ボードゲーム
「ゾンビサイド ブラック・プレイグ」


★ルール確認③

今回は、
ラウンドの中に2つあるフェイズのうちの2つ目、
ゾンビフェイズに起こることを確認していきましょう!
前回:ルール確認②-攻撃について
今回:ルール確認③-ゾンビフェイズ←いまココ
次回:
「ゾンビサイド ブラック・プレイグ」
★ルール確認③

今回は、
ラウンドの中に2つあるフェイズのうちの2つ目、
ゾンビフェイズに起こることを確認していきましょう!
前回:ルール確認②-攻撃について
今回:ルール確認③-ゾンビフェイズ←いまココ
次回:
繰り返しになりますが、
この「ゾンビサイド」の各ラウンドは、
1.生存者フェイズ
2.ゾンビフェイズ
という2つのフェイズで構成されています。
そして、
生存者フェイズがプレイヤーたちのフェイズならば、
その直後のゾンビフェイズはゾンビたちのフェイズです。
ゾンビフェイズには、
ゾンビたちがキャラクターに接近し、攻撃して、
さらには新たなゾンビがうじゃうじゃと湧き出てきます…!
そんなゾンビたちは、
プレイヤーが自由に操ることのできるキャラクターたちと違い、
一から十まで決められたルールに沿って動くことになりますので、
この記事では、そのルールを一つ一つチェックしていきましょう!
★ゾンビフェイズの大まかな流れ
まず、ざっくりとしたゾンビフェイズの流れですが、
ステップ1:行動(攻撃or移動)
ステップ2:出現
という2つのステップで進行していきます。
☆ステップ1:行動(攻撃or移動)
ゾンビフェイズのステップ1は"行動"です。
このステップでは、
キャラクターと同じゾーンに居るゾンビはキャラクターを攻撃して、
キャラクターと異なるゾーンに居るゾンビは移動を行います。

▲例えば、この画像の場合、
▲左のゾンビはキャラクターと同じゾーンに居て、
▲右のゾンビはキャラクターと異なるゾーンに居ますが――

▲キャラクターと同じゾーンに居るゾンビは、キャラクターを攻撃し…、

▲1ダメージを与えて、

▲キャラクターと異なるゾーンに居るゾンビは、
▲キャラクターが居るゾーンを目指して移動してくるというわけです。
ゾンビたちは、
いずれも攻撃か移動の1アクションのみを行いますので、
攻撃をしたゾンビは移動を行いませんし、
移動をしたゾンビは攻撃を行いません。
(※2アクションの俊足体については後述)
☆ステップ2:出現
ゾンビフェイズのステップ2は"出現"です。
プレイするシナリオの設定によって、
地図タイル上にゾンビ出現トークンが設置されているならば、
そのトークンがあるゾーンからゾンビが出現します。

▲このように、ゾンビ出現トークンが設置されている場合…、

▲ゾンビカードを1枚引いて、
▲その指示の通りに新たなゾンビを配置しなければなりません。

▲こうして、"行動"と"出現"の2つのステップが終わったら、
▲次のラウンドの生存者フェイズへ移行します。
ここからは、
ステップ1の"攻撃"と"移動"についてと、
ステップ2の"出現"について、
より詳しく見ていきましょう!
★ゾンビの攻撃
ゾンビフェイズのステップ1:行動で、
ゾンビと同じゾーンに居るキャラクターは、ゾンビから攻撃を受けます。
具体的には、
キャラクターは同じゾーンに居るゾンビの数ぶんのダメージを受けるのです。
つまり、
同じゾーンにゾンビが1体居れば1ダメージを受けて、
同じゾーンにゾンビが4体居れば4ダメージを受けるということですね。
☆キャラクターが2体以上居る場合
もしも、
同じゾーンにキャラクターが2体以上居て、
ゾンビから攻撃を受ける場合、
受けるダメージは自由に割り振ることができます。

▲例えば、ネリーとサムソンが4ダメージを受けることになり、


▲両名とも、あと3ダメージで死亡してしまう場合…、

▲お互いに2ダメージずつを割り振れば、


▲どちらも死亡を免れることができるという寸法です!!

