★箱の外観

▲箱のオモテ面。ボールペンとのサイズ比較。
のどかな風景をバックに、おっさん一人と羊が一匹。
ゆったりとした時の流れが感じられるイラストですね♪( ̄▽ ̄*)

▲箱のウラ面。
右上の帯には、
"サクッと遊べる、タイル配置とオークションのゲームだよ!"
"簡単ルールで、めっちゃ楽しいよ!"
"もっふもふな羊もおるぞ!"
…てなことが書いてあります(意訳)。

▲スペック。
プレイ人数は2~5人で、
プレイ時間は60分以内。
対象年齢は8歳~です。
オークションは3人以上の方が盛り上がりますが、
2人でもルール変更一切なしでプレイできます!
★箱をオープン!

▲一発目はコマ類と布袋。

▲ここにルルブがあって、

▲最後がタイル台紙で、
▲内容物は以上でした!

▲タイル台紙が箱の半分近くをしめていますね。
★タイル抜き!

▲それでは、12枚の台紙からタイルを抜いていきましょう!
よーいドン! チッチッチッチッ……(←時計の音)

▲はい、完了…!

▲星屑タイムはご覧の通りです。参考までに。
たいへんさ:苦□■□楽
ぬきやすさ:難□■□易
★印刷ミス!
ところで、
タイルを抜いている最中に気付いちゃったんですが――

▲なんか、抜いた場所と印刷がズレてない…?

▲試しに、抜いたタイルを裏返してみると…、

▲一部のタイルのウラ面が、おかしなことになってるー!?
これ、もし印刷ミスがオモテ面であれば、
そもそもプレイ不可能なので返品するところでしたが、
ウラ面であればプレイ自体は可能っちゃ可能です…!
と、いうことで、
ある意味でレアでネタにもなるこの箱は、
返品せずに所有しておくことにしました♪( ̄▽ ̄*)
★内容物

▲ルールブック(英語・全6ページ)
小ぶりで文字数もそんなに多くないルルブです。
最終ページは得点条件のサマリーになっています。

▲ゲームボード(両面)×1枚
2~4人プレイ用と5人プレイ用の、
両面印刷になっている共有ボードです。
ラウンド数や、各プレイヤーの得点を記録するために使います。

▲スコアタイル×16枚
ゲームごとの得点条件を決めるタイルです。
1回のゲームでは、全16枚中の4枚のみが登場して、
ゲームボードの4ヵ所の窓に配置されます。

▲スコアピース&ラウンドマーカー
ゲームボード上で、各プレイヤーの得点を示すコマです。
黒はラウンド数を示します。

▲プレイヤースクリーン×6セット(うち1セットは予備)
各プレイヤーが秘密裏に"値付け"を行うためのついたてです。
ウラ面は、ラウンドの流れのサマリーになっています。

▲スターティングプレイヤーマーカー×1枚
そのラウンドのスタートプレイヤーが誰かを示すマーカーです。
ラウンドごとに時計回りで動きます。

▲金貨×73枚・全4額面
ゲーム中に、いくらでも両替可能な金貨です。
それぞれ「1金(きん)」「2金」「5金」「10金」と呼称します。

▲城タイル×5枚
各プレイヤーの、はじめの一歩となるタイルです。
このタイルから、おのおのの領地を広げていきます。

▲地形タイル×73枚
各辺が「牧草地」「山地」「水辺」の、
いずれかで構成されているタイルです。
タイルの中には、
「牛」や「羊」といった動物と、水辺に浮かぶ「船」と、
「牧場」や「灯台」や「塔」といった建造物が描かれています。

▲布袋×1枚
地形タイルを入れておく袋です。
この中から引いた地形タイルに"値付け"を行うことになります。

▲捨て札タイル×6枚(うち1枚は予備)
地形タイルを売りに出す際に、
布袋へ返却する地形タイルを示すための斧です。
地形タイルと一緒に布袋の中へ入れてしまわないよう気をつけましょう。
★どんなゲーム?
「アイル・オブ・スカイ」は、
"スカイ島"に5つ存在する氏族のうちの1つを率いて、
一族の領地を拡大させ、島の覇権を狙うゲームです!
具体的には――

▲スコアタイルが示す得点条件に沿うようにして、

▲最初は、たった1タイルしかない自分の領地を、

▲タイル配置によって拡大していき…、
最高得点を叩き出したプレイヤーが勝者となります!
なお、
ゲームは全6ラウンド(※5人プレイ時は5ラウンド)で、
各ラウンドは全6ステップという構成です。
ここからは、
そんなゲームの流れを詳しくチェックしていきましょう!
★ゲームの流れ
各ラウンドの流れは、
①収入
②タイルの値付け
③タイルの返却
④タイルの購入
⑤タイルの配置
⑥得点計算
…という6ステップからなります。
この6ステップについては、
プレイヤースクリーンのウラ面に示されていますので、
それに沿うようにしてプレイするのが良いでしょう!
①収入

▲第1ステップは「収入」です。
このステップでは、
城から道でつながっているタイル上にある、
金貨アイコンの枚数ぶんの収入を得ることができます。

▲例えば、この赤プレイヤーの領地であれば、
▲赤い城から上下へと道が伸びていますよね?

