カードスタンド――
ボードゲーム…というか主にカードゲームをプレイするにあたって、
あれば、とても便利なアイテムの一つです。
というか、最近では、
ルール的に"手札の順番を入れ替えることが出来ないゲーム"もあり、
もはやカードスタンドが必須という状況すら発生しています。

*手札の並べ替え厳禁のカードゲーム「スカウト」
そんな中にあって、私星屑、
カードスタンドを1つも持っていないという事実に、
ボードゲーム会の主催者として、さすがに焦りを感じ、
とりあえず1本だけ自作してみることにしました!
とはいえ、
幼少時代は"工作博士"の異名をとっていた星屑といえど、
いま現在は、気軽に木材を切ったり削ったりできる環境になく、
しかも近々、引っ越しを控えているため、お金の余裕もありません。
そこで、星屑は知恵をギュッと絞り、そして閃きました…!
お金と手間をかけずに、カードスタンドを自作する、
ウルトラC的な方法。それは――
百円ショップの利用です!
★素材
消費増税の波をかぶって、
百円ショップも、もはや百十円ショップになってしまいましたが、
だいたいの問題は百円ショップのアイテムで解決できます♪( ̄▽ ̄*)

今回、カードスタンドの自作に用いるのは、いずれも110円の3商品。
ちなみに、ダイソー製品だらけなのは、
星屑がダイソーの回し者…というわけではなく、
大分県宇佐市には、大きな百均がダイソーしかないからです…( ̄▽ ̄;)
(※一応、小規模ながらワッツもあるにはある)
セリア?
キャン★ドゥ?
なにそれ美味しいの?
――閑話休題。
さてさて、それではカードスタンドの素材たちを、
1商品ずつチェックしていきましょう!
☆インテリアウッドウォールバー

▲画鋲などで壁面に設置して、
▲くぼみ部分にポストカードや小物を飾る木製アイテムです。
注目したのは、
一直線に削り取られた"くぼみ"と、
横幅"30cm"というドンピシャなサイズで、
これがカードスタンドの"土台"部分になります。
☆竹製ものさし

▲学生の頃、家庭科や算数の授業で使ったアレです。
端から端までピタリ"30cm"になっていて、
さきほどのウォールバーにジャストフィットするので、
立てるカードたちの"背もたれ"部分を担当してもらいます。
なお、うちの両親は、
「これって、いま百円で買えちゃうんだ…」
「むかしは、もっと高かったよね…」
と、隔世の感を抱いていました…!( ̄▽ ̄ )
☆強力瞬間接着剤

▲ものさしとウォールバーを合体させるための、
▲木材にも対応できる接着剤です。
結論から言ってしまうと、
今回の製作では、内容量の4分の1程度を消費しました。
★製作過程
さて、ここからは、
カードスタンドの製作過程を追っていきます。
といっても、
ものさしとウォールバーを接着剤でくっつけるだけなので、
話は非常に簡単です。
①金具の除去
ウォールバーには、
画鋲を挿すための金具がネジ止めされています。

▲この金具は、カードスタンドにとっては無用の長物ですので、
▲小さめのプラスドライバーで外してしまいましょう。
②接着部分のライン引き
ものさしをウォールバーにくっつけるに際して、
接着剤を塗る範囲をラインで区切ります。
ものさしをウォールバーのくぼみに、しっかり奥まで挿し込んで、
鉛筆ないしボールペンでラインを引けば…、

▲接着剤を塗る範囲が、ばっちり定まりました!
③接着剤の塗布

▲さっそく、引いたばかりのライン内に、
▲接着剤を塗っていきましょう。

▲こんな感じで塗っておけば、
▲ラインからはみ出さず、いい感じにくっつきそうですね♪
④ものさしとウォールバーの接着
ものさしに接着剤を塗ったら、
乾いてしまう前にウォールバーにくっつけねばなりません。

▲あらかじめ、くぼみの側面と同じくらいの高さの、
▲パンフレット(ダンボールなどでもOK)を並べておいて…、

▲くぼみとパンフレットをまたぐようにして、
▲ものさしを、くぼみの奥まで挿し込んで、
▲上からギュッと押さえつけておきましょう。
このとき、
接着剤がはみ出してしまうと、
ものさしとパンフレットがくっついてしまいますので、
そうなっていないかのチェックも必要です。
★完成!
5分ほど(何か動画でも観ながら)ものさしを押さえ続けて、
くっついたようならば、適当な場所に安置しておいて、
接着剤が完全に乾き切ったら完成となります!!
どんな具合になったか、各方面から見てみましょう!
☆全体像

▲まずは正面。
▲なんというか、"ものさし感"がハンパないですね…!( ̄▽ ̄;)

▲続いて裏面。
▲金具を外した2ヵ所の跡が、くっきりと残っています。
▲もし気になるのであれば、シールなりストーンなりで、
▲デコって誤魔化しちゃうのもアリでしょうか。

▲最後に側面。
▲ここが最重要ですが、いい感じですね♪( ̄▽ ̄*)
ものさしが、
ウォールバーの広すぎるくぼみのスペースを埋めつつ、
カードの良い背もたれになってくれそうです!
また、ものさしの表面が湾曲しているので、
カードの背中を優しく受け止めそうな予感がします…!
☆カードを立ててみる!
さてさて、ここまでは思いつきと勢いだけで、
百円ショップでの買い物→製作と突っ走ってきましたが、
本当に330円(税込)のカードスタンド(仮)は、
カードスタンドとしての体を成しているのでしょうか…?
実際にカードをスタンドさせてみることで、
ドキドキの最後の審判を仰ぎましょう――

▲はい、定番どころの「ハゲタカのえじき」のカードですが、
▲ちゃんとスタンドしてくれました!!