▲一方で、ネリーとサムソンが5ダメージを受ける場合は…、

▲サムソンに5ダメージを振り分けることによって、

▲サムソンは死亡してしまいますが、
(※ちなみに復活手段は皆無)

▲ネリーはノーダメージで生存させることができます…!
☆鎧と盾

▲探索のアクションで入手できる<鎧>や<盾>といった防具は、
▲ダイスの出目次第でゾンビからの攻撃を軽減できるアイテムです。

▲防具には"防護"という数値があり、
▲例えば、"防護5+"の<革鎧>を装備したネリーが…、

▲ゾンビから5ダメージを受けると決めた場合――

▲ダイスを5個振って、
▲"5"か"6"の出目のダイスの数だけダメージが軽減されます。
つまり、
受けたダメージの数(=5)だけダイスを振って、
"防護"の値(="5以上")の出目の数だけダメージを軽減できるわけですね。

▲本来は5ダメージを受けて死亡するはずのネリーでしたが、
▲5以上の出目が3個あったおかげで3ダメージが軽減され、
▲差し引き2ダメージを受けるのみで済みました…!

▲一方の<盾>には、使用方法に2つの選択肢があります。
すなわち、
単純に"防護4+"として鎧の代わりに使用するか、
一緒に装備している<鎧>のダイスの振り直しに使用するかです。

▲例えば、このような装備でゾンビの攻撃を受ける場合――
<革鎧>の代わりに<盾>で防御するならば、
単純に"防護+4"でダイスを振ることになり、
<革鎧>で防御するならば、
"防護+5"でダイスを振って、その結果が不満であれば、
1回だけダイスを振り直すことができます。
(振り直す場合は、全てのダイスを振り直さなければならない)
なお、<革鎧>と<盾>で1回ずつ防御することはできません。
☆鎧と"鋼の肉体"

▲キャラクターの一人であるサムソンは、
▲"鋼の肉体"という技能を持っています。
鋼の肉体とは、
ダメージを受ける際に"防護+5"でダイスを振れるというもので、
つまりは<鎧>を装備せずとも素で"防護+5"を持っているわけです。

それでは、
ただでさえ鋼の肉体を持つサムソンが、
さらに<鎧>を装備するとどうなるかというと、
振ったダイスの出目に"+1"の補正が入ります!

▲例えば、"防護3+"の<プレートアーマー>を装備したサムソンが、

▲5ダメージを受けて、5個のダイスを振った場合、
▲これらのダイスの出目は全て「+1」の補正が入り、
▲「3」「3」「3」「5」「6」となりますので…、

▲この場合は、なんとノーダメージになるわけですね!!

▲さらにさらに、これに<盾>まで装備した場合は、
▲"防護3+"と"出目+1"に"振り直し"まで加わって、
▲鉄壁のタンク役を務めることができるでしょう!
ただし、
あまりにもダメージを一身に受けすぎると、
ダイス運に見放されたときに大ダメージを受ける可能性がありますので、
ある程度は同じゾーンの味方にダメージを分散させておくのも手ですね。
(※防護のダイスを振るのは、ダメージを割り振った後)
★ゾンビの移動
ゾンビフェイズのステップ1:行動で、
同じゾーンにキャラクターが居らず、攻撃しなかったゾンビは、
攻撃の代わりに1ゾーンの移動を行います。
この移動で、どの方向に移動するかは、
ゾンビの視界内にキャラクターが居るか否か、
あるいは物音の大きさによって決まりますので、
プレイヤーは、その通りにゾンビを動かさなければなりません。
☆視界内にキャラクターが居る場合
ゾンビの視界内にキャラクターが居る場合、
ゾンビは、そのキャラクターが居るゾーンの方向へ1ゾーン移動します。
なお、
ゾンビからキャラクターが見えているか否かについての判定は、
キャラクターからゾンビが見えているか否かと同じ要領です。
(※ルール確認②-攻撃ついて参照)

