれば、そんなに難しいことはないんですね。
むしろ、難しいのは石柱や床板を配置する"まで"で――

つまりは"計画の段階"が、いちばん悩まく感じたんです!
全員の手持ちの石柱の色と本数をチェックして、
ベースキャンプにある石柱もチェックして、
配置されている床板のマスの色と数をチェックして、
次に配置することになる床板の内容もチェックして…。
その上で、
さしあたっては失敗の可能性を考慮し、
どの色の建築計画カードをめくるかを考えて、
建築計画カードをめくったらめくったで、
他のプレイヤーの手持ちの石柱を見ながら、
どの石柱をどのマスに配置するか決めていく…!
こういった手順を踏まえる必要がありますので、
戦略性のウエイトが非常に大きいわけですね。
そして、それこそが醍醐味になっていて、
みんなでワイワイとアイディアを出し合って盛り上がることができます♪
あとは、その結論を試してみるだけ!
つまりは石柱や床板の配置となるわけです。
きちんと考えられた位置に石柱を配置したならば、
おおよそ、崩落という事態は避けることができるでしょう。
ただし、そこはアクションゲームらしく――

▲床板の下に配置済みの石柱を引き抜くときや、

▲高所に石柱を配置するときなんかは、
さすがに指先がプルプルしてしまいます…!( ̄▽ ̄;)
戦略を立てて、
石柱を一本一本立てていって、
最後は度胸がものをいうバランスゲーム!
なにより、
この手のゲームにしては珍しく協力型というところに、
大きな価値を感じますね♪( ̄▽ ̄*)

最後に、購入のオススメ度合いですが、
ジェンガなどのバランスゲームがお好きな方にはオススメです。
テクニックよりも戦略性を問われますので、
指先に自信のない人も誘いやすいところがポイント!
なんなら、2人プレイをするにあたって、
1人は戦略専門で1人は配置専門と役割を分けてしまうのもアリでしょう。
また、3人や4人でプレイする際に、
崩壊させてしまったプレイヤーが"戦犯"扱いされてしまう心配は、
「みんなで話し合って配置場所を決めたから、みんなの責任!」
と雲散霧消してくれるところもステキですね♪( ̄▽ ̄*)
黙々とソロプレイをすることも可能で、
より高い難易度を、より高い階層をと、
まさに天井知らずな挑戦を続けることができます!
最大の難点は、プレイする場所を選ぶことでしょうか。
それなりに広いスペースと、安定感のあるテーブル、
そして大きな音が出ても問題ない場所が必要になりますので、
そこだけはご注意ください。
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- ルール説明がすっっっごく分かりやすく、楽しんで読めました。
自分は和訳なしで買ったので、とても助かりました。ありがとうございます。
>>名無しさん
星屑トランペッター まさに理想的なカタチでお役に立てて嬉しいです♪( ̄▽ ̄*)
★箱の外観

▲箱のオモテ面。ボールペンとのサイズ比較。
ちょうど「スコットランドヤード」と同じサイズですね。
その名の通り"藍色"で「Indigo(インディゴ)」と書かれています!

▲箱のウラ面。
こちらはゲームをプレイしているところの画像です。
盤上に迷路のようなグニャグニャしたラインが見て取れますね…!

▲スペック。
プレイ人数は標準的な2~4人で、
プレイ時間は短めの20~30分。
対象年齢は8~99歳となっています。
★内容物

▲ルールブック(ドイツ語・全4ページ)
図解が多めで、とても親切そうなルルブです。
もっとも、ドイツ語なので私星屑には読めませんが…( ̄▽ ̄;)

▲ついたて×4枚
各プレイヤーの宝石(=勝利点)やタイルを隠すためのスクリーンです。
赤・青・紫・白の4色のプレイヤーカラーで色分けされていて、
ウラ面はサマリーになっています。

▲ゲームボード×1枚
プレイヤーたちがタイルを配置していくことになるボードです。
盤上には、路線タイルを配置する白いマスの他、
宝石タイルを設置する青いマスや、チップを設置するサークルがあります。

▲路線タイル×54枚(全5種)
ゲームボードに配置することで、"宝石の通り道"をつくるタイルです。
路線には、
対面の辺を結ぶ"直線"と、
間に1辺を挟む2辺を結ぶ"緩やかなカーブ"と、
隣り合う辺を結ぶ"急カーブ"の3種類があります。

▲宝石タイル×7枚(全2種)
ゲーム開始時に、ゲームボードの所定のマスへ設置するタイルです。
このタイルの上に置かれる宝石を、
プレイヤーたちがこぞって狙うことになります!!

▲宝石×24個(全3種)
その価値がイコールで勝利点となる3色の宝石です。
青が3勝利点で、
緑が2勝利点で、
黄が1勝利点となります。

▲チップ×24枚(全4色)
ゲームボード上における、
各プレイヤーの陣地を示すためのチップです。
チップの4色は、ついたての4色と連動しています。
★どんなゲーム?
「インディゴ」は、
盤上に散りばめられている宝石を、
路線タイルを配置することによって動かし、
自分の陣地へ運び込むタイル配置型ゲームです!

▲盤上には、あちらこちらに宝石があり、
▲その外周には各プレイヤーの陣地があります。
(※陣地は1人につき3ヵ所)
さて、そんな宝石を陣地へ運び込む方法ですが――

▲お目当ての宝石があるタイルの隣に、
▲路線タイルを配置するだけで…、

▲宝石は、元の位置から遠ざかるように、
▲路線タイルの"道"に沿って移動するのです!

▲さらに路線タイルを配置すると、
▲つながった道に沿って、宝石はどんどん動いていきます…!

▲うまく路線タイルを配置すれば、
▲一気に2個の宝石を動かすことも!!

▲さあ、ここまで来れば…、

▲あとは、この路線タイルの配置によって、
▲見事、宝石を陣地へと運び込むことができました!
緑の2勝利点の宝石と、
黄の1勝利点の宝石を運び込んだので、
合わせて3勝利点ゲットだぜ!!!
…たったこれだけのシンプルなゲームです♪( ̄▽ ̄*)
★ゲームの準備
さて、ここからはゲームの流れを説明していきましょう。
まずはゲームの準備で…、
☆宝石タイルの設置
☆宝石の設置
☆チップの設置
☆路線タイルのシャッフル
☆ついたて&路線タイルの受け取り
以上5ステップです!
5ステップと聞くと、やや多く感じるかもしれませんが、
いずれも簡単な作業ばかりですので、ご安心ください♪( ̄▽ ̄*)
☆宝石タイルの設置
ゲームボード上に、7枚の宝石タイルを設置します!

▲ゲームボードのこの7箇所に、

▲このように宝石タイルを設置すればOKです。
(※外周の6枚のタイルの向きに注意しましょう!)
☆宝石の設置
7枚の宝石タイル上に、宝石を設置します!

▲中央の宝石タイルには、
▲青の宝石を1個と、緑の宝石を5個。

▲外周の6枚の宝石タイルには、
▲それぞれ黄の宝石を1個ずつ置けばOKです。

▲余った宝石は、
▲ストックとしてゲームボードの脇にまとめておきましょう。
☆チップの設置
ゲームボードの外周に、チップを設置します!

▲プレイヤーカラーを示すチップを…、

▲ゲームボードの外周の12ヵ所のサークルに設置することで、
▲各プレイヤーの陣地を決定するわけですね。
チップの並びは、プレイ人数ごとに決まっていて――

▲こちらが2人プレイ用で、

▲こちらが3人プレイ用で、

▲こちらが4人プレイ用となっています。
見ての通り、
3人プレイと4人プレイでは、
1つの陣地を2人で使うことになるのですが――
(それについては、また後ほど♪)

▲余ったチップは、箱に仕舞っておきましょう。
☆路線タイルのシャッフル
全54枚の路線タイルをシャッフルします!

▲全てウラを向けて、箱の中などでガシャガシャと混ぜましょう。

▲混ぜ終わった路線タイルは、おおよそ4等分にして、
▲ゲームボードの四隅に積んでおくといいですよ!!
☆ついたて&路線タイルの受け取り
各プレイヤーは、
ついたてと路線タイルを1枚ずつ受け取ります!

▲ついたては、自分の前に立てておきましょう。
▲路線タイルは、ランダムに1枚を受け取ります。
(※他の人に路線タイルのオモテ面を見られないようにしてください)
以上でゲームの準備は完了です!
★ゲームの流れ
このゲームは、
時計回りで各プレイヤーのターンが進行します。
自分のターンが回ってきたら、
やるべきことは、たった2つのアクションです。
①路線タイルを配置する。
↓
②路線タイルを1枚引く。
以上!!
そして、引いた路線タイルを、
次の自分のターンで配置して、
また路線タイルを引いて…の繰り返し。
とはいえ、
路線タイルの配置方法や、
陣地に運び込んだ宝石の獲得方法など、
補足すべきことがいくつかありますので、
ついたてのウラのサマリーに沿って説明させてもらいます!
①路線タイルの配置

▲手持ちの路線タイルを、盤上の空きマスに配置するアクションです。

▲さて、このタイルをどこに配置できるのかという話ですが…、
まだ路線タイルが置かれていないマスなら、どのマスに配置してもOK!
こういうので、よくあるパターンといえば、
すでに配置されているタイルに隣接するように…とかですが、
そういうのは一切ありません。
ただし――

▲各プレイヤーの陣地に隣接するマスには…、

▲陣地と陣地を直接つなぐような"急カーブ"は禁止!のガイドがあって、

▲外周の鋭角に"急カーブ"が来るような配置のみNGとなっています。

▲なお、このような配置ならば何ら問題ありません。
たった1枚の路線タイルで、
陣地への道を2本も潰せてしまうとなると、
ただの妨害合戦になり果ててしまいますからね…( ̄▽ ̄;)
☆宝石の移動

▲路線タイルの配置によって宝石の先に"道"を敷くと、宝石が移動します。
宝石には、路線タイルの配置によって"道"が敷かれると、
元々あった場所から遠ざかろうとする性質がありますので――

▲宝石タイルの隣に路線タイルを配置すれば、

▲宝石は、宝石タイルから遠ざかるように道を進みますし…、

▲移動を始めた宝石の進行方向に路線タイルを配置すれば、

▲宝石は、さらに遠ざかるように道を進むわけです。
また、道を敷いたその先にも道があれば、
宝石は進めるところまで進んでいきます。

▲例えば、この★の空きマスに…、

▲このように路線タイルを配置すると、

▲宝石は一気に下の陣地まで進むことになるのです…!
(どう進んだか…ぜひ辿ってみてください♪)
☆宝石の獲得

▲路線タイルの配置によって、宝石を自分の陣地まで導くことができれば、
▲その宝石を獲得できます!
前提として、陣地の数は1人につき3ヵ所です。
(※3ヵ所のどの陣地に運び込んでも宝石を獲得できる♪)
そして、
2人プレイでは、
3ヵ所の陣地をいずれも1人で占有しますが、
4人プレイでは、
3ヵ所の陣地をそれぞれ2人で共有することになります。
(3人プレイは1ヵ所占有&2ヵ所共有)

▲1ヵ所の陣地には6つの矢印があって、この矢印が"ゴール"です。
▲6つの矢印のうち、どの矢印に宝石を運び込んだとしても、
▲この陣地の場合は紫と青のプレイヤーが宝石を獲得できます。
ここで、宝石を獲得するまでの流れを見てみましょう。

▲いま、路線タイルの配置によって緑の宝石が移動し…、

▲紫と青のプレイヤーの陣地に到達しました!!

▲紫と青のプレイヤーは、どちらも緑の宝石を1個獲得します!
このとき、
片方のプレイヤーが実際に陣地へ到達した宝石を受け取って、
もう片方のプレイヤーはストックにある同じ色の宝石を受け取りましょう。
逆に、1ヵ所の陣地を1人で占有している場合は――

▲自分だけが、その宝石を獲得します。
(※宝石を2倍もらえるなんてことはありません!)
なお、獲得した宝石は、
自分のついたての内側に隠しておくことができます(=勝利点の秘匿)。
②路線タイルを1枚引く
路線タイルを配置して、
宝石を移動させたり、宝石を獲得したりした後…、

▲路線タイルを1枚引きましょう。

▲こうして引いた路線タイルのオモテ面を見て、
▲次の自分のターンに備えるのです…!
(※オモテ面が他の人に見えないようにしましょう)
以上のように、
①路線タイルを配置して、
↓
☆宝石が移動して、
↓
☆宝石を獲得して、
↓
②路線タイルを引いて、
1人のプレイヤーのターンが終わり、
次のプレイヤーのターンになって、
これを時計回りで繰り返し…、
盤上から全ての宝石がなくなった時点でゲームは終了して、
宝石の合計点が最も高いプレイヤーが勝者となります!
★ゲームの補足
最後に、あと2つだけゲームの補足を。
中央の宝石タイルにある宝石の挙動と"対消滅"についてです。
☆中央の宝石タイル
ゲームボードの中央にある宝石タイルには、
青の宝石が1個と、緑の宝石が5個乗っています。
これらの宝石は――

▲宝石タイルの周囲6マスに路線タイルが配置されるたび、
▲1個ずつ宝石タイルから移動していくのです。
が、その順番は、
まず緑の宝石が全て移動して→最後に青の宝石と決まっています。
ここでは、宝石が移動していく流れを見てみましょう!

▲中央の宝石タイルの周囲6マスのうち、
▲まず1マス目が埋まって、
▲1個目の緑の宝石が移動しました。
それから、
2マス目が埋まって2個目の緑の宝石が、
3マス目が埋まって3個目の緑の宝石が、
4マス目が埋まって4個目の緑の宝石が、
それぞれ移動した後…、

▲5マス目が埋まって5個目の緑の宝石が移動して、
▲ついに宝石タイル上には青の宝石を残すのみです。

▲こうして、宝石タイルの周囲6マスのうち、
▲最後の1マスに路線タイルが配置されると、
▲晴れて青の宝石の移動となります!
1点の差が勝敗をわける「インディゴ」において、
この青の宝石の価値は、あまりにも大きいのです…!
☆対消滅!!
もしも、
宝石と宝石がぶつかったらどうなるのでしょうか…?