▲そして、城のタイルには5枚ぶんの金貨アイコンが、
▲上下の道の先には、それぞれ1枚ぶんの金貨アイコンがありますので、
▲赤プレイヤーは合計7金の収入を受け取ることができるわけです!
もしも――
▲金貨アイコンこそあれど、
▲そこまで城から道でつながっていない場合は、
▲残念ながら収入にはカウントされません。
この画像の場合は、
城のタイルからの5金のみ受け取ることになります。
②タイルの値付け

▲第2ステップは「タイルの値付け」です。
各プレイヤーは、
布袋から3枚の地形タイルを引いて、
そのうちの2枚に1金以上の値段を付け、
残りの1枚に捨て札タイルを割り当てます。
こうして売りに出す地形タイルは、
後の第4ステップで他のプレイヤーに購入されたり、
売れ残って自分で買い取ることになったりするわけです…!

▲まず、布袋から地形タイルを3枚引いて、

▲その地形タイルをプレイヤースクリーンの向こう側に公開した後、
▲プレイヤースクリーンの内側で秘密裏に"値付け"を行いましょう。
なお、値付けには自分の所持金を使います。
つまり、例えば所持金が7金の場合、
最大で合計7金までしか値段を付けられないということです。
しかも、この後のステップで、
他のプレイヤーから地形タイルを購入する機会がありますので、
そのための資金も残しておかねばなりません。
そんなわけで、赤プレイヤーは、
左の地形タイルに1金の値段を付け、
中央の地形タイルに3金の値段を付け、
後の購入のために3金を残しておきました。
赤プレイヤーは、中央の地形タイルが欲しかったので、
あえて売れ残るように高めの価格設定にしたわけです。
そして、右の地形タイルには、
斧のイラストの捨て札タイルを割り当てます。
(※3枚のうち1枚は必ず捨て札にしなければならない!)
一行にまとめると、
3枚引く→2枚に値付け→1枚は捨て札という流れになります。
③タイルの返却

▲第3ステップは「タイルの返却」です。
全員がタイルの値付けを終えたら、
一斉にプレイヤースクリーンを外して、
捨て札タイルを割り当てた地形タイルを、
布袋の中へ返却します。

▲赤プレイヤーは、
▲右の地形タイルに捨て札タイルを割り当てていましたので…、

▲この地形タイルを布袋の中へ返却しなければなりません。
④タイルの購入

▲第4ステップは「タイルの購入」です。
各プレイヤーは、スタートプレイヤーから時計回りで、
他のプレイヤーが出品している全ての地形タイルの中から、
最大で1枚まで購入することができます。

▲さて、赤プレイヤーは3金しか持っていませんので、
▲当たり前ですが3金以下の地形タイルしか購入できません。

▲赤プレイヤーは、正面のプレイヤーから、
▲牛と船のアイコンがある地形タイルを3金で購入することにしました。
赤プレイヤーは、正面のプレイヤーに3金を渡して、
お目当ての地形タイルを受け取ります。
なお、まだ購入の順番が回ってきていない正面のプレイヤーは、
この売上金を使って地形タイルを購入することができるのです。
(選択肢では先手番が有利で、金銭的には後手番が有利)
その後――

▲今度は逆に、
▲赤プレイヤーが売りに出した左の地形タイルが、
▲他のプレイヤーによって購入されました。
赤プレイヤーは購入者から1金を受け取り、
値付けに使った1金も回収します。
(売れた場合、値付けに使った金貨は戻ってくる)
この2金は次のラウンドに持ち越せますので、
次の値付けや購入の助けとなるでしょう!
こうして、全員が1回ずつ地形タイルの購入をした後――

▲それでも売れ残った地形タイルは、
▲売りに出したプレイヤー自身が買い取ることになります。
値付けに使った金貨を、そのまま(ストックへ)支払って、
売れ残った地形タイルを受け取りましょう。
売れ残りは最大で2タイル、
購入は最大で1タイルですので、
各プレイヤーは1ラウンド中に、
最大で3枚の地形タイルを入手できる可能性があります!
(逆に、売れ残らず1枚も購入できずなら0枚…)
⑤タイルの配置

▲第5ステップは「タイルの配置」です。
各プレイヤーは、
このラウンド中に入手した地形タイルを、
おのおのの領地に好きな順番で配置していきます。
(※タイルは90°単位であれば、どの向きで置いてもOK)

▲赤プレイヤーは、このラウンド中に、
▲購入により1枚+売れ残りにより1枚で、
▲合計2枚の地形タイルを入手しました。
これらを、
自分の領地に1枚ずつ配置していきます。
地形タイルを配置するにあたっては、
すでに配置しているタイルに隣接していて、
隣接する辺と辺が同じ地形でなければなりません。

▲赤プレイヤーは、船と牧場のアイコンがあるタイルを、
▲この場所に配置しました。
すでに配置していたタイルと隣接している辺を見てみると、
上の辺も右の辺も「牧草地」と「牧草地」で接していて、
なんら矛盾はありません。
さらに――