▲状況その1。
▲左下のゾンビの視界内には、左上のネリーが居ますので…、

▲このゾンビは、ネリーの居るゾーンを目指して、
▲(右方向ではなく)上方向へ1ゾーン移動します。

▲状況その2。
▲左下のゾンビの視界内には、上方向のネリーだけでなく、
▲右方向のサムソンとクローヴィスも居ますが――
この場合、ゾンビの行方を決定するのは"物音"です。
キャラクター1体を"音量1"として、
より音量の大きなゾーンの方へゾンビは移動します。

▲この状況では、ネリーのゾーンは音量1で、
▲サムソンとクローヴィスのゾーンは音量2になりますので、
▲ゾンビはサムソンとクローヴィスのゾーンの方向へ移動するわけです。

▲状況その3。
▲左下のゾンビの視界内にはネリーとサムソンが居ますが、
▲ネリーの居るゾーンには物音トークンが1つあります。
この物音トークンも音量1とカウントしますので――

▲この状況では、音量2のネリーのゾーンの方向へ移動するわけですね。

▲状況その4。
▲ネリーのゾーンは音量1で、右下のゾーンは音量2ですが…、

▲あくまで最優先は視界内のキャラクターですので、
▲ゾンビはネリーのゾーンの方向へ移動します。
☆視界内にキャラクターが居ない場合
ゾンビの視界内にキャラクターが1体も居ない場合、
ゾンビが目指すのは、距離に関係なく音量が最大のゾーンです。
そして、そのゾーンへの最短ルートの方向へ1ゾーン移動します。

▲状況その5。

▲右上のゾンビの視界内には、キャラクターが1体も居ません。
この場合は、全てのゾーンの中で、
最も音量の大きなゾーンを目指すことになります。

▲結果、左のゾーンは音量2で、中央のゾーンは音量3ですので、
▲右上のゾンビは中央のゾーンを目指すことになりました。
ここから中央のゾーンへの最短ルートを割り出すことになりますが…、

▲左回りのルートでは6ゾーンの移動となり、

▲右回りのルートでは4ゾーンの移動となりますので、

▲右上のゾンビは、最短ルートの右回りの方向へ1ゾーン移動します。
☆最短ルートが2つ以上ある場合
ここまでの説明を聞いていると、
このような疑問が浮かぶかもしれません。
それじゃあ、最短ルートが2つある場合はどうなるの?

▲状況その6。
▲右上のゾンビの視界内にはキャラクターが1体も居らず、
▲その上、音量2のゾーンが2ヵ所あって、
▲しかも、どちらもゾンビからは同じ距離であるような場合。
こういうときって、だいたいのボードゲームでは、
どちらの方向に移動するかをプレイヤーが選べるじゃないですか。
それが、この「ゾンビサイド」では違うんですよ。
どうなるかというと…どちらの方向にも移動します!!!

▲つまり、ゾンビが分裂するのです!!
1体が分裂する場合は、1体と1体に、
2体が分裂する場合は、1体と1体に、
3体が分裂する場合は、2体と2体に。
元のゾンビの数が奇数の場合、なんとゾンビが1体増えます!
この分裂は、ゾンビの種類ごとに行いますので、
例えば、
標準体が1体、俊足体が2体、肥大体が3体居た場合は、
標準体は1体と1体に、
俊足体は1体と1体に、
肥大体は2体と2体に、
それぞれ分裂してしまうのです…!
このような分裂を発生させないためには――

▲生存者フェイズの大きな音を立てるアクションを駆使して…、

▲複数の最短ルートをつくらないようにする必要があります!
☆俊足体は2アクション!!
全てのゾンビの中で唯一、
1フェイズに2アクションを行える厄介者が俊足体です。

▲例えば、キャラクターの隣のゾーンに標準体と俊足体が居る場合、

▲ステップ1でどちらも移動して、
▲標準体はそれだけでアクションを終えますが…、

▲2アクション目がある俊足体は、そこから攻撃してきます!!
あるいは、
初めからキャラクターと同じゾーンに俊足体が居たら、
その俊足体はキャラクターに2回の攻撃をすることになり…、

▲このような状況であったとしたら、

▲2ゾーン向こうから駆け抜けてきて…、

▲一気にキャラクターの元に到達してしまうわけです!
移動+移動にしても、
攻撃+攻撃にしても、
移動+攻撃にしても、
肥大体とは別の意味で厄介なゾンビですので、
相手にする際は、計算ミスをしないように気を付けましょう…!
★ゾンビの出現
ステップ1:行動が終わったら、次はステップ2:出現です!

