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大分県宇佐市でボードゲーム!
ボードゲームのブログです。ボードゲームのレビュー、開封、紹介、ルール説明、プレイ記など。大分県宇佐市のボードゲームサークル「宇佐ロップイヤーズ」の活動記も。
ボードゲーム
「イニシュ」




★開封

イニシュ-o-01
▲今回は駿河屋さんでポチりました!


★箱の外観

イニシュ-o-02
▲箱のオモテ面。ボールペンとのサイズ比較。

横長で大き目の箱です。
その広い表紙に、独特なタッチのイラストが描かれていますね…!

イニシュ-o-03
▲箱のウラ面

どうやら美術面も売りの一つなゲームのようで、
紹介文と写真の間を縫うように、何枚ものイラストが並んでいます。

イニシュ-o-04
スペック

プレイ人数2~4人で、
プレイ時間60分
対象年齢14歳~となっています。

箱のサイズのわりに、
プレイ時間が1時間に収まっていて少し驚きました。



★箱をオープン!

イニシュ-o-05
▲一発目はチラシルルブ

イニシュ-o-06
▲その下にタイル台紙があって、

イニシュ-o-07
▲底部にはカード類コマ類があり、

イニシュ-o-08
▲内容物は以上でした。



★タイル抜き!

イニシュ-o-09
▲それでは、8枚の台紙からタイルを抜いていきましょう!

よーいドン! チッチッチッチッ……(←時計の音)

イニシュ-o-10
▲はい、完了…!

イニシュ-o-11
星屑タイムはご覧の通りです。参考までに。

たいへんさ:苦□□■楽

ぬきやすさ
:難□□■易

タイル一枚一枚が大きくて、
しかも、きれいにカットされていましたので、
スポスポとテンポ良く抜いていくことができました♪( ̄▽ ̄*)



★内容物

イニシュ-o-12
ルールブック(日本語・全12ページ)

これまた想像よりもページ数の少ないルルブです。

カードが主体のゲームというのは、おおよそ、
各カードの詳細が何ページにも渡って書かれているものですが、
このルルブには、そんなページはありませんでした。
(つまり、カードの内容は読めば解るということでしょうか)

イニシュ-o-13
領地タイル×16枚

ゲームの舞台となる、さまざまな地形の領地です。

リアス式海岸のようなギザギザした形状になっていますが、
これが他の領地とピッタリ接続できるようになっていて、
ゲーム中のアクションにより、領地は広がっていきます。

イニシュ-o-14
氏族フィギュア×4色・各12体

各プレイヤーが、おのおの1色を担当し、
領地タイルの上に置いていくことになるコマです。

各色とも、4タイプの形状がありますが、
能力に違いがあるわけでなく、全て同じ扱いとなります。

イニシュ-o-15
首都×1&×8

氏族を守るための建物です。

一つだけサイズの大きなものが首都で、
基本的な性能は他のと変わりませんが、
スタートプレイヤーの決定に影響を及ぼします。

イニシュ-o-16
▲砦のポケットに氏族フィギュアを入れることで、
▲紛争から守ることができるという寸法。


イニシュ-o-17
聖域×9

勝利条件の1つに関わる建物です。

また、
聖域の存在を条件にプレイできるカードなんかもあります。

イニシュ-o-18
ブランマーカー×1

ブラン(=スタートプレイヤー)のマーカーです。

ブランのプレイヤーは、
各ラウンドで先手を取れる他、
同点の際に優先して勝利できる権利を得られます。

イニシュ-o-19イニシュ-o-20
烏の群れトークン×1(両面)