▲この黄の宝石と青の宝石は…、

▲間に直線の路線タイルを配置することでぶつかります!!
その結果、どうなるかというと、
"対消滅"してしまい、つまり――

▲ゲームから除外されてしまうわけです…!
もしも、自分の陣地には届きそうにない宝石が2個あって、
しかも、その2個を対消滅させることができそうなら――
いやいや、なんでもありませんよ♪( ̄▽ ̄*)
★コメント
先週、「キングダム」を紹介した際に、
そういえば「インディゴ」の紹介がまだだったことに気付いて、
結果、2週連続でクニチー先生の作品ということになりました!!
あちらの記事でも触れましたが、
グーパンで思いっきり殴り合うキングダムに対して、
インディゴは、だいぶマイルドなタイル配置型ゲームになっています。
その大きな理由としては、"協力プレイ"の要素が挙げられるでしょう!
インディゴを4人でプレイする場合――

▲例えば自分が紫プレイヤーだとすると、
▲この3箇所が自分の陣地になります。
そして、この3ヵ所の陣地はそれぞれ…、

▲右上については白プレイヤーと共有し、
▲左下については赤プレイヤーと共有し、
▲下については青プレイヤーと共有することになるのです。
つまり、
右上の陣地は白プレイヤーと協力できて、
左下の陣地は赤プレイヤーと協力できて、
下の陣地は青プレイヤーと協力できるわけですね。
この、どの陣地であっても必ず誰かと協力することになるシステムは、
一見すると"みんな仲良し♪"な関係っぽいですが、その実――

▲さて、引き続き紫プレイヤー視点で話を進めていきましょう。

▲紫プレイヤーにとっては、左も下も自分の陣地ですので、
▲その中間を維持しながら宝石を進めていきます。

▲一方で、赤プレイヤーにとっては、
▲下ではなく左こそが自身の陣地ですので、
▲なんとしても左に宝石を進めるべく、
▲進路を左へと曲げるようですね。

▲もう一方の青プレイヤーにとっては、
▲左ではなく下こそが自分の陣地ですので、
▲急カーブを使って進路を大きく戻しにかかりました。
赤プレイヤーと青プレイヤーの間で激しい綱引きが行われていますが、
紫プレイヤーにとっては、どちらに転んでも美味しい展開ですね♪

▲他方、4人目の白プレイヤーは白プレイヤーで、
▲右側の自分の陣地へ向かって宝石を進め始めます。

▲白プレイヤーにとっては右上でも右下でも同じですが、
▲紫プレイヤーにとっては右上こそが自分の陣地ですので、
▲ここは宝石の進路を右上に曲げてしまいましょう!

▲そうすると、右下に陣地のある赤プレイヤーが、
▲急カーブで待ったをかけてきました…!
紫「なんてことを!!」

▲その隙に、青プレイヤーは宝石を自分の陣地に寄せつつ、
▲おもむろに紫プレイヤーへ向かって囁きかけます――
青「そんなひどいことをする赤は放っておいて、」
青「僕と一緒に宝石を確保しようよ!」
紫「そうだね、」
紫「赤にだけは宝石を取らせたくない…!」

▲こうして、紫プレイヤーは青プレイヤーと協力して、
▲一緒に緑の宝石を獲得したのでした!!
赤「絶対に許さない!」
赤「紫とは絶交だ!!」
紫「こっちこそ赤とは絶交だー!」
青「僕らはズッ友だよね♪♪」
紫「うん、ズッ友だー♪」
ところが、ゲームも終盤にさしかかったところで――

▲貴重な貴重な青の宝石(と黄の宝石)を、
▲青&白と赤&紫で奪い合うことに…!
青「あいつらに3点を渡してなるものか!」
紫「それはこっちのセリフだー!」
紫「青なんかに3点を渡してなるものかー!」
紫「赤、俺らマブダチだよね!!!」
赤「え、えっと、そ、ソウダネ、マブダネ…!」
こんな感じ…!( ̄▽ ̄;)
純粋な協力ゲームの「パンデミック」などと違って、
こちらの協力は、その場その場の打算で成立するものです。
その、いつ解消されて、いつ敵対するともわからない"脆さ"が、
良い意味で危うく、そして太く短い関係性を演出してくれます!
全体で一つのチームというわけではないので、
"ひとり対ひとり"の結びつきが、より強くなるのも面白いところですね。
また、このゲームは"3つの顔"を持っているといえます。
というのも、
プレイ人数によって陣地の内容が変わり、協力要素に濃淡が生じるのです。
2人プレイであれば、
お互いに自分だけの陣地を3ヵ所ずつ持ちますので、
いわゆる四字熟語の"我田引水"になり、
4人プレイであれば、
前述のとおり必ず二人一組で陣地を持ちますので、
ワレワレ…的な感じで"我々田引水"となり、
3人プレイであれば、
2ヵ所が共有で、1ヵ所が占有になることから、
我と我々を足して"我我々田引水"となりましょうか(え、ならない?)。
まぁガガデンとかガガガデンとかはともかく、
つまりはどのプレイ人数でも違った味わいを楽しめるわけです!
こういったところに、
リプレイ性の高さというか、飽きさせない工夫のようなものを感じますね。
タイルを置いて、道を敷いて、宝石を自陣へと導く――
たったそれだけのシンプルなゲームながら、
30分弱という短めのプレイ時間の中に、
さまざまなドラマが見られる作品となっています!


最後に、購入のオススメ度合いですが、
これはタイル配置型ゲームの中でもイチオシのタイトルですね。
私星屑は「カルカソンヌ」などで道を敷くのが好きなんですが、
その道の上を実際に宝石が通ってくれるのが大いにツボりました!
(※道を敷くだけ敷いて終わりのゲームは意外と多い…!)
そういった直感的なところや、簡単なルールのおかげか、
このゲームはたくさんのプレイヤーさんたちに楽しんでもらえています♪
ただ、2019年4月現在は品薄のようで…( ̄▽ ̄;)
定価は確か5千円だったかと思いますので、購入に際しては、
あまりにも高額なものは掴まぬよう、お気をつけください…!
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★箱の外観

▲箱のオモテ面。ボールペンとのサイズ比較。
"そこはオレの領地だ!"
"おいしい土地を確保し、隣国の土地は荒らしてしまえ!"
なんとも攻撃的なキャッチコピーですが、
このゲームは、まさにその通りの内容となっています…!( ̄▽ ̄;)

▲箱のウラ面。
こちらはコンポーネントの画像ですね。
タイル配置型ゲームですが、タイルだけでなく"城"も登場します!

▲スペック。
プレイ人数は2~4人で、
プレイ時間は20~40分。
対象年齢は14歳以上です。
ルールの難易度は高くありませんが、
ガチガチの殴り合いのようなゲームだからでしょうか、
対象年齢が少し高めに設定されていますね。
★内容物

▲ルールブック(日本語・全4ページ)
文字が多めで、図解が少なめのルルブです。
4ページ目が、まるまる得点計算の例になっていますので、
実質のページ数は2ページで収まっています。

▲ゲーム盤×1枚
城コマやタイルを配置していくことになる、
全プレイヤー共有のゲームボードです。
マス数は5×6=30マスで、
左側にはタイル置き場とコイン置き場が、
右側にはラウンド数の表示があります。

▲コイン×5種類
各プレイヤーが、自身の領地から徴収する税金です。
その額面が、そのまま勝利点となります。

▲城コマ×4色・各10個
各プレイヤーがゲーム盤のマスに建築することによって、
自身の領地を定めることができる"城"のコマです。
城コマには、
その城の徴税能力を表す"塔"の本数が、
1本のものから4本のものまであり、
それぞれの個数は以下の通りになっています。
―――――――――――
塔が1本の城コマ×4個
塔が2本の城コマ×3個
塔が3本の城コマ×2個
塔が4本の城コマ×1個
―――――――――――

▲タイル×23枚
こちらは、ゲーム盤のマスに配置することによって、
そのマス(=土地)がどんな場所であるかを定めるタイルです。
そのほとんどは、
税収の額を上げ下げするものばかりですが、
中には特殊な効果を及ぼすものも存在します。
★どんなゲーム?
「キングダム」は、
ゲーム盤に城コマやタイルを配置することによって、
より多くの税金を領地から徴収することを目指すゲームです!

▲さて、こちらが"雄大で豊かな土地"を表すゲーム盤で、
▲全部で30ものマスがあります。

▲そのマスに、プレイヤーが城を建築することによって…、

▲建築した城から十字方向の全てのマスが、
▲そのプレイヤーの"領地"となるのです。
(城から十字方向に街道が伸びて栄えていく的な!)
ゲーム盤には、城だけでなくタイルも配置されていき、
その多くは、税収の額面を示すものになっています。

▲例えば、この赤の城のヨコ列の領地からは、
▲額面にして4+1+2+1+2=「10」の税収があがり…、

▲さらに、この赤の城の"塔"の本数は2本ですので、
▲税収は2倍となって、「10」×2=20コインを、
▲ラウンド終了時に受け取れるのです!!

▲仮に、この赤の城の"塔"の本数が4本であったならば、
▲税収は4倍となって、「10」×4=40コインを、
▲ラウンド終了時に受け取れることになります…!
領地内に、のどかな農村や、豊かな牧場があり、
かつ、その中心に立派な城が建てられていれば、
多大な税収が見込めるというわけですね♪( ̄▽ ̄*)
しかしながら、
タイルには税収を増やすものもあれば、
土地の荒廃やモンスターの出現によって、
税収を減らしてしまうものも何枚か存在します…!

▲例えば、この赤の城のタテ列の領地からは、
▲額面にして(-3)+(-2)+(-5)+5=「-5」の税収があがり、
▲さらに、赤の城の"塔"の本数が2本ですので、
▲「-5」×2=-10コインの税収となるわけです。
早い話が、10コインを失うということですね…( ̄▽ ̄;)
最終的に、この赤の城は、
ヨコ列からの税収が20コインで、
タテ列からの税収が-10コインでしたので、
20-10=10コインの税収となります。
以上が、基本的な税収の計算、
つまりは得点計算の方法です!
★ゲームの流れ
得点計算の方法が分かったところで、
お次はゲームの流れについて見ていきましょう。
なお、ゲームの構成は全3ラウンドです。
☆ゲームの準備
「キングダム」の準備は、あっという間に終わります!

▲まず、ゲーム盤を広げ、その上にコインを置いて、
▲シャッフルした全23枚のタイルをウラ向きで積みましょう。

▲次に、各プレイヤーは4色の中から1色を選んで、
▲その色の城コマを受け取ります。
このとき、
塔が2~4本の城コマは全て受け取りますが、
塔が1本の城コマは、プレイ人数によって受け取る数が変わり…、
―――――――――――――――――――――――
2人プレイ時:塔が1本の城コマは4個受け取る。
3人プレイ時:塔が1本の城コマは3個受け取る。
4人プレイ時:塔が1本の城コマは2個受け取る。
―――――――――――――――――――――――
と、なっていますので、
受け取らなかった城コマは、箱に仕舞っておきましょう。

▲続いて、各プレイヤーは、
▲タイルを1枚だけ受け取ります。

▲こうして受け取ったタイルは、
▲他のプレイヤーたちに見られないようにして、
▲自分だけ、こっそりとオモテ面を確認しておきましょう。

▲最後に、初期資金として、
▲各プレイヤーが50コインずつ受け取ったら…、
ゲームの準備は完了です!
☆自分のターンにできること
ゲームの準備が完了したら、
スタートプレイヤーから時計回りで、
各プレイヤーのターンが回ってきます。
自分のターンにできることは、
基本的には2択で、
①タイルを配置する
②城を建築する
…の、どちらかです。
が、1ラウンドにつき1人1回まで、
③手持ちのタイルを配置する
…を選ぶこともできます。
いずれにしても、各プレイヤーは、
自分のターンに1アクションをしなければなりません。
①タイルを配置する
基本的な2択のうちの1つ目がタイルの配置です。
こちらを選んだ場合は――

▲ウラ向きのタイルの山から1枚を引いて…、

▲そのままゲーム盤の空きマスに配置します。
このとき、
まだ城コマやタイルが配置されていないマスであれば、
どのマスに配置しても構いません♪( ̄▽ ̄*)
②城を建築する
基本的な2択のうちの2つ目が城の建築です。
こちらを選んだ場合は――

▲手持ちの城コマから1個を選んで…、

▲ゲーム盤の空きマスに配置します。
(やはり何もないマスであればどこでもOK)
建築する城コマは、
手持ちのものであればどれを使っても構いませんが…、

▲"塔"が2~4本の城コマは、
▲1度きりしか使うことができません!
(※1本の城コマはラウンド終了時に回収できる)
ゲームを通して、
塔が2本の城コマは3個、
塔が3本の城コマは2個、
塔が4本の城コマは1個しか、
配置することができませんので、
全3ラウンドの中で、どう分配するか、
しっかりと計画を立てて使っていきましょう!
③手持ちのタイルを配置する
第3の選択肢として、
1ラウンドにつき1度きりの、
手持ちのタイルの配置というアクションがあります。
これは、
城を建築するでもなく、
山からタイルを引くでもなく――

▲ゲームの準備の際に1枚だけ受け取ったタイルを、

▲ゲーム盤の空きマスに配置するというものです。
あらかじめ(自分だけが)内容を知っているタイルを配置できますので、
いわゆる"切り札"的な使い方ができて、とても強力ですが、
手持ちのタイルは1ラウンドにつき1枚しかありません…!
タイルの内容にもよりますが、
列の最後のマスを埋めるときの確実な一手や、
相手に領地を荒らされたときの保険の一手など、
ここぞの場面で使っていくのがよろしいでしょう♪( ̄▽ ̄*)
なお、手持ちのタイルを使わないままラウンドが終わった場合、
そのタイルは回収されてしまい、次のラウンドには持ち越せません!
(※次のラウンドの開始時に新たな1枚を受け取る)
☆ラウンドの終了
タイルを配置するにせよ、城を建築するにせよ、
各プレイヤーは、1ターンにつき1マスを埋めることになります。
これを時計回りで30ターン繰り返すことで…、

▲ゲーム盤の全30マスが埋まるわけですが、
▲これこそがラウンド終了の条件です。
ゲーム盤が全て埋まったら、
城ごとに税収をカウントして、
各プレイヤーは、その額のコインを受け取ります。
(※もしも赤字ならばコインを失う!)
その後――

▲盤上に置かれていた塔が1本の城コマは、
▲全て各プレイヤーが回収できますが…、

▲塔が2~4本の城コマについては、
▲全てゲームから除外しなければなりません。

▲タイルについては、全23枚をリシャッフルして、
▲再びウラ向きの山にしておきましょう。
こうしてタイルの山をつくった後、
各プレイヤーが1枚ずつタイルを受け取ったら、
次のラウンドを始めます。
(※よりコインの多いプレイヤーがスタートプレイヤー)
以上を3ラウンドに渡って繰り返して、
最終的に最もコインを稼いだプレイヤーの勝利です!
★4種類の特殊なタイル
タイルには、
税収の額面が示されているもの以外に、
4種類の特殊な効果を持つものがあります。

といっても、
いずれの効果もシンプルなものばかりですので、
さっくりと1枚ずつチェックしていきましょう!
☆魔法使いタイル

▲「魔法使い」の効果は、
▲"徴税人に+1/+1カウンターを1個置く術"によって(※ウソ)、
▲近隣の城の徴税能力を高めるというもの…!
具体的には――

▲魔法使いタイルにタテヨコで隣接する全ての城コマの、
▲"塔"の本数を1本増やします!
つまり、
元が1本の城の塔は2本になり、
元が4本の城の塔は5本になるわけです!!

▲例えば、この赤の城であれば、
▲元の塔は2本ですが、魔法使いにより3本あることになって、
▲税収は(20コインではなく)30コインとなります♪( ̄▽ ̄*)
そんなわけで、
魔法使いの隣のマスは、築城の有力な候補地になりますが、
税収がマイナスの場合は、むしろ傷口を広げてしまいますので、
その点だけ、くれぐれもお気を付けください…!
☆金鉱タイル

▲「金鉱」の効果は、
▲シンプルにその列の税収を2倍にするというもの!