▲このステップでは、
▲ゾンビ出現トークンがあるゾーンから新たなゾンビが出現します…!
☆ゾンビカード
ゾンビの出現方法ですが、これは非常にシンプルで――

▲ゾンビ出現トークン1つにつき、ゾンビカードを1枚引いて、
▲そのゾンビカードに示されているゾンビを出現させるという流れです。
このとき、
プレイヤーたちのキャラクターのレベルが高ければ高いほど、
より強力で、より多くのゾンビが出現します…!


▲例えば、全てのキャラクターが青レベルであれば…、

▲標準体1体だけの出現で済むところが――

▲誰か1人だけでも黄レベルになっていたら…、

▲なんと標準体が4体も出現してしまうのです…( ̄▽ ̄;)
すべてのキャラクターの中で、
いちばん高いキャラクターのレベルが参照されますので、
レベルアップも計画的に行わなければなりませんね!
☆複数のゾンビ出現トークン
ゾンビ出現トークンが複数ある場合は、
まず"起点"となるゾンビ出現トークンを1ヵ所決めて、
そこから時計回りでに1ヵ所ずつゾンビ出現の処理をしていきます。

▲今回は、3ヵ所あるゾンビ出現トークンのうち、
▲上のゾンビ出現トークンを起点として進めていきましょう。

▲まず、起点のゾンビ出現トークンに対して、ゾンビカードを1枚引きます。

▲現在のキャラクターの最高レベルが黄レベルだとすると…、

▲上のゾーンには俊足体が1体出現するわけですね。

▲時計回りで、次は右のゾンビ出現トークンに対して、
▲ゾンビカードを1枚引きます。

▲引いたカードは<二倍出現>でした!!

▲<二倍出現>を引いた場合、そのゾーンにはゾンビが出現しませんが…、

▲時計回りで次のゾンビ出現トークンに対して、
▲ゾンビカードを2枚引かなければなりません…!
とはいえ、
次が3つあるうちの最後のゾンビ出現トークンですからね。
これでゾンビの出現も打ち止めだろうと、
左のゾンビ出現トークンに対してゾンビカードを2枚引いた結果――

▲1枚は標準体4体の出現でしたので、

▲左のゾーンにゾンビを出現させますが…、

▲問題は、またもや引いてしまった<二倍出現>です!!

▲<二倍出現>を引いてしまった以上は、必ず、
▲時計回りで次のゾンビ出現トークンに対して、
▲2枚のゾンビカードを引かなければなりません。
つまり、一周まわって、
ふたたび起点のゾンビ出現トークンに対して、
ゾンビカードを引かなければならないのです!

▲そうして、上のゾンビ出現トークンに対して引いた2枚が、
▲よりによって、どちらも<二倍出現>!!
この場合は――

▲さらに時計回りで次のゾンビ出現トークンに対して、
▲2×2=4枚ものゾンビカードを引かなければなりません…!