▲赤プレイヤーは、船と牛のアイコンがあるタイルを、
▲この場所に配置しました。
隣接するタイルとは、
ちゃんと「山地」の辺と「山地」の辺で接していますので、
やはり矛盾はありません。
このように、
地形には「牧草地」「山地」「水辺」の3種類がありますので、
タイルを配置する際には矛盾がないように気をつけましょう!
ちなみに――
▲3種類の地形は矛盾なく配置しなければなりませんが、
▲道については途切れるような配置も可能です。
よく「カルカソンヌ」をプレイする方にとっては、
少し違和感のある話かもしれませんね…!
⑥得点計算

▲最後の第6ステップは「得点計算」です。
各プレイヤーは、
このラウンドのスコアタイルに従って、
おのおの得点計算をします。

▲例えば、いまが第3ラウンドだとしましょう。
第3ラウンドを示す黒マーカーの下から、
「A」と「C」と書かれた2本のリボンが伸びていますよね?
つまり、このラウンドの得点計算は、
「A」と「C」の2枚のスコアタイルを使って行うわけです。

▲まず、「A」の位置にあるスコアタイルは、
▲3枚以上のタイルが連続して並ぶタテ列について、
▲1列につき3勝利点を得られるというもの。

▲赤プレイヤーの領地では、
▲中央の1列のみが該当しますので、
▲3勝利点を受け取ります!

▲続いて、「C」の位置にあるスコアタイルは、
▲領地内の「船」のアイコンの数を競い、
▲最多のプレイヤーは5勝利点を、
▲2位のプレイヤーは2勝利点を、
▲それぞれ獲得するというもの。

▲赤プレイヤーの領地には「船」のアイコンが2つあります。
一方で、他のプレイヤーたちの領地には、
青プレイヤーの領地に2つ、
緑プレイヤーの領地に2つ、
黄プレイヤーの領地に1つありました。
この場合、
最多となる2つのプレイヤーたちは、
全員が5勝利点を受け取ることになります!
(この場合は3人とも、ということですね)
一方で、
1つだけの黄プレイヤーは実質4位ですので、勝利点を受け取れません。
…以上で1つのラウンドが終了し、
これをラストとなる第6ラウンドまで繰り返します。
☆最終ラウンド
それから第4→第5→第6ラウンドと進んで――

▲ついに第6ラウンドの「得点計算」のステップに至りました。
このラウンドは「B」「C」「D」の位置にある、
3枚のスコアタイルを使って得点計算を行うことになります。

▲赤プレイヤーの領地はというと、こんなにも立派になっていますね!
(※別に、こんな長方形な領地にしなくてもOK)

▲まず、「B」のスコアタイルは、
▲「塔」を含む「山地」が、その塔の数に応じて勝利点になるというもの。
具体的には、
「塔」のアイコンが1つある山地は1勝利点で、
「塔」のアイコンが2つある山地は3勝利点で、
「塔」のアイコンが3つある山地は6勝利点になります。

▲赤プレイヤーの領地では、
▲左上の山地が2つの「塔」を含みますので3勝利点を獲得!

▲他にも4ヵ所の山地がありましたが、
▲残念ながら「塔」のアイコンがなく、
▲これらは勝利点にはなりませんでした。

▲次に、「C」のスコアタイルですが…、

▲最終的に、赤プレイヤーの領地内の、
▲「船」のアイコンは6つにまで増えています。
他のプレイヤーたちの領地には、
青プレイヤーの領地に4つ、
緑プレイヤーの領地に4つ、
黄プレイヤーの領地に3つありました。
よって、
6つで最多の赤プレイヤーが5勝利点を受け取って、
4つで2位タイの青プレイヤーと緑プレイヤーが、
それぞれ2勝利点を受け取ります!
今回も黄プレイヤーは実質4位で勝利点がありません…。

▲続いて、「D」のスコアタイルは、
▲地形タイル4枚の正方形1つにつき2勝利点になるというもの。
赤プレイヤーの領地では――

▲左上の正方形から2勝利点、

▲左下の正方形から2勝利点、

▲中央の上の正方形から2勝利点、
という感じでカウントしていって…、

▲全部で6つの正方形から、合計12勝利点を獲得しました!
☆ゲーム終了
全6ラウンドを終えたら――

▲最後に、所持金を「5金→1勝利点」のレートで変換してから、
▲領地内の「スクロール」の勝利点を加算します。
赤プレイヤーの領地の場合――

▲"「牛」のアイコン1つにつき1勝利点"のスクロールから3勝利点で、

▲"「羊」のアイコン2つにつき1勝利点"のスクロールから1勝利点!!
地形タイルを購入したり、売れ残したりする際には、
この「スクロール」の有無と、その内容も要チェックなわけですね!
さらに――

▲この画像、よく見てもらいたいのですが、
▲スクロールが黄色い線で囲まれていて「×2」との表記があります。
これ、どういう意味かといいますと…、
スクロールのある地形が、
それ以外の種類の地形で完全に囲まれていたら、
そのスクロールの勝利点が2倍になるということなんです。

▲例えば、この領地の右下の「水辺」は、
▲水辺以外の「牧草地」と「山地」によって、
▲完全に囲まれていますよね?
このように、完全に囲まれている地形のことを、
"完成したエリア"と呼称するのですが、
そのエリアの中にあるスクロールは、
2倍の勝利点をもたらしてくれるのです!!
よって――