▲例えば、このヨコ列は、
▲3+2+1+4=「10」の税収ですが、
▲金鉱によって税収は「20」へと倍増します!!
赤の城の塔は3本ですので、
ヨコ列だけで見れば、なんと60コインもゲットできてしまいますね!

▲また別の例で、こちらのタテ列は、
▲(-3)+(-2)+(-5)=「-10」の税収ですが、
▲金鉱によって税収は「-20」へと倍増します…。
赤の城の塔は3本ですので、
タテ列だけで見れば60コインを失うことになりますね…( ̄▽ ̄;)
☆ドラゴンタイル

▲「ドラゴン」の効果は、
▲燃やしたり、砕いたり、戦ったりすることで、
▲経済活動を崩壊させてしまうというもの…!
具体的には、
ドラゴンと同じ列のプラス数字が全て「0」になります。
(※マイナス数字はそのまま!)

▲例えば、このヨコ列であれば、
▲プラス数字の「+5」と「+6」は「0」になりますが、
▲マイナス数字の「-5」と「-6」はそのままですので、
▲(-5)+0+0+(-6)=「-11」の税収です…!
(塔が3本ですので、これを3倍すると…)
実際のプレイで、よく見かけるのは――

▲あまりにも美味しすぎる列は、

▲ドラゴンタイル1枚で打ち消してしまえ!
というような使い方ですね…!( ̄▽ ̄;)
☆山タイル

▲「山」の効果は、
▲その上下左右を分断してしまうというもの。

▲さあ、赤プレイヤーが「+6」のタイルの隣に、
▲塔が4本の城を建築しました。
すると…、

▲そんな美味しい城を許してなるものかと、
▲他の3人が妨害のタイルを並べます!!!
このままでは、このヨコ列だけで-48コインになってしまう…!
そんな時に便利なのが山タイルです!

▲山タイルを配置すると、
▲その左右と上下は"分断"されます。
つまり、赤の城は山タイルの左側の効果だけを受けて、
山タイルの右側の効果は受けなくて済むわけですね。
おかげで-48コインだったのが+24コインにまで持ち直しました!

▲さて、こちらは実際にあった盤面ですが、
▲注目すべくは右下の赤の城です。

▲赤プレイヤーは、この位置に山タイルを配置して、
▲右端の「+5」を(ヨコ列で見て)独り占めしてしまいました…!
マイナスを避けるという使い方だけではなく、
このようにプラスを独占するという使い方もあるわけですね!
なお――

▲ラウンド終了時の盤面がこちら。
山の右側の「+5」は独占できたけれども、
山の左側の「+4」の恩恵は受けられず…。
"深淵をのぞくとき、
深淵もまたこちらをのぞいているのだ"
とでも云わんばかりの、
山の右側を独占するとき、
山の左側もまた独占されているのだ!!
という結末になったのでした…!( ̄▽ ̄;)
★コメント
と、いうわけで、
今回は「キングダム」の紹介記事です!
マンガじゃないですよ?
「バニーキングダム」でも「キングダムビルダー」でもないですよ?
クニチー先生のガチンコ殴り合いゲーム「キングダム」の記事です!
と、紹介しておいてアレなんですが、
私星屑、このゲームが大の苦手だったりします。
と、いうのもですね、
そもそも星屑は相手への直接攻撃があるゲームが苦手でして…。
その点、この「キングダム」は、
箱の表に堂々と"隣国の土地は荒らしてしまえ!"って書いてますからね。
マイナスタイルを引こうものなら、
嬉々として誰に押し付けようかと考えたり、
ドラゴンタイルを引こうものなら、
いかにして被害を大きくしてやろうかと考えたり、
そりゃあ全力で相手を潰しにかかるわけですよ。
なぜ買ったし…( ̄▽ ̄;)
まぁ、これを買ったのは確か5年くらい前で、
あの当時は右も左も分からず、手探りでボドゲを探していましたので、
自分と相性の良いテーマの判別がイマイチつかなかったんでしょうね。
とはいえ、星屑との相性を脇に置いておけば、
このゲームは「ヘイトコントロール」と「立ち回り」の要素を、
かなりコンパクトにまとめた良作といえます!
実際によくある展開として――

▲まず「+4」と「+3」のタイルが立て続けに置かれた後、
▲その2枚ともの恩恵を受けられるマスに、
▲そそくさと赤プレイヤーが城を建てると…、

▲すぐさまマイナスタイルを置かれて、うま味が消されてしまう…!
こんな感じで、露骨に美味しい場所に城を建てると、
他のプレイヤーたちからの袋叩きに遭いますので、
どうしても「ヘイトコントロール」が重要になってくるわけですね。
(運が良ければ、相手がマイナスタイルを引けないということもありますが)

▲そして、赤プレイヤーが叩かれている隙に、
▲青プレイヤーが反対側の美味しいマスを押さえにかかる!
▲さあ、こちらも潰されるかと思いきや…、

▲すかさず黄プレイヤーが便乗していく!!
▲これで青プレイヤーと黄プレイヤーは、
▲このタテ列に限っての協力関係を結び…、

▲他の2人の邪魔が入らないうちに、
▲大急ぎで、このタテ列を埋めてしまう…!
このように、
うまくタイミングを見計らって築城する必要がありますし、
その勝ち馬に乗っていくことも、また重要なわけです。
ゲーム中は、
築城して→便乗しての応酬になり、
一方の列では協力関係になっている相手が、
もう一方の列では敵対関係になっていることも多々あります。
つまりは、協力関係にある相手でも、
いずれは必ず出し抜かなければならず、
柔軟で狡猾な「立ち回り」が求められるのです!
こういうゲーム、どこかで覚えがあるなぁと思ったら、
同じタイル配置型ゲームの「インディゴ」に似ていますね。
(って、よく考えたら作者が同じでした!)

インディゴも、
その時々で都合の良いプレイヤーと結託して、
我田引水ならぬ"我々田引水"をするタイル配置型ゲームです。
もっとも、
あちらは自分たちがゴールに近づくことによって、
相対的に相手のゴールを遠ざける感じですが、
キングダムは、もろにマイナスタイルを突きつける辺り、
より攻撃的なゲームといえるでしょう…!
私星屑のような、直接攻撃を敬遠するプレイヤーにとっては、
インディゴの方が性に合っているというわけですね。

逆に言えば、
直接攻撃が大好きなプレイヤーさんにとっては、
キングダムの方がしっくりくるのではないでしょうか。
2人プレイでは真正面からの殴り合いになり、
3~4人プレイでは、まず間違いなく"首位いじめ"が発生する…!
そういった情け容赦のない環境を、むしろ歓迎される方であれば、
このゲームを遊び尽くすことができると思います!

最後に、購入のオススメ度合いですが――
前述の通り、
プレイヤー間での直接攻撃上等!な方にはオススメです。
ご自身がヘイトコントロールやクレバーな立ち回りに喜びを感じられて、
さらに、周囲に同じような方が多くいらっしゃる環境であれば、
このゲームは持ち味を遺憾なく発揮してくれることでしょう…!
そうでないプレイヤーさんは全力で回避してください♪( ̄▽ ̄*)
あと、これは私星屑の記憶によればですが、
やたらと「カタン」のプレイヤーさんたちにウケが良い気がしますよ!
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★箱の外観

▲箱のオモテ面。ボールペンとのサイズ比較。
ドット絵のゲームなだけあって、
企業ロゴ以外はタイトルから何から全てドットです…!

▲箱のウラ面。
箱のウラ面と側面は"人物当てゲーム"になっています。
これらは実在する人物や、空想上のキャラクターたちらしいですが、
私星屑にはバットマンとE.T.とミッキーしか分からない…( ̄▽ ̄;)

▲スペック。
プレイ人数は4~9人で、
プレイ時間は40分。
対象年齢は8歳以上となっています。
4人以上で人数が多ければ多いほど盛り上がる系ですが、
ただ遊ぶだけなら、3人でもプレイできることはできました(後述)。
また、ゲームのルール自体は簡単なものですが、
カードに書かれているお題に少し難しいものが含まれていますので、
小さなお子さんとのプレイではフォローが必要になるでしょう。
("櫂"とか"銛"とか"イグルー"とか"スペースインベーダー"とか)
★内容物

▲ルールブック(日本語・全4ページ)
実質、見開き2ページのルルブです。
やっぱり説明文も挿絵も全てがドットという徹底っぷり…!

スクリーン×9枚(4色・黒のみ3枚)
"お題"に沿ったドット絵を描いていくことになるマス目です。
プレイヤーたちの"グループ分け"のために色が全部で4色あります。

▲黒いドット×180個
▲赤いドット×9個
▲赤い矢×9個
一つ一つは点でしかありませんが、
並べ方によっては"絵画"にすらなれる(かもしれない)ドットです!
ウラ面がマグネットになっていて、スクリーンに貼り付けられます。

▲「得点」コマ×36個
1個が1勝利点の黒いキューブです。
描いたドット絵のお題を、
当てたプレイヤーと当ててもらえたプレイヤーが、
それぞれ1個ずつ獲得します!!

▲砂時計×1個
30秒で砂が落ち切る砂時計です。
ドット絵を描くときと、お題を当てるときに使います。
(※30秒でドット絵を描くわけではないのでご安心を!)

▲カード×230枚
1枚につき2つの"お題"が書かれたカードです。
黒文字が"お題"で、
その下の赤文字は正解者がいなかった際に出す"ヒント"になります。
★どんなゲーム?
「ピックス」は、
与えられた"お題"をドット絵で表現して、
それが何かを他の人に当ててもらうパーティーゲームです!

▲イメージとしては、
▲お絵かき伝言ゲームの「テレストレーション」なんかが近いでしょうか。
勝利点による勝ち負けは二の次で、
いかにゲームの内容を楽しめるかにウエイトが置かれているあたり、
通じるところがあるように思いますね♪( ̄▽ ̄*)
とはいえ――

▲「テレストレーション」が、

▲お題を、

▲"手書きの絵"で表現するのに対して、

▲この「ピックス」では、お題を…、

▲"ドット絵"で表現することになります!!
ちなみに、黒いドット以外にも…、

▲やたらと目立つ赤いドットと、

▲マス目を無視できる赤い矢がありますので、
▲うまく使って自分なりのドット絵を完成させましょう!
★3人プレイ!!!
正式なルールでは、
4人以上でなければプレイすることができませんが、
ただのお遊びであれば3人でもプレイできましたので、
まずは、その流れを振り返ってみます。
☆ゲームの準備
ゲームを始めるにあたって――

▲各プレイヤーに、
▲スクリーン1枚と、
▲赤い矢1個と、
▲赤いドット1個と、
▲黒いドット20個を、
▲それぞれ配りましょう。

▲あとは、テーブルの中央に、
▲砂時計と得点コマを置いて、
▲各プレイヤーがカードを1枚ずつ引いたら準備万端です!
☆ドット絵を描く!
準備が整ったら、
各プレイヤーは自分のカードを見ます。

▲カードには2つの"お題"がありますが、
▲まずは上段のお題からですね。
今回の私星屑のお題は"扇風機"となりました…!
全員がお題を確認したら、
「用意、スタート!」
の掛け声で一斉に…、

▲各プレイヤーは、ドットをスクリーンに貼り始めます!

▲お題は"扇風機"とのことですので、

▲とりあえず円をつくってから、

▲その下に台座を伸ばしましょうかね。

▲最後に風を付けたら、それっぽくなりました♪
こうして、最初にドット絵を完成させたプレイヤーは…、

▲自分のスクリーンを裏返した後、
▲みんなに聞こえるように「ピックス!」と宣言し、
▲砂時計をひっくり返します。
この砂時計の砂が落ちきるまで(=残り30秒以内)に、
他のプレイヤーたちはドット絵を完成させなければなりません。
☆お題を推測する!
砂時計の砂が落ちきったら、
1人ずつ自分の作品を発表していきます。

▲発表するプレイヤーは、
▲自分のスクリーンを公開してから、
▲砂時計をひっくり返しましょう。
つまり、30秒以内にお題を当てろというわけです!
砂時計の砂が落ちきるまで、
他のプレイヤーたちは何度でも発言して、
お題が何であるかを推測することができます。
「スピーカー!」
「ひまわり!」
「フラワーロック!」
「扇風機!」
「正解!!」

▲正解者が出たら、
▲その正解者と発表者は得点コマを1個ずつGET!!
この得点コマを1個1勝利点として、
最高得点のプレイヤーが勝利という寸法です!
☆正解者が出なかった場合…
トップバッターの星屑が発表し終えましたので――

▲次のプレイヤーさんの発表に移ります。
(※仮に緑プレイヤーさんとします)

▲緑プレイヤーさんのドット絵はこちらですが…、
「トラクター!」
「キャタピラ!」
「戦車!」
「いや…口かな?」
「虫歯!」
「前歯?」
「え、ちがうのか…」
「歯槽膿漏!」
「リンゴをかじると歯茎から血がでませんか!」
「ふ、古いっすね…!笑」
「終了です!!」
残念ながら、
正解が出ないまま30秒が経過してしまいました…( ̄▽ ̄;)

▲実は正解は"歯"だったんですね。
▲しかし、まだ緑プレイヤーさんは正解を発表せず、
▲赤文字の"ヒント"を発表して、さらに30秒を計ります。
「ヒントは"ブラシ"です!」
「ってことは単純に歯じゃないの?」
「正解!!」
「ああ、それでよかったんだ…!」
このように、
最初の30秒で正解者が出なかった場合は、
赤文字の"ヒント"を発表して、もう30秒だけ続けましょう。
ヒントの発表後に正解者が出たら、
その正解者のみが得点コマ1個を受け取ります。
(発表者は得点コマを受け取れません!)
これは発表者の、
この際、得点コマなんてどうでもいいから、
せっかく苦労して描いたドット絵が報われて欲しい!!
…という心理を的確にフォローした良いルールですね♪( ̄▽ ̄*)

▲緑プレイヤーさんの発表が終わって、
▲次の黄プレイヤーさんの発表で、ぐるっと一回り。
(ちなみにお題は"表彰台"でした!)
こうして全員の発表が終わったら――

▲次は下段のお題に進みましょう。
あとは、またドット絵を描いて、
1人ずつ発表して…の繰り返しです。
上段と下段で合わせて2周したら、得点コマを数えてゲーム終了!
時間に余裕があれば、
カードの枚数を1人あたり2枚や3枚に増やしてもいいでしょう。
以上、正式なルールではありませんが、
3人でも違和感なく遊べるよ!というお話でした♪( ̄▽ ̄*)
★4人プレイ!!!!
さて、このゲームは、
正式には4人以上でなければプレイできません。
なぜかというと、
2人1組のグループを2つ以上つくる必要があるからなんです。
2人1組のグループが2つで合計4人。これが最低ライン。
6人なら3グループ、8人なら4グループで、
人数が奇数の場合は、1グループだけ3人組になります。
それでは、そもそも、
なぜグループをつくる必要があるのでしょうか…?
結論からいうと、
より少ないドットでお題を表現させるためなんですが――
その辺りについては、
実際の4人プレイに沿うかたちで説明していきたいと思います!
☆お題の共有
"グループをつくる"と知ったとき、
最初、私星屑は「チーム戦かな?」と予想しましたが、
むしろ逆に、グループ内はライバル関係になるのです…!
そんな正式ルールのゲームは――

▲同じグループのプレイヤーどうしで、
▲同じ色のスクリーンを持って開始します。
(※使用可能なドットの数は、さきほどの3人プレイと全く同じ)
星屑は、赤プレイヤーさんと同じグループになり、
お揃いの赤のスクリーンを持ちました。
もう一方のグループは白のスクリーンですね。
そして、グループごとにカードを1枚受け取ります。
1人につき1枚ではなく、グループで1枚!