各ラウンドのターン順を決めるためのトークンです。

コイントスの要領で投げて、
出た面によって、どちら回りかが決まります。

イニシュ-o-21
祝祭マーカー×1

聖域がある領地に置くことで、
紛争の抑止になる(可能性がある)マーカーです。

イニシュ-o-22
偉業トークン×8

いわゆる"ワイルドカード"で、
勝利条件の達成に足りない要素を、
偉業トークン1つにつき1補ってくれます。

イニシュ-o-23
簒奪トークン×4

勝利条件を1つ以上満たした場合に得られるトークンです。

感覚的には、「王手」と宣言するようなイメージでしょうか。

イニシュ-o-24
▲最後にカード類

イニシュ-o-25
早見表カード×4枚

イニシュ-o-26
行動カード×17枚

各ラウンド、ドラフトによって1人につき4枚ずつ配られるカードです。

普通にプレイしてカードごとの効果を使う他、
自分の氏族が攻撃を受けた際に、身代わりとして捨てることもできます。

イニシュ-o-27
叙事詩カード×30枚

行動カードの効果などによって入手できるカードです。

いずれも、ケルトの伝説の一場面を表していて、
効果も、その内容に即したものになってい(ると思われ)ます。

イニシュ-o-28
地勢カード×16枚

各領地の首長となったプレイヤーが、
次のラウンドに得られるカードです。

16枚の領地タイルと全く同じ名称で、
16枚の地勢カードが存在します。



★どんなゲーム?


イニシュ」は、
ドラフトで受け取ったカードをプレイすることで、
3種類ある勝利条件のクリアを目指す陣取りゲーム
です!

まず、目指すべき3つの勝利条件は――

①6つ以上の領地に自分の氏族が存在している。

イニシュ-o-29
▲白いラインで区切られた6つの領地に、
▲それぞれ自分の氏族が1体以上いればクリアです!

…と聞くと簡単そうですが、
他のプレイヤーの氏族がいる領地に、自分の氏族を侵入させると、
ほぼ確実に「紛争」が起こって、わちゃわちゃすることになり、
一筋縄ではいかないようになっています。


②自分の氏族がいる領地に、聖域が合計6以上ある。

イニシュ-o-30
▲自分の氏族がいる領地にある聖域が、
▲合計で6以上あればクリアです!

…ということは、つまり、
聖域がある領地は皆に狙われがちになるということで、
自分の氏族を生き残らせるのは、さぞ骨が折れることでしょう。


③6体以上の敵の氏族に対して首長となっている。

各領地において、
単独で最多数の氏族を配置しているプレイヤーが「首長」となります。

イニシュ-o-31
▲自分が首長の領地内にいる、
▲他プレイヤーの氏族の合計が6以上ならクリアです!

以上、3種類の勝利条件のうち、
単独で最多をクリアしてラウンドの頭を迎えることができれば、
ゲームに勝利することができます。


つまり、
自分が1種類だけクリアしている状態で次のラウンドを迎えて、
その時点で、他のプレイヤーたちが1種類もクリアできていなければ、
自分の勝利が確定。

もし、他にも同じく1種類クリアしているプレイヤーがいれば、
ゲームは継続します。

その後、自分が2種類の勝利条件をクリアしている状態で、
他のプレイヤーたちは1種類以下しかクリアできていなければ、
今度こそ自分の勝利が確定、となるわけですね!


勝利条件をクリアするためには、
自分の氏族を配置したり、聖域を建設したりと、
様々なアクションをプレイする必要がありますが、
それらは全て、ドラフトによって獲得するカードによって行います。

イニシュ-o-32
▲毎ラウンド、ドラフトによって手に入れる4枚の行動カード

これを自分のターンにプレイすることで、

イニシュ-o-33
▲マップに新たな領地を追加したり、
▲領地に自分の氏族を置いたり、

イニシュ-o-34
▲氏族を守るためのを築いたり、

イニシュ-o-35
▲勝利条件を満たすための聖域を築いたり、

イニシュ-o-36
▲自分の氏族を、他のプレイヤーの氏族がいる領地に移動させて、
紛争を勃発させたり…、

戦略的にカードを切っていくことで、
盤面の支配を目指していきましょう!

イニシュ-o-37
▲領地の首長になることで使用できる地勢カードや、
行動カードの効果などで入手できる叙事詩カードも、
▲勝利への大きな手助けとなってくれます…!



★コメント

まず、まずですね、
箱を開けて最初の率直な感想を述べたいと思います。

価格のわりにフィギュアがショボい!!!