▲"「塔」のアイコン1つにつき1勝利点"のスクロールからの2勝利点は、
▲2倍になって4勝利点となり、

▲"「灯台」のアイコン1つにつき1勝利点"のスクロールからの2勝利点も、
▲やはり2倍になって4勝利点となります。
決して簡単ではありませんが、
スクロールのある地形は、できるだけ完成させたいところですね…!
こうして、
各ラウンドの勝利点と、
所持金からの勝利点と、
スクロールからの勝利点を合計して、
最高得点のプレイヤーが勝者となるわけです!
★コメント
2016年のエキスパートゲーム大賞作品を、
なぜ2019年になって購入したかというとですね…、
今になって「アイル・オブ・スカイ」が好きになったからなんです!
この作品に初めて触れた当時は、
私星屑、初心者に毛がはえたようなものでして、
(競技としてではなく)カジュアルに「カルカソンヌ」をプレイするのが、
いちばん楽しいような頃合でした。

そんなビギナー星屑にとって、
初めてプレイしたアイル・オブ・スカイは、
やたらめったら難しく感じられたものです。
ただでさえ、
ラウンドごとにやらなければならないことが多く、
しかも、未知数なオークションの要素まであって、
そして何より――

▲この難解な得点条件の数々…!
やれ、
"灯台に隣接する船がある水辺エリア"だの、
"牧場を中心に9タイル内の羊か牛"だの、
"3タイル以上で完成したエリア"だのって…。
これが1つだけならともかく、
1ゲームにつき4つもあって、
しかもラウンドごとに適用するものが変わるとあっては、
もうビギナー星屑の頭の中はぐちゃぐちゃになってしまいます…!
まぁ、"エキスパート"ゲーム大賞ですからね。
後から考えてみれば、簡単でないのは当たり前です。
とはいえ、苦手意識がついてしまったビギナー星屑は、
もはやアイル・オブ・スカイに触れることはありませんでした。
それからだいぶ経って、2018年の暮れ。
ひょんなことからアイル・オブ・スカイをプレイしてみると、
これが非常に面白く感じられたんですね。
あまりの印象の違いに、その理由を探してみると、
スコアタイルの内容が原因であることに気付きました。
その日は、たまたまなのか何かの導きなのか、
シンプルな内容のスコアタイルばかり並んでいたのです。
具体的には――

▲"タイルの並べ方"に関する、この2枚と、

▲"羊を数えるだけ"の、この左の1枚と、
(※右は"領地内の灯台・牧場・塔の1セットごとに5勝利点")

▲"所持金を比べるだけ"の、この左の1枚。
ああ、これならば確かに簡単で、
オークションに集中する余裕すら生まれるというもの…!
そうすると、途端に楽しくなってきたわけですね♪( ̄▽ ̄*)
ゲームが終わった後、
他にはどんなスコアタイルがあるのかなと見せてもらうと…、

▲「カルカソンヌ」が好きな自分にぴったりな、
▲この2枚のスコアタイルを発見しました。
左のタイルは、
"城から道でつながるタイル1枚につき1勝利点"というもの。
道をつなげば1枚1点だなんて、完全にカルカソンヌですね!
このスコアタイルさえ出ていれば、
カルカソンヌからの移行は、もっとすんなりだったかもしれません…!
一方の右のタイルは、
"城から道でつながるタイル上の牛1頭につき2勝利点"というもの。
これまた、道をつなぐ意味を見出してくれるスコアタイルです。
さて、ここまでに並べた4枚の画像の、
合計8枚のスコアタイルは、いずれもシンプルな内容のものばかり。
初めてアイル・オブ・スカイをプレイするにあたっては、
この中からランダムで、あるいは任意で4枚を選出して、
ゲームを始めてみるのはいかがでしょうか?というのが、
私星屑のオススメとなっています♪( ̄▽ ̄*)

それにしても、
導入したら苦手になるし、
購入したら印刷ミスがあるしで、
なんだか星屑にとっては妙に引っ掛かりのある作品ですが…、
今となってはアイル・オブ・スカイが大好きです♪( ̄▽ ̄*)

最後に、購入のオススメ度合いですが…、
これは幅広くオススメできる作品といえますね。
まず、初心者は、
柔軟さが求められる得点条件や、
比較的ゆるめのオークション要素によって、
着実に"ステップアップ"することができます。
(もちろん、まわりのフォローが必要となりますが)
また、慣れたら慣れたで、
本来は60分弱を要する中量級ゲームが、
3人で20分かからずといった軽量級ゲームに大変身!
突き詰めてしまうと1金が明暗を分けるオークションや、
突き詰めてしまうと1点が勝敗を分けるタイル配置を、
お手軽に、お気軽に楽しむことができてしまうのです…!
プレイ人数は4人で止まらず5人までいけて、
16枚のスコアタイルでリプレイ性が高く、
素のスペックも良好といえるでしょう!
ただ、難儀なことに「アイル・オブ・スカイ」は、
2019年3月現在、品薄になっているみたいですね…( ̄▽ ̄;)
とはいえ、他にも「キングドミノ」や「スプリングメドウ」や、
今年に入ってからは「ジンジャーブレッドハウス」など、
秀逸なタイル配置型ゲームは多いですので…、
お求めの方は、そういったものに目を向けながら、
供給の復活を待つのがよろしいかと思います!
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★箱の外観

▲箱のオモテ面。ボールペンとのサイズ比較。
のどかな風景をバックに、おっさん一人と羊が一匹。
ゆったりとした時の流れが感じられるイラストですね♪( ̄▽ ̄*)

▲箱のウラ面。
右上の帯には、
"サクッと遊べる、タイル配置とオークションのゲームだよ!"
"簡単ルールで、めっちゃ楽しいよ!"
"もっふもふな羊もおるぞ!"
…てなことが書いてあります(意訳)。

▲スペック。
プレイ人数は2~5人で、
プレイ時間は60分以内。
対象年齢は8歳~です。
オークションは3人以上の方が盛り上がりますが、
2人でもルール変更一切なしでプレイできます!
★箱をオープン!