▲つまり、グループ内の全員が、
▲同じお題のドット絵を描くわけです。
今回、赤プレイヤーさんと星屑は、
共に"スカイツリー"を描くことになりました!!
(なお、星屑が最後に東京へ行ったのは10年ほど前…)
全グループの全員がお題を確認したら、
やはり「用意、スタート!」の掛け声で一斉に…、

▲ドットをスクリーンに貼り始めます。
その後、
誰か1人がドット絵を完成させたら、砂時計をひっくり返して、
残り30秒で全員が完成させる…というのは、さきほどと同じですね。
☆発表の順番
ドット絵を完成させたら、
全員、自分のドット絵の"ドットの数"をカウントします。
このとき――

▲黒のドット1個に対して、
▲赤のドットは4個ぶんとして、
▲赤の矢は2個ぶんとしてカウントしなければなりません。
こうしてカウントしたドットの数をグループ内で比べて、
より数の少ないプレイヤーが先に、自分の作品を発表します。
共に"スカイツリー"を描いた、
赤プレイヤーさんと星屑がドットを数えてみると…、

▲赤プレイヤーさんは11個で、
(※この作品は未完成のまま時間切れになった模様)

▲星屑は15個でした。
この場合、
赤プレイヤーさんが先に作品を発表することになるわけです。
そして、もし赤プレイヤーさんの発表で正解者が出たら、
星屑の作品を発表する間もなく、こちらのグループのターンは終わります!
このシステムこそが、グループ内をライバル関係たらしめていて、
より少ないドットでお題を表現することを求められているのです。

▲さて、その赤プレイヤーさんの発表ですが…、
「え、なにコレ?」
「まったく分からない…」
30秒で、まったく回答らしい回答は出ず…。
このように、
正解者が出なかった場合は、
グループ内の次のプレイヤーに出番が回ってきます。
幸いにも、星屑に発表の機会が与えられたわけですね♪( ̄▽ ̄*)

▲満を持して、星屑も作品を発表しますが…、
「ラバーカップ!」
「記念碑!」
「お墓!」
「電波塔!」
「うーん、違うのか…」
「終了です!!」
こちらも30秒で正解が出ませんでした!
見慣れた福岡タワーならバッチリだんたんですが、無念です…!
(※プロポーズや地デジの送信に使われる高さ234mのタワー)
こうなると、
最後は赤文字のヒントを出してのラスト30秒となります。

「ヒントは東京です!!」
「東京タワー!」
「スカイツリー!」
「正解!!」
ヒントによって正解者が出た場合は、
その正解者のみが得点コマを1個受け取って、
発表者は何も受け取れません…!
逆に、ヒント無しで正解者が出た場合は、
発表者と正解者が得点コマを1個ずつ受け取ります!!
☆スクリーンのローテーション
1つのグループが発表を終えたら…、

▲続けて、他のグループも同じように発表し、
▲全てのグループが発表し終えたら、
▲今度はカードの下段のお題で同じことを繰り返しましょう。
こうして、カード1枚を使いきったら…、

▲全員、自分のスクリーンを左隣のプレイヤーに渡します。

▲このローテーションによって、
▲グループのメンバーが変わるわけですね。
4人プレイであれば、
1枚目の上下段のお題
↓
ローテーション
↓
2枚目の上下段のお題
↓
ローテーション
↓
3枚目の上下段のお題
↓
ローテーション
↓
4枚目の上下段のお題
…でゲーム終了となり、
いちばん得点コマを獲得したプレイヤーが勝者です!
★補足
☆ドット数が同じ場合
グループ内でドット数を比べた際に、
ドット数がピタリと同じだった場合は、
それらの作品を同時に発表します。

▲例えば、この2作品は、
▲左が黒のドット×10+赤のドット×1=14個ぶん、
▲右が黒のドット×12+赤の矢×1=14個ぶんで、
▲同数でしたので、同時に発表となったわけです。
(※ちなみに、お題は"ちょんまげ"でした)
なお、これで正解者が出たら、
発表者は2人とも得点コマを1個受け取ります。
(※もちろん正解者も得点コマを1個獲得)
ドット数が並んでしまうと、
正解でも不正解でも、得点に差がつかなくて美味しくないんですが、
もっと美味しくないのが1ドット差で負けてしまったときなんです…!

▲このときは、
▲左(星屑)が黒いドット×12+赤い矢×1=14個ぶん、
▲右が黒いドット×9+赤いドット×1=13個ぶんで、
▲星屑、惜しくも1ドット差で先手を取られてしまいました。
その上、すぐに正解者が出てしまったので星屑は出る幕なし!
まさにお題どおりの"涙"なしでは語れない展開だったわけです…( ̄▽ ̄;)
☆赤い矢&赤いドット

▲黒いドットに比べて、赤いドットと赤い矢は、
▲4倍ないし2倍のドット数となる"大飯喰らい"ですが、
▲使い方によっては作品の決定打になり得ます!
特に赤い矢は、
低コストでありながら、貼る場所を選びませんので…、

▲ドット絵の特定の部位を指し示す矢印としても、
(※お題は"そばかす")

▲ドット絵の中の特徴的なパーツとしても、
(※お題は"腕時計")
お手軽に使っていくことができるのです!!
一方の赤いドットは、
黒いドットの4個ぶんに相当しますので、
かなり使いどころを選びます…!
そんな赤いドットを、
ああ、そう使うのか!と個人的に驚かされたのが――

▲こちらの作品です!
お題は空を飛ぶ"鳥"だったんですが、
右下の赤いドットは何を表しているのですか?と尋ねたら、
この鳥たちは"夕陽"をバックに飛んでいるんですよ、と。
いやはや、たった11個のドットで、
高い空と美しい鳥たちと、綺麗な夕陽まで表現できてしまうとは…!
イメージ力と独創性によって、
ドット絵も一つの"絵画"になることを思い知りました!( ̄▽ ̄*)
★これは何でしょう?
さてさて、
ここで突然ですが「ピックス」の体験コーナー!
以下に、
ボードゲーム会で実際につくられたドット絵を、
2枚1組で、合計7セット並べています。
それぞれ、2枚のドット絵は、
ひとつのお題を表していますが、
はたして、それは何でしょうか…?
画像の並びの下にヒントを、
記事の最後に正解を書いておきますので、
よろしければ推測してみてくださいね♪( ̄▽ ̄*)

▲第1問

▲第2問

▲第3問

▲第4問

▲第5問

▲第6問

▲第7問
☆ヒント
第1問:虫
第2問:下着
第3問:車輪
第4問:ガソリン
第5問:緊急事態
第6問:布製品
第7問:血
★コメント
何年も前から気になっていて、
ポチろうポチろうと思いながらも結局ポチらず、
今になって中古で購入した、この「ピックス」。
定価が4,860円で、中古価格は4,940円だったんですが、
これはかなり安い方で、状態が良ければ1万円くらいします。
それでですね、私星屑、
なぜ長いことポチるのをためらっていたのだろうと、
(※数年前なら新品を定価で買えていたorz)
もはや、その理由すら忘れてしまっていたんですが、
箱を手に取って、プレイ人数を見て思い出しました。
「4~9人」
数年前は、ちょうど結婚して新天地の大分県に来たばかりで、
4人なんていう人数は、あまりにも敷居が高すぎたんですね。
それが今や、難なく卓を立てられるようになったわけですから、
ボードゲーム会を立ち上げていて良かったと心底思います…!
そんなわけで、
やっと念願かなって「ピックス」をプレイできたんですが――
これは想像していたよりも難しい!!
ドットを貼り付けていくだけなので、
絵を描くのが苦手な人でも大丈夫!
…かと思いきや、
どれだけでもペンを走らせることができるお絵かきと、
たったの20個+αのドットで表現しなければならないこちらとでは、
あまりにも自由度が違いすぎます!!
ドット絵は、はっきり言って"縛りプレイ"です!
私星屑、
スーパーファミコンのソフト「ファイアーエムブレム」の、
聖戦の系譜とトラキア776をこよなく愛しているんですが、
あの美麗なドットを打ったデザイナーさん、やっぱりすごすぎる!
閑話休題。
とはいえ、縛りプレイというのは、
ハードな道中を耐え、登頂の喜びを噛み締める登山のように、
それを乗り越えたときの大きな達成感を得るために行うもので、
このゲームも、そうなったときの快感はかなりのものです。
少ないドットで表現するには、とにかく工夫をしなければなりません。
その工夫の方法を思い付いたとき、そうして作品が完成したとき、
そして何より、お題を当ててもらえたときの気持ち良さといったら、
これは、なかなか他では味わえないものですね♪( ̄▽ ̄*)
あるいは、お題を当てることができたときの、
発表者との一体感というか、思わずハイタッチしたくなる感じも、
テニスのダブルスでぴったりと息が合ったときのように痛快です!!
私星屑、
お気軽にテンポ良くプレイできて、みんなで大笑いできる、
お絵かき伝言ゲームの「テレストレーション」が大好きですが、
それとは似て非なる「ピックス」も結局、大好きになりました!

▲あちらのカードをこちらで使ったり、
▲こちらのカードをあちらで使ったりするのもアリかも?

最後に、購入のオススメ度合いですが、
定価ぶんの価値は十分にありますので、
その価格帯の中古品なら手を出すのもよろしいでしょう。
特に、
私星屑のような「ピクロス」が好きな人にはたまないと思います♪( ̄▽ ̄*)
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正解は――
第1問:チョウ
第2問:ブラジャー
第3問:キックボード
第4問:排気管
第5問:救急車
第6問:カーテン
第7問:ヴァンパイア
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★箱の外観

▲箱のオモテ面。ボールペンとのサイズ比較。
のどかな風景をバックに、おっさん一人と羊が一匹。
ゆったりとした時の流れが感じられるイラストですね♪( ̄▽ ̄*)

▲箱のウラ面。
右上の帯には、
"サクッと遊べる、タイル配置とオークションのゲームだよ!"
"簡単ルールで、めっちゃ楽しいよ!"
"もっふもふな羊もおるぞ!"
…てなことが書いてあります(意訳)。

▲スペック。
プレイ人数は2~5人で、
プレイ時間は60分以内。
対象年齢は8歳~です。
オークションは3人以上の方が盛り上がりますが、
2人でもルール変更一切なしでプレイできます!
★箱をオープン!

▲一発目はコマ類と布袋。

▲ここにルルブがあって、

▲最後がタイル台紙で、
▲内容物は以上でした!

▲タイル台紙が箱の半分近くをしめていますね。
★タイル抜き!

▲それでは、12枚の台紙からタイルを抜いていきましょう!
よーいドン! チッチッチッチッ……(←時計の音)

▲はい、完了…!

▲星屑タイムはご覧の通りです。参考までに。
たいへんさ:苦□■□楽
ぬきやすさ:難□■□易
★印刷ミス!
ところで、
タイルを抜いている最中に気付いちゃったんですが――

▲なんか、抜いた場所と印刷がズレてない…?

▲試しに、抜いたタイルを裏返してみると…、

▲一部のタイルのウラ面が、おかしなことになってるー!?
これ、もし印刷ミスがオモテ面であれば、
そもそもプレイ不可能なので返品するところでしたが、
ウラ面であればプレイ自体は可能っちゃ可能です…!
と、いうことで、
ある意味でレアでネタにもなるこの箱は、
返品せずに所有しておくことにしました♪( ̄▽ ̄*)
★内容物

▲ルールブック(英語・全6ページ)
小ぶりで文字数もそんなに多くないルルブです。
最終ページは得点条件のサマリーになっています。

▲ゲームボード(両面)×1枚
2~4人プレイ用と5人プレイ用の、
両面印刷になっている共有ボードです。
ラウンド数や、各プレイヤーの得点を記録するために使います。

▲スコアタイル×16枚
ゲームごとの得点条件を決めるタイルです。
1回のゲームでは、全16枚中の4枚のみが登場して、
ゲームボードの4ヵ所の窓に配置されます。

▲スコアピース&ラウンドマーカー
ゲームボード上で、各プレイヤーの得点を示すコマです。
黒はラウンド数を示します。

▲プレイヤースクリーン×6セット(うち1セットは予備)
各プレイヤーが秘密裏に"値付け"を行うためのついたてです。
ウラ面は、ラウンドの流れのサマリーになっています。

▲スターティングプレイヤーマーカー×1枚
そのラウンドのスタートプレイヤーが誰かを示すマーカーです。
ラウンドごとに時計回りで動きます。

▲金貨×73枚・全4額面
ゲーム中に、いくらでも両替可能な金貨です。
それぞれ「1金(きん)」「2金」「5金」「10金」と呼称します。

▲城タイル×5枚
各プレイヤーの、はじめの一歩となるタイルです。
このタイルから、おのおのの領地を広げていきます。

▲地形タイル×73枚
各辺が「牧草地」「山地」「水辺」の、
いずれかで構成されているタイルです。
タイルの中には、
「牛」や「羊」といった動物と、水辺に浮かぶ「船」と、
「牧場」や「灯台」や「塔」といった建造物が描かれています。

▲布袋×1枚
地形タイルを入れておく袋です。
この中から引いた地形タイルに"値付け"を行うことになります。

▲捨て札タイル×6枚(うち1枚は予備)
地形タイルを売りに出す際に、
布袋へ返却する地形タイルを示すための斧です。
地形タイルと一緒に布袋の中へ入れてしまわないよう気をつけましょう。
★どんなゲーム?
「アイル・オブ・スカイ」は、
"スカイ島"に5つ存在する氏族のうちの1つを率いて、
一族の領地を拡大させ、島の覇権を狙うゲームです!
具体的には――

▲スコアタイルが示す得点条件に沿うようにして、

▲最初は、たった1タイルしかない自分の領地を、

▲タイル配置によって拡大していき…、
最高得点を叩き出したプレイヤーが勝者となります!
なお、
ゲームは全6ラウンド(※5人プレイ時は5ラウンド)で、
各ラウンドは全6ステップという構成です。
ここからは、
そんなゲームの流れを詳しくチェックしていきましょう!
★ゲームの流れ
各ラウンドの流れは、
①収入
②タイルの値付け
③タイルの返却
④タイルの購入
⑤タイルの配置
⑥得点計算
…という6ステップからなります。
この6ステップについては、
プレイヤースクリーンのウラ面に示されていますので、
それに沿うようにしてプレイするのが良いでしょう!
①収入

▲第1ステップは「収入」です。
このステップでは、
城から道でつながっているタイル上にある、
金貨アイコンの枚数ぶんの収入を得ることができます。

▲例えば、この赤プレイヤーの領地であれば、
▲赤い城から上下へと道が伸びていますよね?