この価格帯だと、ちょっとコンポーネントには期待しちゃうのに、
聖域が曲がってて、置くとグラつくとか、
砦の穴が小さくて、うまく氏族が入らないとか、
氏族の槍がポッキリ折れてしまっているとか、
そういうところ、残念でした。

そんなわけで、
ショボンとしながらルールブックを読んだわけですが、
ここもシンプルすぎるというか、淡白というか、
あまり面白さが伝わってこない。

あれ、これハズレかな…?

星屑
ここのところ、「ケーララ」とか「コロッセウムの建築士」とか、
自分的にアタリな作品ばかり手に入れていたもので、
久しぶりにハズレを引いた感覚を味わいかけたわけです。

ところが、
実際に動かしてみると俄然、面白くなるというのは、
ボードゲームにはよくあることで。

大分県大分市のNAGOさんのボドゲ会にて、
卓を立てさせてもらえる機会をいただいたので、
そこで飲み込みが鬼のように早いプレイヤーさんたちと共に、
インストを含めて2時間半ほどの対戦を繰り広げた結果、
評価がガラッと変わります…!


まず、"まったく同じ17枚の行動カード"を使って、
最初から最後までドラフトを繰り返し続けるというシステム。

これは、飽きや停滞をもたらすかと思いきや…、

ゲームの序盤では、
じっくりと腰をすえて戦略を立てる手助けとなり、

ゲームの中盤以降では、
一枚一枚のカードの価値の変動を味わわされることになり、

さらに、
相手にとって価値があるカードを回さないようにするか、
自分にとって価値があるカードの確保を優先するか…の、
攻めと守りのバランス感覚を問う役割を果たし、
(ドラフトの基本的なジレンマではありますが、
カードの内訳が変わらないので、
次のラウンドも、その次のラウンドも、
同じような問いから逃げられない…!
)

ゲームを通しては、
非常に高い公平性を保ち続けるのに一役買い、
…というか、いくらなんでも役を買いすぎだろうってくらい、
価値があることを思い知りました。

同じドラフト系の陣取りゲームでいえば、
バニーキングダム」がバラエティに富んでいるのに対して、
こちらは質実剛健というか、骨太なイメージでしょうか。


そして、
領地タイル地勢カード、そして叙事詩カードによって、
じわじわと広がっていくゲーム展開が素晴らしい。

最初は4枚だけの領地タイルですが、
行動カードのプレイによって領地は追加されていき、
ゲームが進むごとにマップの面積は広がっていきます。
この広がりはゆるやかですが、
しかし確実に盤上の情勢を変化させ、
戦略の軌道修正という面白みを(あるいは苦しみを)、
プレイヤーに与えてくれる
わけです。

ドラフトに使われる行動カードとは別の、
地勢カード叙事詩カードについても同じくで、
ゲームが進むにつれて少しずつ枚数が増え、
手札の選択肢を増やしてくれます。
この、地に足がついているといいますか、
"一歩一歩のゲーム展開"が魅力に感じました。


それでいて、クライマックスは突然です。

ゲームも終盤となると、
いわゆる"首位いじめ"が発生しますが、
勝利条件を満たすプレイヤーが複数名になることで、
もはや協力も休戦も意味をなさなくなり、
あとは仁義無き紛争によって一気にカタがつきます

総じて、
序盤から終盤までのテンポにメリハリがあり、
じっくりと戦略を練られる下地があり、
ゲーム中にあっては様々な変化に富んでいて、
しかし、ゴチャゴチャと散らかってはいない


良い意味でシンプル、
良い意味で淡白――

この「イニシュ」は、
本格派の陣取りゲームです!

イニシュ-o-38

1ゲームが決して軽くない「イニシュ」ですが、
1ゲームだけでは楽しみ切れません。

1ゲーム目で、いくつもの方向性を見つけて、
本番は2ゲーム目からとなるかと思います。

プレイするにあたっては、まず、
何度でも集まれる4人を確保するのがよいでしょう。



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【2018/05/03 23:59】 | 紹介・開封 【タグ】 イニシュ  
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