▲一発目はコマ類と布袋。

▲ここにルルブがあって、

▲最後がタイル台紙で、
▲内容物は以上でした!

▲タイル台紙が箱の半分近くをしめていますね。
★タイル抜き!

▲それでは、12枚の台紙からタイルを抜いていきましょう!
よーいドン! チッチッチッチッ……(←時計の音)

▲はい、完了…!

▲星屑タイムはご覧の通りです。参考までに。
たいへんさ:苦□■□楽
ぬきやすさ:難□■□易
★印刷ミス!
ところで、
タイルを抜いている最中に気付いちゃったんですが――

▲なんか、抜いた場所と印刷がズレてない…?

▲試しに、抜いたタイルを裏返してみると…、

▲一部のタイルのウラ面が、おかしなことになってるー!?
これ、もし印刷ミスがオモテ面であれば、
そもそもプレイ不可能なので返品するところでしたが、
ウラ面であればプレイ自体は可能っちゃ可能です…!
と、いうことで、
ある意味でレアでネタにもなるこの箱は、
返品せずに所有しておくことにしました♪( ̄▽ ̄*)
★内容物

▲ルールブック(英語・全6ページ)
小ぶりで文字数もそんなに多くないルルブです。
最終ページは得点条件のサマリーになっています。

▲ゲームボード(両面)×1枚
2~4人プレイ用と5人プレイ用の、
両面印刷になっている共有ボードです。
ラウンド数や、各プレイヤーの得点を記録するために使います。

▲スコアタイル×16枚
ゲームごとの得点条件を決めるタイルです。
1回のゲームでは、全16枚中の4枚のみが登場して、
ゲームボードの4ヵ所の窓に配置されます。

▲スコアピース&ラウンドマーカー
ゲームボード上で、各プレイヤーの得点を示すコマです。
黒はラウンド数を示します。

▲プレイヤースクリーン×6セット(うち1セットは予備)
各プレイヤーが秘密裏に"値付け"を行うためのついたてです。
ウラ面は、ラウンドの流れのサマリーになっています。

▲スターティングプレイヤーマーカー×1枚
そのラウンドのスタートプレイヤーが誰かを示すマーカーです。
ラウンドごとに時計回りで動きます。

▲金貨×73枚・全4額面
ゲーム中に、いくらでも両替可能な金貨です。
それぞれ「1金(きん)」「2金」「5金」「10金」と呼称します。

▲城タイル×5枚
各プレイヤーの、はじめの一歩となるタイルです。
このタイルから、おのおのの領地を広げていきます。

▲地形タイル×73枚
各辺が「牧草地」「山地」「水辺」の、
いずれかで構成されているタイルです。
タイルの中には、
「牛」や「羊」といった動物と、水辺に浮かぶ「船」と、
「牧場」や「灯台」や「塔」といった建造物が描かれています。

▲布袋×1枚
地形タイルを入れておく袋です。
この中から引いた地形タイルに"値付け"を行うことになります。

▲捨て札タイル×6枚(うち1枚は予備)
地形タイルを売りに出す際に、
布袋へ返却する地形タイルを示すための斧です。
地形タイルと一緒に布袋の中へ入れてしまわないよう気をつけましょう。
★どんなゲーム?
「アイル・オブ・スカイ」は、
"スカイ島"に5つ存在する氏族のうちの1つを率いて、
一族の領地を拡大させ、島の覇権を狙うゲームです!
具体的には――

▲スコアタイルが示す得点条件に沿うようにして、

▲最初は、たった1タイルしかない自分の領地を、

▲タイル配置によって拡大していき…、
最高得点を叩き出したプレイヤーが勝者となります!
なお、
ゲームは全6ラウンド(※5人プレイ時は5ラウンド)で、
各ラウンドは全6ステップという構成です。
ここからは、
そんなゲームの流れを詳しくチェックしていきましょう!
★ゲームの流れ
各ラウンドの流れは、
①収入
②タイルの値付け
③タイルの返却
④タイルの購入
⑤タイルの配置
⑥得点計算
…という6ステップからなります。
この6ステップについては、
プレイヤースクリーンのウラ面に示されていますので、
それに沿うようにしてプレイするのが良いでしょう!
①収入

▲第1ステップは「収入」です。
このステップでは、
城から道でつながっているタイル上にある、
金貨アイコンの枚数ぶんの収入を得ることができます。

▲例えば、この赤プレイヤーの領地であれば、
▲赤い城から上下へと道が伸びていますよね?