▲そして、城のタイルには5枚ぶんの金貨アイコンが、
▲上下の道の先には、それぞれ1枚ぶんの金貨アイコンがありますので、
▲赤プレイヤーは合計7金の収入を受け取ることができるわけです!
もしも――
▲金貨アイコンこそあれど、
▲そこまで城から道でつながっていない場合は、
▲残念ながら収入にはカウントされません。
この画像の場合は、
城のタイルからの5金のみ受け取ることになります。
②タイルの値付け

▲第2ステップは「タイルの値付け」です。
各プレイヤーは、
布袋から3枚の地形タイルを引いて、
そのうちの2枚に1金以上の値段を付け、
残りの1枚に捨て札タイルを割り当てます。
こうして売りに出す地形タイルは、
後の第4ステップで他のプレイヤーに購入されたり、
売れ残って自分で買い取ることになったりするわけです…!

▲まず、布袋から地形タイルを3枚引いて、

▲その地形タイルをプレイヤースクリーンの向こう側に公開した後、
▲プレイヤースクリーンの内側で秘密裏に"値付け"を行いましょう。
なお、値付けには自分の所持金を使います。
つまり、例えば所持金が7金の場合、
最大で合計7金までしか値段を付けられないということです。
しかも、この後のステップで、
他のプレイヤーから地形タイルを購入する機会がありますので、
そのための資金も残しておかねばなりません。
そんなわけで、赤プレイヤーは、
左の地形タイルに1金の値段を付け、
中央の地形タイルに3金の値段を付け、
後の購入のために3金を残しておきました。
赤プレイヤーは、中央の地形タイルが欲しかったので、
あえて売れ残るように高めの価格設定にしたわけです。
そして、右の地形タイルには、
斧のイラストの捨て札タイルを割り当てます。
(※3枚のうち1枚は必ず捨て札にしなければならない!)
一行にまとめると、
3枚引く→2枚に値付け→1枚は捨て札という流れになります。
③タイルの返却

▲第3ステップは「タイルの返却」です。
全員がタイルの値付けを終えたら、
一斉にプレイヤースクリーンを外して、
捨て札タイルを割り当てた地形タイルを、
布袋の中へ返却します。

▲赤プレイヤーは、
▲右の地形タイルに捨て札タイルを割り当てていましたので…、

▲この地形タイルを布袋の中へ返却しなければなりません。
④タイルの購入

▲第4ステップは「タイルの購入」です。
各プレイヤーは、スタートプレイヤーから時計回りで、
他のプレイヤーが出品している全ての地形タイルの中から、
最大で1枚まで購入することができます。

▲さて、赤プレイヤーは3金しか持っていませんので、
▲当たり前ですが3金以下の地形タイルしか購入できません。

▲赤プレイヤーは、正面のプレイヤーから、
▲牛と船のアイコンがある地形タイルを3金で購入することにしました。
赤プレイヤーは、正面のプレイヤーに3金を渡して、
お目当ての地形タイルを受け取ります。
なお、まだ購入の順番が回ってきていない正面のプレイヤーは、
この売上金を使って地形タイルを購入することができるのです。
(選択肢では先手番が有利で、金銭的には後手番が有利)
その後――

▲今度は逆に、
▲赤プレイヤーが売りに出した左の地形タイルが、
▲他のプレイヤーによって購入されました。
赤プレイヤーは購入者から1金を受け取り、
値付けに使った1金も回収します。
(売れた場合、値付けに使った金貨は戻ってくる)
この2金は次のラウンドに持ち越せますので、
次の値付けや購入の助けとなるでしょう!
こうして、全員が1回ずつ地形タイルの購入をした後――

▲それでも売れ残った地形タイルは、
▲売りに出したプレイヤー自身が買い取ることになります。
値付けに使った金貨を、そのまま(ストックへ)支払って、
売れ残った地形タイルを受け取りましょう。
売れ残りは最大で2タイル、
購入は最大で1タイルですので、
各プレイヤーは1ラウンド中に、
最大で3枚の地形タイルを入手できる可能性があります!
(逆に、売れ残らず1枚も購入できずなら0枚…)
⑤タイルの配置

▲第5ステップは「タイルの配置」です。
各プレイヤーは、
このラウンド中に入手した地形タイルを、
おのおのの領地に好きな順番で配置していきます。
(※タイルは90°単位であれば、どの向きで置いてもOK)

▲赤プレイヤーは、このラウンド中に、
▲購入により1枚+売れ残りにより1枚で、
▲合計2枚の地形タイルを入手しました。
これらを、
自分の領地に1枚ずつ配置していきます。
地形タイルを配置するにあたっては、
すでに配置しているタイルに隣接していて、
隣接する辺と辺が同じ地形でなければなりません。

▲赤プレイヤーは、船と牧場のアイコンがあるタイルを、
▲この場所に配置しました。
すでに配置していたタイルと隣接している辺を見てみると、
上の辺も右の辺も「牧草地」と「牧草地」で接していて、
なんら矛盾はありません。
さらに――

▲赤プレイヤーは、船と牛のアイコンがあるタイルを、
▲この場所に配置しました。
隣接するタイルとは、
ちゃんと「山地」の辺と「山地」の辺で接していますので、
やはり矛盾はありません。
このように、
地形には「牧草地」「山地」「水辺」の3種類がありますので、
タイルを配置する際には矛盾がないように気をつけましょう!
ちなみに――
▲3種類の地形は矛盾なく配置しなければなりませんが、
▲道については途切れるような配置も可能です。
よく「カルカソンヌ」をプレイする方にとっては、
少し違和感のある話かもしれませんね…!
⑥得点計算

▲最後の第6ステップは「得点計算」です。
各プレイヤーは、
このラウンドのスコアタイルに従って、
おのおの得点計算をします。

▲例えば、いまが第3ラウンドだとしましょう。
第3ラウンドを示す黒マーカーの下から、
「A」と「C」と書かれた2本のリボンが伸びていますよね?
つまり、このラウンドの得点計算は、
「A」と「C」の2枚のスコアタイルを使って行うわけです。

▲まず、「A」の位置にあるスコアタイルは、
▲3枚以上のタイルが連続して並ぶタテ列について、
▲1列につき3勝利点を得られるというもの。

▲赤プレイヤーの領地では、
▲中央の1列のみが該当しますので、
▲3勝利点を受け取ります!

▲続いて、「C」の位置にあるスコアタイルは、
▲領地内の「船」のアイコンの数を競い、
▲最多のプレイヤーは5勝利点を、
▲2位のプレイヤーは2勝利点を、
▲それぞれ獲得するというもの。

▲赤プレイヤーの領地には「船」のアイコンが2つあります。
一方で、他のプレイヤーたちの領地には、
青プレイヤーの領地に2つ、
緑プレイヤーの領地に2つ、
黄プレイヤーの領地に1つありました。
この場合、
最多となる2つのプレイヤーたちは、
全員が5勝利点を受け取ることになります!
(この場合は3人とも、ということですね)
一方で、
1つだけの黄プレイヤーは実質4位ですので、勝利点を受け取れません。
…以上で1つのラウンドが終了し、
これをラストとなる第6ラウンドまで繰り返します。
☆最終ラウンド
それから第4→第5→第6ラウンドと進んで――

▲ついに第6ラウンドの「得点計算」のステップに至りました。
このラウンドは「B」「C」「D」の位置にある、
3枚のスコアタイルを使って得点計算を行うことになります。

▲赤プレイヤーの領地はというと、こんなにも立派になっていますね!
(※別に、こんな長方形な領地にしなくてもOK)

▲まず、「B」のスコアタイルは、
▲「塔」を含む「山地」が、その塔の数に応じて勝利点になるというもの。
具体的には、
「塔」のアイコンが1つある山地は1勝利点で、
「塔」のアイコンが2つある山地は3勝利点で、
「塔」のアイコンが3つある山地は6勝利点になります。

▲赤プレイヤーの領地では、
▲左上の山地が2つの「塔」を含みますので3勝利点を獲得!

▲他にも4ヵ所の山地がありましたが、
▲残念ながら「塔」のアイコンがなく、
▲これらは勝利点にはなりませんでした。

▲次に、「C」のスコアタイルですが…、

▲最終的に、赤プレイヤーの領地内の、
▲「船」のアイコンは6つにまで増えています。
他のプレイヤーたちの領地には、
青プレイヤーの領地に4つ、
緑プレイヤーの領地に4つ、
黄プレイヤーの領地に3つありました。
よって、
6つで最多の赤プレイヤーが5勝利点を受け取って、
4つで2位タイの青プレイヤーと緑プレイヤーが、
それぞれ2勝利点を受け取ります!
今回も黄プレイヤーは実質4位で勝利点がありません…。

▲続いて、「D」のスコアタイルは、
▲地形タイル4枚の正方形1つにつき2勝利点になるというもの。
赤プレイヤーの領地では――

▲左上の正方形から2勝利点、

▲左下の正方形から2勝利点、

▲中央の上の正方形から2勝利点、
という感じでカウントしていって…、

▲全部で6つの正方形から、合計12勝利点を獲得しました!
☆ゲーム終了
全6ラウンドを終えたら――

▲最後に、所持金を「5金→1勝利点」のレートで変換してから、
▲領地内の「スクロール」の勝利点を加算します。
赤プレイヤーの領地の場合――

▲"「牛」のアイコン1つにつき1勝利点"のスクロールから3勝利点で、

▲"「羊」のアイコン2つにつき1勝利点"のスクロールから1勝利点!!
地形タイルを購入したり、売れ残したりする際には、
この「スクロール」の有無と、その内容も要チェックなわけですね!
さらに――

▲この画像、よく見てもらいたいのですが、
▲スクロールが黄色い線で囲まれていて「×2」との表記があります。
これ、どういう意味かといいますと…、
スクロールのある地形が、
それ以外の種類の地形で完全に囲まれていたら、
そのスクロールの勝利点が2倍になるということなんです。

▲例えば、この領地の右下の「水辺」は、
▲水辺以外の「牧草地」と「山地」によって、
▲完全に囲まれていますよね?
このように、完全に囲まれている地形のことを、
"完成したエリア"と呼称するのですが、
そのエリアの中にあるスクロールは、
2倍の勝利点をもたらしてくれるのです!!
よって――

▲"「塔」のアイコン1つにつき1勝利点"のスクロールからの2勝利点は、
▲2倍になって4勝利点となり、

▲"「灯台」のアイコン1つにつき1勝利点"のスクロールからの2勝利点も、
▲やはり2倍になって4勝利点となります。
決して簡単ではありませんが、
スクロールのある地形は、できるだけ完成させたいところですね…!
こうして、
各ラウンドの勝利点と、
所持金からの勝利点と、
スクロールからの勝利点を合計して、
最高得点のプレイヤーが勝者となるわけです!
★コメント
2016年のエキスパートゲーム大賞作品を、
なぜ2019年になって購入したかというとですね…、
今になって「アイル・オブ・スカイ」が好きになったからなんです!
この作品に初めて触れた当時は、
私星屑、初心者に毛がはえたようなものでして、
(競技としてではなく)カジュアルに「カルカソンヌ」をプレイするのが、
いちばん楽しいような頃合でした。

そんなビギナー星屑にとって、
初めてプレイしたアイル・オブ・スカイは、
やたらめったら難しく感じられたものです。
ただでさえ、
ラウンドごとにやらなければならないことが多く、
しかも、未知数なオークションの要素まであって、
そして何より――

▲この難解な得点条件の数々…!
やれ、
"灯台に隣接する船がある水辺エリア"だの、
"牧場を中心に9タイル内の羊か牛"だの、
"3タイル以上で完成したエリア"だのって…。
これが1つだけならともかく、
1ゲームにつき4つもあって、
しかもラウンドごとに適用するものが変わるとあっては、
もうビギナー星屑の頭の中はぐちゃぐちゃになってしまいます…!
まぁ、"エキスパート"ゲーム大賞ですからね。
後から考えてみれば、簡単でないのは当たり前です。
とはいえ、苦手意識がついてしまったビギナー星屑は、
もはやアイル・オブ・スカイに触れることはありませんでした。
それからだいぶ経って、2018年の暮れ。
ひょんなことからアイル・オブ・スカイをプレイしてみると、
これが非常に面白く感じられたんですね。
あまりの印象の違いに、その理由を探してみると、
スコアタイルの内容が原因であることに気付きました。
その日は、たまたまなのか何かの導きなのか、
シンプルな内容のスコアタイルばかり並んでいたのです。
具体的には――

▲"タイルの並べ方"に関する、この2枚と、

▲"羊を数えるだけ"の、この左の1枚と、
(※右は"領地内の灯台・牧場・塔の1セットごとに5勝利点")

▲"所持金を比べるだけ"の、この左の1枚。
ああ、これならば確かに簡単で、
オークションに集中する余裕すら生まれるというもの…!
そうすると、途端に楽しくなってきたわけですね♪( ̄▽ ̄*)
ゲームが終わった後、
他にはどんなスコアタイルがあるのかなと見せてもらうと…、

▲「カルカソンヌ」が好きな自分にぴったりな、
▲この2枚のスコアタイルを発見しました。
左のタイルは、
"城から道でつながるタイル1枚につき1勝利点"というもの。
道をつなげば1枚1点だなんて、完全にカルカソンヌですね!
このスコアタイルさえ出ていれば、
カルカソンヌからの移行は、もっとすんなりだったかもしれません…!
一方の右のタイルは、
"城から道でつながるタイル上の牛1頭につき2勝利点"というもの。
これまた、道をつなぐ意味を見出してくれるスコアタイルです。
さて、ここまでに並べた4枚の画像の、
合計8枚のスコアタイルは、いずれもシンプルな内容のものばかり。
初めてアイル・オブ・スカイをプレイするにあたっては、
この中からランダムで、あるいは任意で4枚を選出して、
ゲームを始めてみるのはいかがでしょうか?というのが、
私星屑のオススメとなっています♪( ̄▽ ̄*)

それにしても、
導入したら苦手になるし、
購入したら印刷ミスがあるしで、
なんだか星屑にとっては妙に引っ掛かりのある作品ですが…、
今となってはアイル・オブ・スカイが大好きです♪( ̄▽ ̄*)

最後に、購入のオススメ度合いですが…、
これは幅広くオススメできる作品といえますね。
まず、初心者は、
柔軟さが求められる得点条件や、
比較的ゆるめのオークション要素によって、
着実に"ステップアップ"することができます。
(もちろん、まわりのフォローが必要となりますが)
また、慣れたら慣れたで、
本来は60分弱を要する中量級ゲームが、
3人で20分かからずといった軽量級ゲームに大変身!
突き詰めてしまうと1金が明暗を分けるオークションや、
突き詰めてしまうと1点が勝敗を分けるタイル配置を、
お手軽に、お気軽に楽しむことができてしまうのです…!
プレイ人数は4人で止まらず5人までいけて、
16枚のスコアタイルでリプレイ性が高く、
素のスペックも良好といえるでしょう!
ただ、難儀なことに「アイル・オブ・スカイ」は、
2019年3月現在、品薄になっているみたいですね…( ̄▽ ̄;)
とはいえ、他にも「キングドミノ」や「スプリングメドウ」や、
今年に入ってからは「ジンジャーブレッドハウス」など、
秀逸なタイル配置型ゲームは多いですので…、
お求めの方は、そういったものに目を向けながら、
供給の復活を待つのがよろしいかと思います!
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★箱の外観

▲箱のオモテ面。ボールペンとのサイズ比較。
ド派手に新キャラ登場ですね…!
そしてアナログゲームなのに"DLC"の文字が躍っています!笑
【DLCとは?】
ダウンロードコンテンツの略。
デジタルゲームの(発売後の)追加要素。
まずゲームソフト本体を買った後、
別料金を支払うことでダウンロードできる、
新キャラや新アイテムや新マップなどのこと。
まさかダウンロードしないDLCが現れようとは…!
とはいえ、店頭ではなく通販で購入したので、
ちょっぴりダウンロード感があったりなかったり!