▲裏側から見ても、その安定感が伺えます…!
これは良いのではないでしょうか…?

▲念のため、小さめのカード(*画像の右3枚)でも試してみると…、

▲こちらも無事にスタンドしてくれました!

▲また、カードが手前側にパタリとなっても、
▲ものさし下部の湾曲が、カードの足下を受け止めて、
▲がっちりとカードの転倒を防いでくれます!!

▲ちなみに通常時はこんな感じ。
えーっと、これはアレですね。
両腕で"マル"のジェスチャーをしつつ、
紙吹雪を降らせても良いヤツだ…!
と、なんやかんや完成に漕ぎ着けたところで、
このカードスタンドのメリットとデメリットを、
製作者の私星屑が挙げていきたいと思います!
★メリット
☆安い!
このカードスタンドの最大のメリットは、
価格にあると言い切って差し支えないでしょう。
なにせ330円(税込)。
しかも、
接着剤には、あと3回分ほどの内容量を残していますので――
ウォールバー×4
=440円
ものさし×4
=440円
接着剤×1
=110円
合計990円(税込)
と、4つ作っても千円からお釣りがくる勘定です。
☆早い!
このカードスタンドの製作には、
特に機材も技術も必要ありません。
ドライバーでネジを外して、
ものさしとウォールバーを接着剤でくっつけるだけですので、
どなたでも手早く簡単に作り上げることができます。
金銭面とは、また違った"お手軽さ"というのも、
このカードスタンドのメリットといえるでしょう。
☆ものさしとしても使える!
ボードゲームの中には、
長さを測る必要があるタイトルもあります。

▲例えば「ジャンクアート」では、
▲プレイヤーどうしの作品の高さを比べて、
▲より高い方が多くポイントを得られるという、
▲分かりやすいルールが存在しますが――
ときどき、どちらの作品の方が高いのか、
僅差すぎて判りかねるときがあるのです。
そんなときに、このカードスタンドがあれば、
ものさし部分で測定して一発解決に貢献できることでしょう!
★デメリット
☆デザイン性が皆無
"ユニーク"といえば聞こえは良いですが、
はっきり言って、見た目は"ビミョー"の一言です。
なんといったって、ものさしですからね…。
ものさしは服飾業界でこそ輝きを放つものであって、
ボードゲーム界隈では場違い感を放ってしまいます。
というか、オープンなボードゲーム会で、
いきなりコレを出したら、苦笑されるどころか、
ヘタすればドン引きされる可能性すらあるかも…( ̄▽ ̄;)
☆わりと場所をとる
一般的なカードスタンドには、
そもそも"背もたれ"がありません。
▲よくあるタイプのカードスタンド
一方で、こちらの自作カードスタンドは、
背もたれがある分、サイズが大きくなってしまっています。
安定性こそ高いですが、
かさばりますので、持ち運びには難儀するかもしれません…。
☆耐久性に自信が無い
シンプルな構造とはいえ、
百円ショップの接着剤でくっつけただけですので、
いずれ、ものさしとウォールバーが解離してしまう可能性があります。
自然にそうならないとしても、
落としたり、ぶつけたりしてしまうと、
あっさり壊れてしまいそうです。

▲私星屑は、表彰状ケースに入れて保護していますが、
▲余計にかさばるというジレンマ…( ̄▽ ̄;)
★コメント
☆可能性は感じた
と、いうわけで、
メリット・デメリットがハッキリなカードスタンドが、
ここに爆誕したわけですが――
意外とカードスタンドって手軽に自作できるんだなぁというのが、
私星屑にとっての、いちばんの感想でした。
今回は最低限のものを作りましたが、
もっと応用を利かせて、より良いものを目指してみたり、
マスキングテープやストーンなどを使ってデコってみたり…、
色々と、やりようはありそうな気がします♪( ̄▽ ̄*)
☆ちゃんとした製品を買うのが吉
とはいえ、家庭用ではなく、
公のボードゲーム会に持ち込むのであれば、
販売されている完成品を購入するのが無難でしょう。
ホビーショップや通販サイトの利用もよろしいですが、今や、
ゲムマ等でも素晴らしいカードスタンドが頒布されています!
ちゃんとしたものを入手して、長く使っていく方が、
結果的にはコストパフォーマンスも良好かもしれませんね。

しかしながら、作り上げた以上は、
そこにタマシイ的なものが宿ってる感がありますので、
私星屑、この自作カードスタンドを使い続けてみようと思います。
広大なボードゲーム世界に、
こんなヘンテコなカードスタンドがしれっと漂っていたところで、
それも一種の彩りと云えるかもしれませんからね♪( ̄▽ ̄*)
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