▲そして、城のタイルには5枚ぶんの金貨アイコンが、
▲上下の道の先には、それぞれ1枚ぶんの金貨アイコンがありますので、
▲赤プレイヤーは合計7金の収入を受け取ることができるわけです!
もしも――
▲金貨アイコンこそあれど、
▲そこまで城から道でつながっていない場合は、
▲残念ながら収入にはカウントされません。
この画像の場合は、
城のタイルからの5金のみ受け取ることになります。
②タイルの値付け

▲第2ステップは「タイルの値付け」です。
各プレイヤーは、
布袋から3枚の地形タイルを引いて、
そのうちの2枚に1金以上の値段を付け、
残りの1枚に捨て札タイルを割り当てます。
こうして売りに出す地形タイルは、
後の第4ステップで他のプレイヤーに購入されたり、
売れ残って自分で買い取ることになったりするわけです…!

▲まず、布袋から地形タイルを3枚引いて、

▲その地形タイルをプレイヤースクリーンの向こう側に公開した後、
▲プレイヤースクリーンの内側で秘密裏に"値付け"を行いましょう。
なお、値付けには自分の所持金を使います。
つまり、例えば所持金が7金の場合、
最大で合計7金までしか値段を付けられないということです。
しかも、この後のステップで、
他のプレイヤーから地形タイルを購入する機会がありますので、
そのための資金も残しておかねばなりません。
そんなわけで、赤プレイヤーは、
左の地形タイルに1金の値段を付け、
中央の地形タイルに3金の値段を付け、
後の購入のために3金を残しておきました。
赤プレイヤーは、中央の地形タイルが欲しかったので、
あえて売れ残るように高めの価格設定にしたわけです。
そして、右の地形タイルには、
斧のイラストの捨て札タイルを割り当てます。
(※3枚のうち1枚は必ず捨て札にしなければならない!)
一行にまとめると、
3枚引く→2枚に値付け→1枚は捨て札という流れになります。
③タイルの返却

▲第3ステップは「タイルの返却」です。
全員がタイルの値付けを終えたら、
一斉にプレイヤースクリーンを外して、
捨て札タイルを割り当てた地形タイルを、
布袋の中へ返却します。

▲赤プレイヤーは、
▲右の地形タイルに捨て札タイルを割り当てていましたので…、

▲この地形タイルを布袋の中へ返却しなければなりません。
④タイルの購入

▲第4ステップは「タイルの購入」です。
各プレイヤーは、スタートプレイヤーから時計回りで、
他のプレイヤーが出品している全ての地形タイルの中から、
最大で1枚まで購入することができます。

▲さて、赤プレイヤーは3金しか持っていませんので、
▲当たり前ですが3金以下の地形タイルしか購入できません。

▲赤プレイヤーは、正面のプレイヤーから、
▲牛と船のアイコンがある地形タイルを3金で購入することにしました。
赤プレイヤーは、正面のプレイヤーに3金を渡して、
お目当ての地形タイルを受け取ります。
なお、まだ購入の順番が回ってきていない正面のプレイヤーは、
この売上金を使って地形タイルを購入することができるのです。
(選択肢では先手番が有利で、金銭的には後手番が有利)
その後――

▲今度は逆に、
▲赤プレイヤーが売りに出した左の地形タイルが、
▲他のプレイヤーによって購入されました。
赤プレイヤーは購入者から1金を受け取り、
値付けに使った1金も回収します。
(売れた場合、値付けに使った金貨は戻ってくる)
この2金は次のラウンドに持ち越せますので、
次の値付けや購入の助けとなるでしょう!
こうして、全員が1回ずつ地形タイルの購入をした後――

▲それでも売れ残った地形タイルは、
▲売りに出したプレイヤー自身が買い取ることになります。
値付けに使った金貨を、そのまま(ストックへ)支払って、
売れ残った地形タイルを受け取りましょう。
売れ残りは最大で2タイル、
購入は最大で1タイルですので、
各プレイヤーは1ラウンド中に、
最大で3枚の地形タイルを入手できる可能性があります!
(逆に、売れ残らず1枚も購入できずなら0枚…)
⑤タイルの配置

▲第5ステップは「タイルの配置」です。
各プレイヤーは、
このラウンド中に入手した地形タイルを、
おのおのの領地に好きな順番で配置していきます。
(※タイルは90°単位であれば、どの向きで置いてもOK)

▲赤プレイヤーは、このラウンド中に、
▲購入により1枚+売れ残りにより1枚で、
▲合計2枚の地形タイルを入手しました。
これらを、
自分の領地に1枚ずつ配置していきます。
地形タイルを配置するにあたっては、
すでに配置しているタイルに隣接していて、
隣接する辺と辺が同じ地形でなければなりません。

▲赤プレイヤーは、船と牧場のアイコンがあるタイルを、
▲この場所に配置しました。
すでに配置していたタイルと隣接している辺を見てみると、
上の辺も右の辺も「牧草地」と「牧草地」で接していて、
なんら矛盾はありません。
さらに――