▲箱のウラ面。
新キャラの名前は"エコー"とのこと。
新要素として、
キャラクターごとに特別なパワーが付与され、
さらにチームプレイができるようになったようです!!

▲スペック。
プレイ人数が広がって2~6人になりましたが、
プレイ時間は変わらず60分のまま。
対象年齢も同じで12歳~となっています。
なお、2人対戦ではチームプレイのみで、
3人以上からチームプレイも個人戦も可能です。
★箱をオープン!

▲一発目はフィギュアとコマ類と、
▲それからカード類ですね。

▲ルルブはここに3冊もありました…!

▲底部にタイル台紙があって、
▲内容物は以上となります!
★タイル抜き!

▲それでは、2枚の台紙からタイルを抜いていきましょう!
よーいドン! チッチッチッチッ……(←時計の音)

▲はい、完了…!

▲星屑タイムはご覧の通りです。参考までに。
たいへんさ:苦□□■楽
ぬきやすさ:難□□■易
★内容物

▲DLCキャラクター・ルールブック
3冊あるルールブックの1冊目。全6ページ。
各キャラクターに専用武器とアビリティが付与されたことや、
<アドレナリンラッシュ>という新要素が増えたことなど、
この拡張の基礎知識が記されています。

▲チームプレイ・ルールブック
3冊あるルールブックの2冊目。全12ページ。
3キャラクター対3キャラクターのチーム戦について、
セットアップからターンの流れまで丁寧に記されています。
もし個人戦しかプレイしないのであれば読むのは後回しでOKです。

▲武器マニュアル
3冊あるルールブックの3冊目。全8ページ。
1キャラクターにつき1ページずつ、
アビリティと専用武器の詳細が記されています。

▲新キャラクター「エコー」×1セット
6キャラクター目となる「エコー」の各種セットです。
これについては他のキャラクターたちと差異はありません。
しかしながら、
以下の専用武器とアビリティカードは、
キャラクターごとに大きく異なります!!

▲「エコー」のカード
エコーのアビリティは、
ボード上に配置されている弾薬タイルをハッキングして、
任意の弾薬2つに変えてしまうというものです!
専用武器は、
ハッキングした弾薬タイルを"発破"して、
攻撃やテレポートをするものとなっています!!

▲「:D=ストラクタ=OR」のカード
:D=ストラクタ=ORのアビリティは、
弾薬をパワーアップカードにアップグレードするというものです!
専用武器は、
パワーアップカードを消費することで、
強力な攻撃を行うものとなっています!!

▲「ヴァイオレット」のカード
ヴァイオレットのアビリティは、
相手のダメージとマークを入れ替えてしまうというものです!
専用武器は、
マークを利用して大ダメージを与えるものとなっています!!

▲「ドーザー」のカード
ドーザーのアビリティは、
専用武器を"コールド"状態から"ホット"状態にするというものです!
ホット状態になった専用武器は、
より大きなダメージを与えられるようになります!!

▲オーバーロード・トークン×4枚
ドーザー専用のトークンです。
赤い方が"ホット"面で、黒い方が"コールド"面となっています。

▲「スプロッグ」のカード
スプロッグのアビリティは、
毒を与えた相手に継続ダメージを受けさせるというものです!
その毒を与えるには、
専用武器を駆使する必要があります…!

▲緑色スカル×5個
毒を与えた相手に渡すマーカーです。
(※1キャラクターにつき最大1個まで)
これを持つキャラクターは、
1ターンにつき1ダメージを受け続けます。
(※そのキャラクターの死亡により返却される)

▲「バンシー」のカード
バンシーのアビリティは、
相手キャラクターを催眠状態にしてしまうというものです
専用武器は、
催眠状態のキャラクターを操ることで、
敵同士を戦わせるというものになっています!!

▲マインドコントロール・トークン×5枚
バンシー専用のトークンです。
催眠状態にしたキャラクターの台座に挿し込みます。

▲<アドレナリンラッシュ>タイル×6枚
キャラクターたちの専用武器の必殺技を使う際に必要な、
<アドレナリンラッシュ>という新要素のためのタイルです。
<アドレナリンラッシュ>については、来週の記事にて説明します!

▲ここからはチームプレイ用のコンポーネント。

▲チームプレイ早見表タイル×2枚
チームプレイ専用の早見表です。
個人戦については、今までの早見表を引き続き使用します。

▲チームプレイ用スカルボード×1枚
<キルショット>の各得点と、
8個のスカルを置く場所が示されたボードです。
ゲームボードの所定の位置に重ねて使います。

▲ダメージバッファ×2枚
各チームが受けたダメージを、
合計6ダメージになるまで、いったん保留しておく場所です。
詳細については後述します!

▲五角形のプラスチック製スタンド×6個
白と黒の2色の台座です。
チーム分けの目印として使います。
★どんな拡張?
「アドレナリン:チームプレイDLC」では、
大きく分けて2つの要素が実装されました!!
まず1つ目が、
全キャラクターの固有アビリティ&専用武器!
これまでは、どのフィギュアを使っても同じでしたが、
この拡張によってキャラクターたちの個性が発揮されるようになります!
そして2つ目が、
3キャラクター対3キャラクターによるチーム戦!
チーム戦というのは、
プレイヤーたちがチームを組む…というよりは、
キャラクターたちが三位一体のチームを組むので、
それをプレイヤーが操作してくださいね!というものです。
つまり、
1人で1チームの3キャラクターを全て操作してもいいし、
2人で1.5キャラクターずつ(!)操作してもいいし、
3人で1キャラクターずつ操作してもいいというわけで、
プレイヤーたちの方はチームを組んでも組まなくてもOK♪
なんなら、
片方のチームは2人で、もう片方のチームは1人というように、
プレイヤーの人数を非対称にすることすら可能ですが、
いずれにしても、キャラクターの数については必ず3対3となります。
ここからは、
そんなチーム戦の流れをチェックしていきましょう!
※アビリティや専用武器については来週の記事に回します。
★チーム戦!!
と、いうわけでチーム戦の話です。
チーム戦をプレイするにあたっては、
まずプレイヤーを2チームに分けた後…、

▲キャラクターのドラフトを行います。
ルールでは、
先攻チームが1キャラクターを選んで、
後攻チームが2キャラクターを選んで、
先攻チームが2キャラクターを選んで、
後攻チームが1キャラクターを引き取る…となっていますので、
選択肢の中で、より相性の良い組み合わせを取りたいところですね!
(もちろん、好みやフィーリングで決めるのも面白いですよ♪)
ここで、プレイヤーが2人以上のチームは、
1人につき1キャラクターずつ担当を決めておきましょう。
(2人チームの場合、残った1キャラクターは共用)
それからゲームが始まるわけですが、
チーム戦では、プレイヤーごとに1ターン…ではなく、
チームまるごとで1ターンという形式になります。
その1ターンの流れも、
個人戦とチーム戦では異なり――

▲内容が増えたり減ったりしていますので…、
個人戦の内容をおさらいしつつ、
チーム戦の内容を見ていきましょう!
☆各キャラクターのアクション
これまでの個人戦では、
各キャラクターが行えるアクションは全部で3種類あって――

▲現在地から相手を撃つか、

▲1歩だけ移動してからアイテムを拾うか、
(※移動はしなくてもOK)

▲1~3歩の範囲で走り回るか、
でしたが…、

▲チーム戦では、走り回るというアクションがなくなって、

▲1歩まで移動してアイテムを拾うか、
▲相手を撃つかの2択になりました!!
そして、個人戦では、
3択から自由な組み合わせで2アクションを実行できましたが…、

▲チーム戦では、
▲1キャラクターにつき1アクションのみとなりました。
つまり、
3体のキャラクターが2択から1アクションずつ実行ということです。
なお、キャラクターがアクションを行う順番については、
チーム内で相談して、自由に決めることができます♪( ̄▽ ̄*)
☆相手を撃ったときの処理
これまでの個人戦では――

▲例えば、
▲青キャラクターが紫キャラクターから2ダメージを受けた場合…、

▲ダメージを受けた青キャラクターのプレイヤーボードに直接、
▲ダメージを与えた紫キャラクターのダメージトークンを配置――
という処理でしたが、
チーム戦では、この処理がガラッと変わって――

▲誰からダメージを受けようが関係なく、
▲青キャラクターがダメージを受けた場合、
▲青のダメージトークンを、
▲青キャラクターが所属するチームの、
▲ダメージバッファに配置するようになったのです…!
受けたダメージは、即座にはキャラクターに入らず、
いったんダメージバッファ上に蓄積される…。
詳細は後述しますが、
ダメージ・バッファ上に6ダメージ以上が蓄積されたターンの終了時に、
やっと、このダメージが各キャラクターに振り分けられます。
つまり、
ダメージを受ける側は、チームで合わせて6ダメージを受けるまで、
キャラクターへのダメージの猶予を得られるようになり、
ダメージを与える側は、与えるダメージ量を調整することで、
相手へのキルショットのタイミングを計りやすくなったわけですね!

▲ちなみに、マークの蓄積は別スペースです。
(※1キャラクターにつき最大3つまで)
☆ターン終了時の処理
各チームのターンは、
3キャラクターが任意の順番で1回ずつ、
アイテムを拾うor相手を撃つのアクションを実行した後、
ターン終了時の処理を行うことで完了します。
チーム戦におけるターン終了の処理は、
全部で5つのステップを踏むことになりますので、
1つずつチェックしていきましょう!
【ターン終了時の処理(チーム)】
1.アイテムの補充
2.アビリティの発動
3.ダメージバッファのフラッシュ
4.キルショットの得点
5.リロード

▲1.アイテムの補充
空きスペースにアイテム(武器カードと弾薬タイル)を補充します。

▲この補充については、今までと全く同じですね!

▲2.アビリティの発動
チーム内のキャラクター全員のアビリティを発動させます。

▲このタイミングで、
▲自身の専用武器を活性化させたり、
▲落ちている弾薬タイルをハッキングしたり、
▲相手を催眠状態にしたりするのですが、
▲この辺りの詳細については来週の記事にて!

▲3.ダメージバッファのフラッシュ
相手チームのダメージバッファ上のダメージトークンが、
合計で6個以上になっていたらフラッシュ(≒精算)します。

▲このタイミングで相手チームの、
▲ダメージが合計6未満なら何も起こりません。
(※マークの数は関係なし)

▲逆にダメージが6以上になっていたら、
▲これら全てのダメージトークンを、
▲各キャラクターボード上へ移動させます。
(※マークは移動させない)
なお、この移動のことを、
ダメージバッファを"フラッシュする"と呼称するそうです。
(※よく解りませんが、考えずに感じてください…!)
そして、ダメージバッファをフラッシュすると、
ダメージを与えた相手の人数に応じて報酬を得られます。

▲報酬はゲームごとに異なりますが、
▲例えば、この報酬タイルの場合は…、

▲3キャラクター全員にダメージを与えていた場合、
▲チームに2勝利点が付与されるわけです。
報酬を受け取ったら、
ダメージトークンを各キャラクターボード上へ移動させましょう。

▲こんな感じですね!

▲4.キルショットの得点
ダメージバッファのフラッシュによって誰かが死亡したら、
キルショットによる得点計算を行います。

▲例えば、このような状況から、

▲ダメージバッファをフラッシュして、
▲黄キャラクターに5ダメージが、
▲オレンジキャラクターに2ダメージが、
▲それぞれ入った場合…、

▲黄キャラクターとオレンジキャラクターは同時に死亡!!

▲このように相手チームのキャラクターを2体同時に死亡させると、
▲"ダブルキル"で2勝利点が加算されるのです!!
(※もしも3体同時なら"トリプルキル"で4勝利点!!!)

▲しかも、黄キャラクターは、
▲"オーバーキル"されていますので、
▲さらに1勝利点(+1回復)を追加!
(※回復については次回の記事にて)

▲そして、黄キャラクターとオレンジキャラクターの死亡で、
▲それぞれから8勝利点が加算されます!!

▲死亡した2キャラクターは、
▲スカルボードからスカルを1個ずつ受け取って…、

▲それぞれのプレイヤーボードに配置しなければなりません。

▲こうして、この次の死亡では、
▲青キャラクターからは8勝利点が加算されますが、
▲黄とオレンジからは6勝利点しか加算されませんので、
▲必然的に青キャラクターが狙われやすくなるわけですね…!
なお、この得点計算が終わりしだい、
死亡したキャラクターは即座にリスポーン(=復活)します!

▲ちなみに、
▲スカルボード上のスカルが0個になることが、
▲ゲームの終了条件です。

▲5.リロード
弾薬キューブやパワーアップカードを使い、
武器をリロードして、武器カードを手中に戻します。

▲武器カードや弾薬キューブは、
▲チーム戦でもプレイヤーごとでの管理となっていて…、
もし1チームが3名体制ならば、
これまでの個人戦と何ら変わりありません。
自分の弾薬キューブやパワーアップカードは、
自分が担当するキャラクター1体のためだけに使います。
しかしながら、1チームが1名体制ならば――

▲1セットの弾薬キューブのみで、
▲全3体のキャラクターの武器を賄うことになるのです!
ちょっと大変そうな話ですが、この場合は利点があって、
どのキャラクターでどの武器を使ってもOKとなります。
(※専用武器については該当キャラクターのみ)
☆1人で3体を操る!!!
1人で3体のキャラクターを操作する場合、
拾った武器カードは、どのキャラクターでも使用可能です!
これは、かなり融通の利く話で、
キャラクターたちに連携をとらせやすくなります!!

▲試しに、手持ちの3枚の武器カードを、
▲白チームの3体のキャラクターたちに割り振ってみましょう!

▲まず、相手チームのストラクタと同じスペースにいるドーザーは、

▲「スレッジハンマー」の"粉砕"モードで、

▲ストラクタに2ダメージを与えつつ、
▲ストラクタを隣のスペースへと移動させます…!