▲結果、変異体1体と標準体3体と肥大体1体が、

▲大挙して押し寄せてしまった上に…、

▲<追加行動+1>を引いたので、

▲盤上の全ての標準体が追加の1アクションを行うことになりました!
これがゾンビの恐ろしさですね…( ̄▽ ̄;)
ゾンビカードの引き次第では、大きな連鎖が発生してしまい、
一気に増殖したゾンビが、いきなり行動してくることもあるのです…!
ゾンビが"行動"し、そして"出現"したら、その後、
・盤上の物音トークンを全て除去して、
・親プレイヤーが時計回りで次のプレイヤーに移って、
ラウンド終了となります。
そして、また新たなラウンドの生存者フェイズへ…となるわけですね。
これで、ラウンドの流れはひと通り確認できましたが、
まだ補足すべきことが少しだけ残っていますので、
どこかのタイミングで、もう一記事だけ書く予定です♪( ̄▽ ̄*)
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→次回:
→開封記事
→ボードゲーム記事一覧
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繰り返しになりますが、
この「ゾンビサイド」の各ラウンドは、
1.生存者フェイズ
2.ゾンビフェイズ
という2つのフェイズで構成されています。
そして、
生存者フェイズがプレイヤーたちのフェイズならば、
その直後のゾンビフェイズはゾンビたちのフェイズです。
ゾンビフェイズには、
ゾンビたちがキャラクターに接近し、攻撃して、
さらには新たなゾンビがうじゃうじゃと湧き出てきます…!
そんなゾンビたちは、
プレイヤーが自由に操ることのできるキャラクターたちと違い、
一から十まで決められたルールに沿って動くことになりますので、
この記事では、そのルールを一つ一つチェックしていきましょう!
★ゾンビフェイズの大まかな流れ
まず、ざっくりとしたゾンビフェイズの流れですが、
ステップ1:行動(攻撃or移動)
ステップ2:出現
という2つのステップで進行していきます。
☆ステップ1:行動(攻撃or移動)
ゾンビフェイズのステップ1は"行動"です。
このステップでは、
キャラクターと同じゾーンに居るゾンビはキャラクターを攻撃して、
キャラクターと異なるゾーンに居るゾンビは移動を行います。

▲例えば、この画像の場合、
▲左のゾンビはキャラクターと同じゾーンに居て、
▲右のゾンビはキャラクターと異なるゾーンに居ますが――

▲キャラクターと同じゾーンに居るゾンビは、キャラクターを攻撃し…、

▲1ダメージを与えて、

▲キャラクターと異なるゾーンに居るゾンビは、
▲キャラクターが居るゾーンを目指して移動してくるというわけです。
ゾンビたちは、
いずれも攻撃か移動の1アクションのみを行いますので、
攻撃をしたゾンビは移動を行いませんし、
移動をしたゾンビは攻撃を行いません。
(※2アクションの俊足体については後述)
☆ステップ2:出現
ゾンビフェイズのステップ2は"出現"です。
プレイするシナリオの設定によって、
地図タイル上にゾンビ出現トークンが設置されているならば、
そのトークンがあるゾーンからゾンビが出現します。

▲このように、ゾンビ出現トークンが設置されている場合…、

▲ゾンビカードを1枚引いて、
▲その指示の通りに新たなゾンビを配置しなければなりません。

▲こうして、"行動"と"出現"の2つのステップが終わったら、
▲次のラウンドの生存者フェイズへ移行します。
ここからは、
ステップ1の"攻撃"と"移動"についてと、
ステップ2の"出現"について、
より詳しく見ていきましょう!
★ゾンビの攻撃
ゾンビフェイズのステップ1:行動で、
ゾンビと同じゾーンに居るキャラクターは、ゾンビから攻撃を受けます。
具体的には、
キャラクターは同じゾーンに居るゾンビの数ぶんのダメージを受けるのです。
つまり、
同じゾーンにゾンビが1体居れば1ダメージを受けて、
同じゾーンにゾンビが4体居れば4ダメージを受けるということですね。
☆キャラクターが2体以上居る場合
もしも、
同じゾーンにキャラクターが2体以上居て、
ゾンビから攻撃を受ける場合、
受けるダメージは自由に割り振ることができます。

▲例えば、ネリーとサムソンが4ダメージを受けることになり、


▲両名とも、あと3ダメージで死亡してしまう場合…、

▲お互いに2ダメージずつを割り振れば、


▲どちらも死亡を免れることができるという寸法です!!