▲赤プレイヤーは、船と牛のアイコンがあるタイルを、
▲この場所に配置しました。
隣接するタイルとは、
ちゃんと「山地」の辺と「山地」の辺で接していますので、
やはり矛盾はありません。
このように、
地形には「牧草地」「山地」「水辺」の3種類がありますので、
タイルを配置する際には矛盾がないように気をつけましょう!
ちなみに――
▲3種類の地形は矛盾なく配置しなければなりませんが、
▲道については途切れるような配置も可能です。
よく「カルカソンヌ」をプレイする方にとっては、
少し違和感のある話かもしれませんね…!
⑥得点計算

▲最後の第6ステップは「得点計算」です。
各プレイヤーは、
このラウンドのスコアタイルに従って、
おのおの得点計算をします。

▲例えば、いまが第3ラウンドだとしましょう。
第3ラウンドを示す黒マーカーの下から、
「A」と「C」と書かれた2本のリボンが伸びていますよね?
つまり、このラウンドの得点計算は、
「A」と「C」の2枚のスコアタイルを使って行うわけです。

▲まず、「A」の位置にあるスコアタイルは、
▲3枚以上のタイルが連続して並ぶタテ列について、
▲1列につき3勝利点を得られるというもの。

▲赤プレイヤーの領地では、
▲中央の1列のみが該当しますので、
▲3勝利点を受け取ります!

▲続いて、「C」の位置にあるスコアタイルは、
▲領地内の「船」のアイコンの数を競い、
▲最多のプレイヤーは5勝利点を、
▲2位のプレイヤーは2勝利点を、
▲それぞれ獲得するというもの。

▲赤プレイヤーの領地には「船」のアイコンが2つあります。
一方で、他のプレイヤーたちの領地には、
青プレイヤーの領地に2つ、
緑プレイヤーの領地に2つ、
黄プレイヤーの領地に1つありました。
この場合、
最多となる2つのプレイヤーたちは、
全員が5勝利点を受け取ることになります!
(この場合は3人とも、ということですね)
一方で、
1つだけの黄プレイヤーは実質4位ですので、勝利点を受け取れません。
…以上で1つのラウンドが終了し、
これをラストとなる第6ラウンドまで繰り返します。
☆最終ラウンド
それから第4→第5→第6ラウンドと進んで――

▲ついに第6ラウンドの「得点計算」のステップに至りました。
このラウンドは「B」「C」「D」の位置にある、
3枚のスコアタイルを使って得点計算を行うことになります。

▲赤プレイヤーの領地はというと、こんなにも立派になっていますね!
(※別に、こんな長方形な領地にしなくてもOK)

▲まず、「B」のスコアタイルは、
▲「塔」を含む「山地」が、その塔の数に応じて勝利点になるというもの。
具体的には、
「塔」のアイコンが1つある山地は1勝利点で、
「塔」のアイコンが2つある山地は3勝利点で、
「塔」のアイコンが3つある山地は6勝利点になります。

▲赤プレイヤーの領地では、
▲左上の山地が2つの「塔」を含みますので3勝利点を獲得!

▲他にも4ヵ所の山地がありましたが、
▲残念ながら「塔」のアイコンがなく、
▲これらは勝利点にはなりませんでした。

▲次に、「C」のスコアタイルですが…、

▲最終的に、赤プレイヤーの領地内の、
▲「船」のアイコンは6つにまで増えています。
他のプレイヤーたちの領地には、
青プレイヤーの領地に4つ、
緑プレイヤーの領地に4つ、
黄プレイヤーの領地に3つありました。
よって、
6つで最多の赤プレイヤーが5勝利点を受け取って、
4つで2位タイの青プレイヤーと緑プレイヤーが、
それぞれ2勝利点を受け取ります!
今回も黄プレイヤーは実質4位で勝利点がありません…。

▲続いて、「D」のスコアタイルは、
▲地形タイル4枚の正方形1つにつき2勝利点になるというもの。
赤プレイヤーの領地では――

▲左上の正方形から2勝利点、

▲左下の正方形から2勝利点、

▲中央の上の正方形から2勝利点、
という感じでカウントしていって…、

▲全部で6つの正方形から、合計12勝利点を獲得しました!
☆ゲーム終了
全6ラウンドを終えたら――

▲最後に、所持金を「5金→1勝利点」のレートで変換してから、
▲領地内の「スクロール」の勝利点を加算します。
赤プレイヤーの領地の場合――

▲"「牛」のアイコン1つにつき1勝利点"のスクロールから3勝利点で、

▲"「羊」のアイコン2つにつき1勝利点"のスクロールから1勝利点!!
地形タイルを購入したり、売れ残したりする際には、
この「スクロール」の有無と、その内容も要チェックなわけですね!
さらに――

▲この画像、よく見てもらいたいのですが、
▲スクロールが黄色い線で囲まれていて「×2」との表記があります。
これ、どういう意味かといいますと…、
スクロールのある地形が、
それ以外の種類の地形で完全に囲まれていたら、
そのスクロールの勝利点が2倍になるということなんです。

▲例えば、この領地の右下の「水辺」は、
▲水辺以外の「牧草地」と「山地」によって、
▲完全に囲まれていますよね?
このように、完全に囲まれている地形のことを、
"完成したエリア"と呼称するのですが、
そのエリアの中にあるスクロールは、
2倍の勝利点をもたらしてくれるのです!!
よって――