▲続いてスプロッグは、ドーザーの叩き出し攻撃によって、
▲相手チームのストラクタとバンシーが一直線上に並んだのを見て、

▲「レールガン」の"貫通"モードで、

▲ストラクタとバンシーに2ダメージずつを与えられるのです!!

▲最後はヴァイオレットが、

▲「マシンガン」の掃射によって、

▲ストラクタとエコーに1ダメージずつ与えます!

▲ドーザーがアシストして、

▲スプロッグの貫通攻撃につなげて、

▲待ち構えていたヴァイオレットがトドメをさす…!
3体のキャラクターたちの鮮やかな連携プレイによって、
1ターンで合計8ダメージを叩き出したのでした♪( ̄▽ ̄*)
★コメント
大好きな大好きな「アドレナリン」の拡張ということで、
気合を入れて記事用の写真を撮りまくった結果、
その総数が100枚をオーバーしてしまいましたので、
例によって記事を二分割させてもらうことに…( ̄▽ ̄;)
次回は「選手名鑑編」と題しまして、
全キャラクターの特殊アビリティと専用武器のチェック、
そして<アドレナリンラッシュ>の説明をさせてもらう予定です!
→選手名鑑編はこちら

さて、期待に期待を重ねていたアドレナリンの「DLC」ですが、
結論からいうと非常に良い仕上がりでした♪( ̄▽ ̄*)
特にチームプレイの部分についてですが、
これがめちゃくちゃ楽しいです!!
今までの個人戦でも、
さっきまで全力で殴り合っていたはずの2人が、
一時休戦して共闘する…というパターンがあって、
それはそれで素敵な話だったりもしたんですが、
最初から味方どうしで、なんの心配も気兼ねもなく、
ただただ相手チームを殴ることだけを考えられるということは――

「このキャラでこの武器を使って、」
「あのキャラを殺っちゃおうと思うんですが」
「あ、待ってください」
「そこでこの武器を挟むと、もっとひどいことになりますよ…?」
「ああ、それならこの武器も使えば、」
「あっちのキャラにもダメージを入れられるのでは?」
「や、いいですね、いいですね!!」
「どうせなら、こっちの武器でダメージを伸ばし切りますか?」
「そうですね、せっかくですし使っちゃいましょう…!」
「「と、いうわけで!!」」

▲どっちゃり大ダメージいただきました!!!
てな感じで、
いいオトナたちが、とっても悪い顔をして、
和気あいあいと計画を立てて盛り上がる…!
もう、なんというかですね、
とにかく悪だくみが捗るんですよ!笑
しかも、
キャラクターごとに特殊アビリティが付与されたので、
自分のキャラクターの役割が明確になって、
計画のどの部分を担うかを提示しやすいんです。

▲例えば、スプロッグの"致死性猛毒"!
これは、毒状態にさせた相手に、
1ターンにつき1ダメージを与え続けるというアビリティで、
当然、できるだけ早く毒状態にさせた方がいいわけですね。
そこで、
「最序盤は、俺が毒を撒き散らすのをサポートして欲しい!」
と申し出れば、もうそれだけで計画が立ち始めます。
相手を動かせる武器を優先的に拾おうとか、
それを使って、どの部屋に相手を集合させようかとか。
こういった協力してパズルに挑んでる感が本当に心地いいです♪( ̄▽ ̄*)
一方の1人3役も、こちらはこちらで、
かなり自由な立ち回りができて爽快感があります!!
なんといっても、2人対戦が可能になったのがありがたいですね。
プレイ人数の幅が広がって、
しかも、どの人数でも面白くなるように調整されていて、
このゲームの完成度は更に高まったといえるでしょう!

最後に、購入のオススメ度合いですが、
本体セットを持っていて、よく稼動しているのであれば、
購入しないのはあまりにももったいない…!
定価5,400円のamazon価格4,716円は、
拡張にしては正直、高い方ではありますが、
その価値がある"アップデート"だと思います!
「アドレナリン」 関連記事
→本体開封記事
→本体紹介記事
→星屑ベスト3(2017年)
→選手名鑑
→ボードゲーム記事一覧
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★箱の外観

▲箱のオモテ面。ボールペンとのサイズ比較。
トロールがハンマーを振るっているイラストです。
その背後にはフィヨルドらしき地形が見てとれます。

▲箱のウラ面。
ハンマーでタワーのようなものを叩いている画像が載っていますね。
それだけでバカゲー臭がプンプンと漂ってくるかのようです…!

▲スペック。
プレイ人数は2~4人で、
プレイ時間は60分。
対象年齢は10歳~となっています。
プレイ人数によるルールの変更などはありませんが、
三角関係の発生しない2人プレイは、やや淡白かもです。
★箱をオープン!

▲一発目はルルブ!

▲その下にタイル台紙があって、

▲ゲームボードと白い包み。

▲底部にコマ類とハンマーで、内容物は以上でした!

▲さらに、白い包みも開けてみると…、

▲中から立派なタワーのお出ましです…!
★タイル抜き!

▲それでは、3枚の台紙からタイルを抜いていきましょう!
よーいドン! チッチッチッチッ……(←時計の音)

▲はい、完了…!

▲星屑タイムはご覧の通りです。参考までに。
たいへんさ:苦□■□楽
ぬきやすさ:難□■□易
★内容物

▲ルールブック(3ヵ国語・全36ページ)
ドイツ語・英語・フランス語のルルブです。
見た目に反して濃い内容で、
一言語あたり12ページにギッシリの記述と写真があります…!

▲ゲームボード×1枚
6種類の地形が、それぞれ2エリアずつあるボードです。
その地形の境目には、砦を建てる6ヵ所のスペースがあります。

▲木の通路×10本
ゲームボードをぐるりと囲むように配置して、
プレイヤーたちのコマが進むことになる通路です。
木の通路の配置はランダムですので、
ゲームごとに異なる盤面を楽しむことができます!

▲スタート通路×1本
プレイヤーたちのコマの初期位置となる通路です。
ウラ面はハンマー振りカウンターになっています。

▲スライダー(onハンマー振りカウンター)
ハンマーを振るった回数を数えるための覗き穴です。
スタート通路のウラ面と一緒に使います。

▲岩の砦×6セット
「Ⅰ」「Ⅱ」「Ⅲ」の番号が各2つずつ、合計6つある砦です。
砦の番号の位置は、ゲームごとにランダムで決めることができます。

▲ロックタワー&トロールハンマー
岩の砦をリアルにした「ロックタワー」と、
それに打撃を与えるための「トロールハンマー」です。
打撃を受けたタワーからは、岩石が転がり出てきます。

▲岩石×4色・各11個
砦の中の岩石を表すキューブです。
このうち赤・黄・青の3色は、
砦から出せる数に制限がかかります。

▲財宝×42枚
砦から岩石を除去すると貰える、ご褒美です。
示されている数字が財宝の価値であり、つまり勝利点となります。

▲財宝袋×4色
プレイヤーたちの個人ボードです。
次に目指す砦をチェックしたり、
獲得した財宝を置いたりします。

▲贈り物×3種類・各4枚
山の精霊を怒らせたときに贈る袖の下です。
ゲーム終了時まで残しておくと、額面どおりの勝利点になります。

▲王冠×3枚
各砦で最高額の財宝を得たプレイヤーが持つトークンです。
ゲーム終了時、王冠1つにつき6勝利点になります。

▲トロールの王×4色・各1個
▲トロール×4色・各10個
プレイヤーたちが率いるトロールのコマです。
大きなコマは、ゲームボードの外周をぐるぐる回り、
小さなコマは、ゲームボードの各エリアに配置します。
★どんなゲーム?
年老いた山の精霊は困っていました…!
彼の住まう、伝説に名高い「岩の砦」も、
経年劣化の内部崩壊で岩石がゴロゴロゴロゴロ…。
もはや足の踏み場もありゃしないという有様です。
そこで、山の精霊は考えました。
「力自慢のトロールたちにハンマーで砦を叩いてもらおう!」

ハンマーの強烈な打撃を喰らわせれば、
その衝撃で砦の内部に散らかる岩石も、
たまらず外へと転がり出てくるはずです…!

山の精霊が、ご褒美の財宝を用意すると、
ウワサを聞きつけたトロールたちが、
我こそはと砦へ集まってきました!
ただし、くれぐれもお気をつけください。
あまりにも容赦なく砦を叩きすぎて、
出してはいけない岩石まで出せば、
山の精霊の怒りをかってしまうのです…!
☆トロールの配置と二つのリミット
つまり早い話が、
砦を掃除して、お駄賃をもらうゲームというわけですね。
とはいえ、それだけではなく、
プレイヤーはトロールたちを砦へと導かなければなりません。
具体的には――

▲自分が担当する色のトロールを、
▲目的の砦に隣接する3つのエリアのうち、
▲2エリア以上に配置する必要があります。
これで晴れて砦を叩けるようになるのです。
そして、
配置したトロールの数によって「二つのリミット」が決まります。

▲一つ目が「ヒットリミット」。
これは砦を叩くことができる回数です。
例えば、トロールを5体配置していれば、
砦を5回まで叩くことができます。

▲二つ目が「カラーリミット」。
これは赤・黄・青の岩石について、
それぞれ出すことのできる最大数です。
例えば、トロールを5体配置していれば、
赤を5個まで、黄を5個まで、青を5個まで、
それぞれ出すことができます。
(※白は何個でもOK)
☆実際に叩いてみよう!
砦を叩くための条件を満たしたら、
さっそく砦を叩いて、ご褒美の財宝を狙いましょう…!
財宝は、各エリアに1つずつ置いてありますが、
狙えるのは自分のトロールを配置しているエリアの財宝のみです。
また、得られる財宝は、
砦から出した岩石の個数以下の額面のものに限られます。

▲オレンジプレイヤーは「Ⅰ」の砦を叩く条件を満たし、
▲山の(11)か森の(18)の財宝を狙えるわけですね。
そして、トロールを5体配置していますので、
ヒットリミットとカラーリミットはどちらも「5」です。
それでは砦を叩いてみましょう!
「ひと~つ!」カンッ!
「ふた~つ!!」カンッ!!
「みっつ~!!!」カンッ!!!

▲ジャンジャンバリバリと岩石が出てきて、
▲ここまで3ヒットで13個の成果です…!

▲13個の岩石を出しましたので、
▲ここで叩くのを止めれば(11)の財宝を獲得できます。
しかしながら、あと5個の岩石を出せば、
(18)の財宝に手が届きますので――
「よっつ~!!!!」カンッ!!!!

▲4ヒット目で、さらに岩石が出てきました!
ここで、ちょっと整理しておきましょう。

▲岩石の合計は17個となりましたが、
▲青が5個でカラーリミットの上限です。
残り1回で、
青以外が1個出てくれば万々歳ですね!
「いつつ~!!!!!」カンッ!!!!!

▲果たして、ポロッと出てきたのは青でした…。
カラーリミットの「5」を超えてしまい、
山の精霊が激おこプンプン丸です!!!
きっと、この青の岩石は、
精霊にとってちょうど良い腰掛けとかだったんでしょう。
こうなると、まだ叩ける回数が残っていたとしても、
叩くのを強制終了させられてしまい、財宝も貰えません…!
☆山の精霊の怒りを鎮める!
とはいえ、
せっかく18個もの岩石を出して、
(18)の財宝に手が届いているのに、
その手が虚空しかつかめないなんて難儀ですよね。
そんなときは――

▲山の精霊に贈り物を、

▲渡すことで、

▲出してしまった青の岩石を、

▲白にしてもらいましょう!
各プレイヤーは贈り物を3つずつ持っていて、
1つ使うごとに、岩石1個を白にできます。
こうしてカラーリミットをクリアすることができれば、
山の精霊の怒りが鎮まり、財宝を獲得できるわけです!
☆財宝の獲得とトロールの回収

▲なんとか獲得できた(18)の財宝は、

▲自分の財宝袋に置きます。
その後――

▲財宝を獲得したエリアの、自分のトロールを、

▲手元に回収しなければなりません。
こうして回収したトロールは、ふたたび盤上に配置できます。

▲財宝がなくなったエリアには、
▲新たな財宝を補充しておきましょう。
☆ゲームの流れ

▲「Ⅰ」の砦を叩いて財宝を獲得したら、
▲次なる目標は「Ⅱ」の砦となります。

▲盤上に2つある「Ⅱ」の砦のうち、どちらを狙うかは…、

▲盤上に残っているトロールの現在地や、
▲隣接するエリアの財宝の額面と相談して決めましょう。
「Ⅱ」の砦の次は、もちろん「Ⅲ」の砦となり…、

▲最後は、どの砦でも狙うことができます。
この、最後のマスを財宝で埋めたプレイヤーが現れたら、
そこから残りのプレイヤーたちが1ターンずつプレイして、
ゲーム終了となります。
☆ターンの流れ
このゲームはターン制でありながら、
時計回りで進むタイプではありません。

▲ゲームボードの外周を回る大きなトロールのうち、
▲最後尾のプレイヤーが常にターンプレイヤーです。
そのターンプレイヤーは、
移動マスor配置マスの好きな方を選んで、
1~3歩の範囲で進みます。

▲木の通路の内側が移動マスで、外側が配置マスです。

▲例えば、このオレンジプレイヤーが配置マスのルートを選んだ場合、
▲1歩目が氷河で、2歩目がフィヨルドで、3歩目が森となります。
(※他のトロールがいるマスは飛び越える!)

▲ここで、もし1歩進んで氷河のマスに止まったら、

▲自分の小さなトロール1体を、氷河エリアに配置できます。

▲あるいは、3歩進んで森のマスに止まったら、

▲自分の小さなトロールを3体まで、どちらかの森エリアに配置できます。
(※2つのエリアに分けて配置することはできない!)

▲一方、移動マスのルートを選んで、
▲例えば3歩進んだ場合、

▲すでに盤上に配置してある自分のトロールを3回まで移動させられます。
(※2歩なら2回まで、1歩なら1回まで)

▲このとき、3体を1回ずつ移動させても、

▲1体を3回移動させても問題ありません。
☆追い風
最後尾のプレイヤーが常にターンプレイヤーになると、
先を行くプレイヤーたちが不利になりがちですが、
そこを救済するルールが"追い風"です。

▲ターンプレイヤーが、

▲進んで止まった結果、まだ先にプレイヤーがいる場合、
▲そのプレイヤーたちは、現在地のマスを1回まで利用できます。
上の画像の場合、
茶プレイヤーは移動を1回まで、
黒プレイヤーはフィヨルドに1体まで配置、
白プレイヤーはツンドラに1体まで配置できるわけです。

▲こちらの場合は、
▲白プレイヤーのみがツンドラに1体まで配置できます。
☆2人で砦を叩く!!
実は、このゲーム、
他のプレイヤーと協力して2人で砦を叩くことができるのですが、
その辺りのルールが少しばかり複雑になっていますので、
そこだけ別記事にて紹介させてもらう予定です。
【※追記】別記事を書きました!→こちら
★コメント
タワーをハンマーで叩いて、中からキューブを出すゲーム!
…と聞きまして、私星屑、確信しました。
絶対、間違いなく、バカゲーだろうと!!
そんなわけで、
ある日のボードゲーム会の前夜に届いたこのゲーム、
ちょろっとルルブを読んだらすぐに理解できるだろうと、
高をくくっていた結果…、
付属の日本語説明書の18ページという厚さに意表をつかれて、
結局のところ夜中までかかってルールを把握するはめになり、
寝不足でのボドゲ会となったわけです。
ええ、私が間違っていましたとも。
露骨なアクションゲームでも、濃ゆいものは濃ゆいのだ…!