▲一方で、ネリーとサムソンが5ダメージを受ける場合は…、

▲サムソンに5ダメージを振り分けることによって、

▲サムソンは死亡してしまいますが、
(※ちなみに復活手段は皆無)

▲ネリーはノーダメージで生存させることができます…!
☆鎧と盾

▲探索のアクションで入手できる<鎧>や<盾>といった防具は、
▲ダイスの出目次第でゾンビからの攻撃を軽減できるアイテムです。

▲防具には"防護"という数値があり、
▲例えば、"防護5+"の<革鎧>を装備したネリーが…、

▲ゾンビから5ダメージを受けると決めた場合――

▲ダイスを5個振って、
▲"5"か"6"の出目のダイスの数だけダメージが軽減されます。
つまり、
受けたダメージの数(=5)だけダイスを振って、
"防護"の値(="5以上")の出目の数だけダメージを軽減できるわけですね。

▲本来は5ダメージを受けて死亡するはずのネリーでしたが、
▲5以上の出目が3個あったおかげで3ダメージが軽減され、
▲差し引き2ダメージを受けるのみで済みました…!

▲一方の<盾>には、使用方法に2つの選択肢があります。
すなわち、
単純に"防護4+"として鎧の代わりに使用するか、
一緒に装備している<鎧>のダイスの振り直しに使用するかです。

▲例えば、このような装備でゾンビの攻撃を受ける場合――
<革鎧>の代わりに<盾>で防御するならば、
単純に"防護+4"でダイスを振ることになり、
<革鎧>で防御するならば、
"防護+5"でダイスを振って、その結果が不満であれば、
1回だけダイスを振り直すことができます。
(振り直す場合は、全てのダイスを振り直さなければならない)
なお、<革鎧>と<盾>で1回ずつ防御することはできません。
☆鎧と"鋼の肉体"

▲キャラクターの一人であるサムソンは、
▲"鋼の肉体"という技能を持っています。
鋼の肉体とは、
ダメージを受ける際に"防護+5"でダイスを振れるというもので、
つまりは<鎧>を装備せずとも素で"防護+5"を持っているわけです。

それでは、
ただでさえ鋼の肉体を持つサムソンが、
さらに<鎧>を装備するとどうなるかというと、
振ったダイスの出目に"+1"の補正が入ります!

▲例えば、"防護3+"の<プレートアーマー>を装備したサムソンが、

▲5ダメージを受けて、5個のダイスを振った場合、
▲これらのダイスの出目は全て「+1」の補正が入り、
▲「3」「3」「3」「5」「6」となりますので…、

▲この場合は、なんとノーダメージになるわけですね!!

▲さらにさらに、これに<盾>まで装備した場合は、
▲"防護3+"と"出目+1"に"振り直し"まで加わって、
▲鉄壁のタンク役を務めることができるでしょう!
ただし、
あまりにもダメージを一身に受けすぎると、
ダイス運に見放されたときに大ダメージを受ける可能性がありますので、
ある程度は同じゾーンの味方にダメージを分散させておくのも手ですね。
(※防護のダイスを振るのは、ダメージを割り振った後)
★ゾンビの移動
ゾンビフェイズのステップ1:行動で、
同じゾーンにキャラクターが居らず、攻撃しなかったゾンビは、
攻撃の代わりに1ゾーンの移動を行います。
この移動で、どの方向に移動するかは、
ゾンビの視界内にキャラクターが居るか否か、
あるいは物音の大きさによって決まりますので、
プレイヤーは、その通りにゾンビを動かさなければなりません。
☆視界内にキャラクターが居る場合
ゾンビの視界内にキャラクターが居る場合、
ゾンビは、そのキャラクターが居るゾーンの方向へ1ゾーン移動します。
なお、
ゾンビからキャラクターが見えているか否かについての判定は、
キャラクターからゾンビが見えているか否かと同じ要領です。
(※ルール確認②-攻撃ついて参照)

▲状況その1。
▲左下のゾンビの視界内には、左上のネリーが居ますので…、

▲このゾンビは、ネリーの居るゾーンを目指して、
▲(右方向ではなく)上方向へ1ゾーン移動します。

▲状況その2。
▲左下のゾンビの視界内には、上方向のネリーだけでなく、
▲右方向のサムソンとクローヴィスも居ますが――
この場合、ゾンビの行方を決定するのは"物音"です。
キャラクター1体を"音量1"として、
より音量の大きなゾーンの方へゾンビは移動します。

▲この状況では、ネリーのゾーンは音量1で、
▲サムソンとクローヴィスのゾーンは音量2になりますので、
▲ゾンビはサムソンとクローヴィスのゾーンの方向へ移動するわけです。