▲"「塔」のアイコン1つにつき1勝利点"のスクロールからの2勝利点は、
▲2倍になって4勝利点となり、

▲"「灯台」のアイコン1つにつき1勝利点"のスクロールからの2勝利点も、
▲やはり2倍になって4勝利点となります。
決して簡単ではありませんが、
スクロールのある地形は、できるだけ完成させたいところですね…!
こうして、
各ラウンドの勝利点と、
所持金からの勝利点と、
スクロールからの勝利点を合計して、
最高得点のプレイヤーが勝者となるわけです!
★コメント
2016年のエキスパートゲーム大賞作品を、
なぜ2019年になって購入したかというとですね…、
今になって「アイル・オブ・スカイ」が好きになったからなんです!
この作品に初めて触れた当時は、
私星屑、初心者に毛がはえたようなものでして、
(競技としてではなく)カジュアルに「カルカソンヌ」をプレイするのが、
いちばん楽しいような頃合でした。

そんなビギナー星屑にとって、
初めてプレイしたアイル・オブ・スカイは、
やたらめったら難しく感じられたものです。
ただでさえ、
ラウンドごとにやらなければならないことが多く、
しかも、未知数なオークションの要素まであって、
そして何より――

▲この難解な得点条件の数々…!
やれ、
"灯台に隣接する船がある水辺エリア"だの、
"牧場を中心に9タイル内の羊か牛"だの、
"3タイル以上で完成したエリア"だのって…。
これが1つだけならともかく、
1ゲームにつき4つもあって、
しかもラウンドごとに適用するものが変わるとあっては、
もうビギナー星屑の頭の中はぐちゃぐちゃになってしまいます…!
まぁ、"エキスパート"ゲーム大賞ですからね。
後から考えてみれば、簡単でないのは当たり前です。
とはいえ、苦手意識がついてしまったビギナー星屑は、
もはやアイル・オブ・スカイに触れることはありませんでした。
それからだいぶ経って、2018年の暮れ。
ひょんなことからアイル・オブ・スカイをプレイしてみると、
これが非常に面白く感じられたんですね。
あまりの印象の違いに、その理由を探してみると、
スコアタイルの内容が原因であることに気付きました。
その日は、たまたまなのか何かの導きなのか、
シンプルな内容のスコアタイルばかり並んでいたのです。
具体的には――

▲"タイルの並べ方"に関する、この2枚と、

▲"羊を数えるだけ"の、この左の1枚と、
(※右は"領地内の灯台・牧場・塔の1セットごとに5勝利点")

▲"所持金を比べるだけ"の、この左の1枚。
ああ、これならば確かに簡単で、
オークションに集中する余裕すら生まれるというもの…!
そうすると、途端に楽しくなってきたわけですね♪( ̄▽ ̄*)
ゲームが終わった後、
他にはどんなスコアタイルがあるのかなと見せてもらうと…、

▲「カルカソンヌ」が好きな自分にぴったりな、
▲この2枚のスコアタイルを発見しました。
左のタイルは、
"城から道でつながるタイル1枚につき1勝利点"というもの。
道をつなげば1枚1点だなんて、完全にカルカソンヌですね!
このスコアタイルさえ出ていれば、
カルカソンヌからの移行は、もっとすんなりだったかもしれません…!
一方の右のタイルは、
"城から道でつながるタイル上の牛1頭につき2勝利点"というもの。
これまた、道をつなぐ意味を見出してくれるスコアタイルです。
さて、ここまでに並べた4枚の画像の、
合計8枚のスコアタイルは、いずれもシンプルな内容のものばかり。
初めてアイル・オブ・スカイをプレイするにあたっては、
この中からランダムで、あるいは任意で4枚を選出して、
ゲームを始めてみるのはいかがでしょうか?というのが、
私星屑のオススメとなっています♪( ̄▽ ̄*)

それにしても、
導入したら苦手になるし、
購入したら印刷ミスがあるしで、
なんだか星屑にとっては妙に引っ掛かりのある作品ですが…、
今となってはアイル・オブ・スカイが大好きです♪( ̄▽ ̄*)

最後に、購入のオススメ度合いですが…、
これは幅広くオススメできる作品といえますね。
まず、初心者は、
柔軟さが求められる得点条件や、
比較的ゆるめのオークション要素によって、
着実に"ステップアップ"することができます。
(もちろん、まわりのフォローが必要となりますが)
また、慣れたら慣れたで、
本来は60分弱を要する中量級ゲームが、
3人で20分かからずといった軽量級ゲームに大変身!
突き詰めてしまうと1金が明暗を分けるオークションや、
突き詰めてしまうと1点が勝敗を分けるタイル配置を、
お手軽に、お気軽に楽しむことができてしまうのです…!
プレイ人数は4人で止まらず5人までいけて、
16枚のスコアタイルでリプレイ性が高く、
素のスペックも良好といえるでしょう!
ただ、難儀なことに「アイル・オブ・スカイ」は、
2019年3月現在、品薄になっているみたいですね…( ̄▽ ̄;)
とはいえ、他にも「キングドミノ」や「スプリングメドウ」や、
今年に入ってからは「ジンジャーブレッドハウス」など、
秀逸なタイル配置型ゲームは多いですので…、
お求めの方は、そういったものに目を向けながら、
供給の復活を待つのがよろしいかと思います!
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