まず、ハンマーアクションからして、
一筋縄ではいかない仕様になっています。
ただ単に強く叩けば多く出るというわけではなく、
うまく力をタワーに伝えて振動させないと出やしません。
必要なのはパワーではなくテクニックなんですね!
そして何より、そこに至るまでのコマ配置。

最後尾が常にターンプレイヤーというシステムを、
"追い風"のルールがまさにフォローしていて、
隙のない作りになっています。
おかげで、プレイヤーも隙を見せることができず、
がっつりと考えさせられてしまうのです…!
とはいえ選択肢は多くないので、
ダウンタイムは短めなのが良いですね♪( ̄▽ ̄*)
また、この記事では端折りましたが、
2人で協力して砦を叩くのが味わい深いです。
簡単にいうと、
2人で塔を叩けば、その2人のトロールを合算できて、
ヒットリミットとカラーリミットを増やせますが、
厄介なことに"主導権"というものが発生します。
主導権を持つ方が、ハンマーを振るって砦を叩き、
さらに財宝獲得の優先権を持つのですが、
この主導権が"空振り"によって相手に移るのです。
空振りとは、
砦を叩いた結果、何も出てこないことをいいます。
ターンプレイヤーが主導権を持って叩き始めた結果、
途中で空振りしてしまい、相手に主導権を奪われて、
軒を貸したつもりが母屋を取られてしまう…。
一方で、協力を求められた側も、
上手く立ち回れば、おこぼれにあずかることができますが、
下手をすると利用されるだけされて終わる可能性もありますので、
協力するかどうかは慎重に決めなければなりません。
ただの友好的な協力ではなく、
あくまで、お互いの利害の一致による協力ということで、
プレイヤー間に適度な緊張感が漂い続けるわけですね。

キューブのタワーにハンマーという、いかにもな見た目で、
てっきり大味な爆笑系のアクションゲームかと思いきや、
その実、繊細なルールの真剣勝負系アクションゲームという…。
間違いなく、ここ最近の意外性ナンバーワンでした!

最後に、購入のオススメ度合いですが、
オトナがじっくりと楽しめるアクションゲームをお求めであれば、
どんぴしゃではないかと思います!
ただし、
ハンマーで叩きまくるというルール上、
いくら密度の高い素材で作られているとはいえ、
いつタワーが壊れてしまうかは分かりません。
しかも、タワーを失うことは、
イコールでこのゲームを失うことになりますので、
その覚悟が必要になります。
壊れても泣かないメンタルがなければ、
購入は控えた方がよろしいでしょう。
また、もし購入するのであれば、
日本語説明書が付属しているものを強くオススメします。
(駿河屋さんあたりを探してみてください!)
「トロールフィヨルド」 関連記事
→ルール補足(2人で砦を叩く件について)
→ボードゲーム記事一覧
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★箱の外観

▲箱のオモテ面。ボールペンとのサイズ比較。
中が透けて見えるタイプの箱ですね。
相変わらず、いつもの名物校長が教鞭を執っています。

▲箱のウラ面。
サブタイトルの通り"最大6人まで楽しめるぞ!"の文字が。
右上にはマンドラゴラのようなもののイラストがあります。

▲スペック。
プレイ人数は最大が2増えて2~6人で、
プレイ時間もやや延びて30~45分。
対象年齢は変わらず14歳~です。
5~6人プレイ時には、
追加の排出器とビー玉が必須となります。
★箱をオープン!

▲一発目はプラスチック製の排出器!

▲その下のトレイを持ち上げると…、

▲ここにルルブとチラシがあって、

▲最後にタイル台紙でした!

▲そして最後の最後、
▲ビー玉は排出器の引き出しの中に…!
★タイル抜き!

▲それでは、5枚の台紙からタイルを抜いていきましょう!
よーいドン! チッチッチッチッ……(←時計の音)

▲はい、完了…!

▲星屑タイムはご覧の通りです。参考までに。
たいへんさ:苦□□■楽
ぬきやすさ:難□■□易
★内容物

▲ルールブック(日本語・全8ページ)
コンパクトで読みやすいルルブです。
今回も、各タイトルの"カタカナ訳"が良い味を出していますね♪

▲5~6人用アイテム各種
追加の研究台ボードと技能トークンと助力トークンです。
プレイ人数によって使用数が変動します。

▲薬品タイル×2種類・各8枚
左が「寛大糖衣薬」で、右が「身勝手集中薬」です。
これまでの薬品と一緒に使うことができます。

▲「マンドラゴラの葉」ビー玉×30個
通算6色目となる緑のビー玉です。
詳細は後述しますが、"層"単位での万能材料となります。

▲予鈴タイル×1枚
5~6人プレイでのみ使用するタイルです。
"ここにビー玉を廃棄しないでね"という目印になります。
(かつ、誤ってビー玉が穴に入るのを防いでくれる!)

▲排出器×1つ(ビー玉片付け用引き出し付き)
頑丈なプラスチック製として進化を遂げた排出器です。
こうなると、もう壊れる心配は皆無でしょう…!
と、いうのも――

▲こちら、私星屑の基本ゲームの排出器です。
ちょっと星屑さん、
ボードゲームは大切に扱わないとダメじゃないか!
…と思うじゃないですか?
ところが、これ大切に扱っていたんですよ。
扱っていたんですが、なにぶん、やりすぎて。
あまりの面白さに、プレイ回数が伸びに伸びて、
おかげでボロボロになってしまったんです。
もはや、プレイするたびに修理しなければならなくなり、
そのせいでプレイ回数が激減してしまって…( ̄▽ ̄;)
そんなわけで、この拡張は、
おニューの排出器だけでも星屑にとっては十二分に価値がありました!
★どんな拡張?
「ポーション・エクスプロージョン」の拡張も、
これが第2弾となりますが、今回は――
☆マンドラゴラの葉(緑玉)
☆5~6人プレイ
☆新たな薬品タイル
これらが拡張要素となりますので、
一つ一つチェックしていきましょう!
☆マンドラゴラの葉(緑玉)
「ポーション・エクスプロージョン」の基本ゲームには、
青・赤・黒・黄の4色の材料玉があるわけですが、
そこに緑の"マンドラゴラの葉"が加わりました。
この緑玉には、2つの特性があって、
①薬品タイルの色を"層"単位で緑に置換できる。
②薬品タイルの"色を変更する効果"を受けない。
…となっています。さっそく見ていきましょう!
①薬品タイルの色を"層"単位で緑に置換できる。
とりあえず、
緑玉の排出器からの取り出し方は、
他の材料玉と全く同じです。

▲例えば、この黄玉を確保すると、

▲まず緑玉どうしが衝突して爆発!

▲さらに赤玉どうしが衝突して爆発!!
こうして、
黄玉1個と緑玉2個と赤玉3個が手に入るわけですね。

▲その中で、黄玉と赤玉は今までどおり…、

▲薬品タイルの、色が一致する穴に置けばいいですが、
▲はてさて緑玉はどう使うのでしょうか?
緑玉は"最新の万能材料"と名高く、
薬品タイルの色を"層"単位で緑に置換できます。
つまり――

▲青の層でも、赤の層でも、黒の層でも、あるいは黄の層でも、
▲それは実は緑の層だったんだよ!と置き換えることができるのです。

▲例えば、青の層に緑玉を置くと、
▲もはや、その青の層は緑の層に置き換わり…、

▲緑玉で埋めることで、
▲青の層改め緑の層は完成します。

▲逆に、1個でも緑玉を置いた層には、
▲緑玉しか置けなくなりますので要注意です!
(※すでに他色がある層に緑玉を置くのもNG)
緑玉を入手したタイミングで、
不足している色をカバーすることができる…!
まさに万能材料といえるのではないでしょうか♪( ̄▽ ̄*)
②薬品タイルの"色を変更する効果"を受けない
緑玉は強力な材料なだけあって、
他の色に染めることができません。
具体的には――

▲「変色塗装薬」の効果によって、
手の中の緑玉を、
他の色に変更することはできないのです。
一方で…、

▲「多彩歓喜薬」の効果は、
色を"変える"ではなく、色を"無視する"ですので、
プールの緑玉を任意の穴に置けると思われます。
(もし間違っていたら、ご指摘お願いします!)
☆5~6人プレイ
これまでの「ポーション・エクスプロージョン」は、
最大プレイ人数が4人までとなっていました。
しかしながら、この拡張によって、
なんと5~6人でのプレイも可能に…!
そのための、
①排出器の5~6人プレイ用の準備
②教室の移動
…という要素が増えましたので、順番に見ていきましょう!
①排出器の5~6人プレイ用の準備
5~6人プレイでは、全30個の緑玉が追加されます。

▲これまでの80個(4色×20個)に上乗せするかたちで、
▲30個の緑玉も使用。
さらに、排出器が2つ必須となります。

▲新旧2つの排出器を並べておきましょう。
さて、それでは準備を進めていくわけですが――
まず、合計110個の材料玉をよくシャッフルしてから、

▲片方の排出器に満タンになるまで注ぎ込みます。
余った材料玉は、いったん保留です。

▲そして、満タンになった排出器の注ぎ口に予鈴タイルを置きましょう。

▲その後、材料玉の余り全部を、もう片方の排出器に注ぎ込みます。
これで、5~6人プレイのための排出器の準備が完了しました!

▲5~6人プレイでは、2つの排出器のうち、
▲片方を廃棄用として、もう片方を確保用として使います。
②教室の移動
5~6人プレイでは、
材料玉を取り出す排出器と、
材料玉を廃棄する排出器が異なります。
(それ以外のルールは基本どおりです♪)
すなわち――

▲材料玉の確保は、
▲予鈴タイルがある方の排出器から行い…、

▲逆に、材料玉を廃棄する場合は、

▲予鈴タイルがない方の排出器に注ぎ込まなければなりません。
こうしてプレイヤーたちが確保と廃棄を繰り返していくと…、

▲各排出器の、材料玉が9個以上あるレーンの数が、

▲当然ながら片や増える一方、片や減る一方となります。
そうして…、

▲材料玉が9個以上あるレーンの数が、
▲廃棄用排出器>確保用排出器となると、
"教室の移動"が発生!!

▲予鈴タイルを逆の排出器へと移し変えて、
▲2つの排出器の用途が入れ替わるのです!
教室の移動は、ゲーム中に何度も何度も発生して、
プレイヤーは視線の反復横飛びをさせられることになります…!
☆新たな薬品タイル
最後は、恒例の新薬ですね。
今回は「寛大糖衣薬」と「身勝手集中薬」の2種類。

▲まず「寛大糖衣薬」は、
タテにつながる材料玉をプレイ人数ぶん取り出して、
各プレイヤーのプールに1個ずつ配り、
自身も1個だけ受け取る!
…という効果です。

▲例えば3人プレイであれば、タテに連なる3個を取り出します。
▲この3個なんかを取り出しておけば…、

▲後の通常の確保が楽しみですね♪( ̄▽ ̄*)
それはさておき、
取り出した材料玉は全員に1個ずつ配る必要があります。

▲このとき、
▲できるだけ相手が要らなそうな色を選べば、
▲デメリットになりにくいかもしれません。

▲また、すでにプールが3穴とも埋まっている相手には、
▲材料玉は渡さず、そのまま廃棄してしまいます。
色を問わずに材料玉を取り出せるメリットを活かしつつ、
敵に塩を送るデメリットをうまく軽減できるか…。
発動タイミングが問われる薬品になっていますね!

▲つづいて「身勝手集中薬」は、
自分以外の全員のプールから、
材料玉を1個ずつ盗む!
…という効果です。

▲なんだか、さっきと逆ですね…( ̄▽ ̄;)

▲類似品の「盲目愛薬」は、
▲1人を選んで最大3個盗むという効果でしたので、
全員から少しずつ恨まれるか、
1人から末代まで呪われるかの違いになっています。
なにとぞ用量・用法を守って正しく飲んでくださいね…!
★コメント
と、いうわけで「ポーション・エクスプロージョン」の拡張2です。
このシリーズは、ここまで「基本」も「拡張1」も揃えていますので、
まぁ流れで、というか当然のように拡張2もポチりましたが…、
まさかプラスチック製の排出器が付属していようとは!
排出器が付属していることは知っていましたので、
またアレを組み立てるのかと覚悟していたのですが、
まさかまさかのプラスチック製の、しかも完成品。
やった、組み立てる手間が省けた…!
いや違う。もっと根本的な話だ。
これで、触るたびに崩壊する旧排出器から脱却できる!!
私星屑にとって、「ポーション・エクスプロージョン」の難点は、
まさに排出器の脆さでしたので、ちゃんと補強されたわけですね。
とはいえ、旧排出器の方も、
老体にムチを打つかたちにはなりますが使えますので、
先日のボドゲ会で、5人プレイというものを試してみました。

結果、率直な感想を申しますと、
めちゃくちゃダウンタイムが長い!!
ただでさえ、みんな考え込むゲームなのに、
緑玉という、またまた悩ましい追加要素が入るわ、
こっちの排出器かと思ったら、あっちの排出器になっているわ…。
とにかく時間がかかります…!
「サグラダ」というゲームは、
5~6人拡張にあたって"時短"の要素を導入してくれましたが、
こちらはただ単に6人までプレイ可能になっただけという感じでした。
ちなみに、追加要素の緑玉は、
4人以下でのプレイにも使うことができます。
具体的には、通常の4色×20個という構成を、
4色×15個+緑玉×20個という構成にチェンジするだけ。
そちらの2人プレイもやってみたんですが、

これまた、良し悪しといったところで…( ̄▽ ̄;)
緑玉の良いところは、
手持ちの個数によって小回りが利く点です。

▲例えば、この盤面で、

▲緑玉が3個あれば、
▲このように置くことができて、

▲緑玉が4個あれば、
▲このように置くこともできます。
さすが万能材料といわれるだけありますよね。
一方で、排出器に5色の材料玉が入ることによって、
明らかに連鎖が起こりにくいようにも感じられました。
私星屑がこのゲームに求めているのは、
なによりも連鎖につぐ連鎖の爽快感ですので、
それを少しでも削いでしまうとなれば、
あまり緑玉は使いたくないかなぁと思ってしまいます…。

最後に、購入のオススメ度合いですが、
このゲームをやり込んでいるプレイヤーさんが、
プラスチック製の排出器を目的としての購入するのはアリですね。
紙製の排出器よりもビー玉の転がる音が大きいのが玉にキズですが、
落としたりしない限りは壊れないという安心感は大きいです!
一方で、5~6人でのプレイを目的とするならば、
過度な期待は禁物と申し上げておきましょう。
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