▲状況その3。
▲左下のゾンビの視界内にはネリーとサムソンが居ますが、
▲ネリーの居るゾーンには物音トークンが1つあります。
この物音トークンも音量1とカウントしますので――

▲この状況では、音量2のネリーのゾーンの方向へ移動するわけですね。

▲状況その4。
▲ネリーのゾーンは音量1で、右下のゾーンは音量2ですが…、

▲あくまで最優先は視界内のキャラクターですので、
▲ゾンビはネリーのゾーンの方向へ移動します。
☆視界内にキャラクターが居ない場合
ゾンビの視界内にキャラクターが1体も居ない場合、
ゾンビが目指すのは、距離に関係なく音量が最大のゾーンです。
そして、そのゾーンへの最短ルートの方向へ1ゾーン移動します。

▲状況その5。

▲右上のゾンビの視界内には、キャラクターが1体も居ません。
この場合は、全てのゾーンの中で、
最も音量の大きなゾーンを目指すことになります。

▲結果、左のゾーンは音量2で、中央のゾーンは音量3ですので、
▲右上のゾンビは中央のゾーンを目指すことになりました。
ここから中央のゾーンへの最短ルートを割り出すことになりますが…、

▲左回りのルートでは6ゾーンの移動となり、

▲右回りのルートでは4ゾーンの移動となりますので、

▲右上のゾンビは、最短ルートの右回りの方向へ1ゾーン移動します。
☆最短ルートが2つ以上ある場合
ここまでの説明を聞いていると、
このような疑問が浮かぶかもしれません。
それじゃあ、最短ルートが2つある場合はどうなるの?

▲状況その6。
▲右上のゾンビの視界内にはキャラクターが1体も居らず、
▲その上、音量2のゾーンが2ヵ所あって、
▲しかも、どちらもゾンビからは同じ距離であるような場合。
こういうときって、だいたいのボードゲームでは、
どちらの方向に移動するかをプレイヤーが選べるじゃないですか。
それが、この「ゾンビサイド」では違うんですよ。
どうなるかというと…どちらの方向にも移動します!!!

▲つまり、ゾンビが分裂するのです!!
1体が分裂する場合は、1体と1体に、
2体が分裂する場合は、1体と1体に、
3体が分裂する場合は、2体と2体に。
元のゾンビの数が奇数の場合、なんとゾンビが1体増えます!
この分裂は、ゾンビの種類ごとに行いますので、
例えば、
標準体が1体、俊足体が2体、肥大体が3体居た場合は、
標準体は1体と1体に、
俊足体は1体と1体に、
肥大体は2体と2体に、
それぞれ分裂してしまうのです…!
このような分裂を発生させないためには――

▲生存者フェイズの大きな音を立てるアクションを駆使して…、

▲複数の最短ルートをつくらないようにする必要があります!
☆俊足体は2アクション!!
全てのゾンビの中で唯一、
1フェイズに2アクションを行える厄介者が俊足体です。

▲例えば、キャラクターの隣のゾーンに標準体と俊足体が居る場合、

▲ステップ1でどちらも移動して、
▲標準体はそれだけでアクションを終えますが…、

▲2アクション目がある俊足体は、そこから攻撃してきます!!
あるいは、
初めからキャラクターと同じゾーンに俊足体が居たら、
その俊足体はキャラクターに2回の攻撃をすることになり…、

▲このような状況であったとしたら、

▲2ゾーン向こうから駆け抜けてきて…、

▲一気にキャラクターの元に到達してしまうわけです!
移動+移動にしても、
攻撃+攻撃にしても、
移動+攻撃にしても、
肥大体とは別の意味で厄介なゾンビですので、
相手にする際は、計算ミスをしないように気を付けましょう…!
★ゾンビの出現
ステップ1:行動が終わったら、次はステップ2:出現です!

▲このステップでは、
▲ゾンビ出現トークンがあるゾーンから新たなゾンビが出現します…!
☆ゾンビカード
ゾンビの出現方法ですが、これは非常にシンプルで――

▲ゾンビ出現トークン1つにつき、ゾンビカードを1枚引いて、
▲そのゾンビカードに示されているゾンビを出現させるという流れです。
このとき、
プレイヤーたちのキャラクターのレベルが高ければ高いほど、
より強力で、より多くのゾンビが出現します…!


▲例えば、全てのキャラクターが青レベルであれば…、

▲標準体1体だけの出現で済むところが――

▲誰か1人だけでも黄レベルになっていたら…、

▲なんと標準体が4体も出現してしまうのです…( ̄▽ ̄;)
すべてのキャラクターの中で、
いちばん高いキャラクターのレベルが参照されますので、
レベルアップも計画的に行わなければなりませんね!
☆複数のゾンビ出現トークン
ゾンビ出現トークンが複数ある場合は、
まず"起点"となるゾンビ出現トークンを1ヵ所決めて、
そこから時計回りでに1ヵ所ずつゾンビ出現の処理をしていきます。

▲今回は、3ヵ所あるゾンビ出現トークンのうち、
▲上のゾンビ出現トークンを起点として進めていきましょう。

▲まず、起点のゾンビ出現トークンに対して、ゾンビカードを1枚引きます。

▲現在のキャラクターの最高レベルが黄レベルだとすると…、

▲上のゾーンには俊足体が1体出現するわけですね。

▲時計回りで、次は右のゾンビ出現トークンに対して、
▲ゾンビカードを1枚引きます。

▲引いたカードは<二倍出現>でした!!

▲<二倍出現>を引いた場合、そのゾーンにはゾンビが出現しませんが…、

▲時計回りで次のゾンビ出現トークンに対して、
▲ゾンビカードを2枚引かなければなりません…!
とはいえ、
次が3つあるうちの最後のゾンビ出現トークンですからね。
これでゾンビの出現も打ち止めだろうと、
左のゾンビ出現トークンに対してゾンビカードを2枚引いた結果――

▲1枚は標準体4体の出現でしたので、

▲左のゾーンにゾンビを出現させますが…、

▲問題は、またもや引いてしまった<二倍出現>です!!

▲<二倍出現>を引いてしまった以上は、必ず、
▲時計回りで次のゾンビ出現トークンに対して、
▲2枚のゾンビカードを引かなければなりません。
つまり、一周まわって、
ふたたび起点のゾンビ出現トークンに対して、
ゾンビカードを引かなければならないのです!

▲そうして、上のゾンビ出現トークンに対して引いた2枚が、
▲よりによって、どちらも<二倍出現>!!
この場合は――

▲さらに時計回りで次のゾンビ出現トークンに対して、
▲2×2=4枚ものゾンビカードを引かなければなりません…!

▲結果、変異体1体と標準体3体と肥大体1体が、

▲大挙して押し寄せてしまった上に…、

▲<追加行動+1>を引いたので、

▲盤上の全ての標準体が追加の1アクションを行うことになりました!
これがゾンビの恐ろしさですね…( ̄▽ ̄;)
ゾンビカードの引き次第では、大きな連鎖が発生してしまい、
一気に増殖したゾンビが、いきなり行動してくることもあるのです…!
ゾンビが"行動"し、そして"出現"したら、その後、
・盤上の物音トークンを全て除去して、
・親プレイヤーが時計回りで次のプレイヤーに移って、
ラウンド終了となります。
そして、また新たなラウンドの生存者フェイズへ…となるわけですね。
これで、ラウンドの流れはひと通り確認できましたが、
まだ補足すべきことが少しだけ残っていますので、
どこかのタイミングで、もう一記事だけ書く予定です♪( ̄▽ ̄*)
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ノム 分かり易くて楽しい記事ありがとうございます。Amazonでポチる決め手になりました。
息子二人(小2と小6)とプレイするのが楽しみです。
>>ノムさん
星屑トランペッター お返事が遅くなりごめんなさい…m(_ _)m
コメントありがとうございます♪
ゾンビサイド、ご家族で楽しんでいらっしゃるでしょうか??
何かご不明な点がありましたら、またコメントください!
私に分かる範囲でお答えいたします☆
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