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大分県宇佐市でボードゲーム!
ボードゲームのブログです。ボードゲームのレビュー、開封、紹介、ルール説明、プレイ記など。大分県宇佐市のボードゲームサークル「宇佐ロップイヤーズ」の活動記も。
星屑、実家の家業はコンビニでして。
さらに、妻しーぷの実家の家業もコンビニでして。
そんなわけで星屑は、今まで32年間の人生のうち、
実に半分の16年に渡ってコンビニで働いてまいりました。

いえ、どこのチェーンとは言いません。
某コンビニの某ソンです。

20200229-1.jpg

実家の某ソン→義実家の某ソン2号店→義実家の某ソン1号店と、
16年間で3つの店舗を渡り歩いてきた星屑ですが、
ついに、その歩みも止まる日がやってきました。

今日です。


実の両親は数年前に、ひと足早くリタイアを果たし、
義父も70歳を越え、リタイアをお考えになり、
本日をもって店をクローズされました。

チェーン本部の方からは、
店を引き継がないかと、ありがたいお話をもらっていた星屑ですが、
諸事情によって、これを固辞しましたので――

明日から星屑ニートです。
ひゃっほい♪



それはさておき、いい機会ですので、
16年という期間、コンビニを眺めてきた星屑が、
ゲーマーならゲーマーらしくということで、
コンビニ経営を"ステ振り"で語ってみたいと思います。

これからコンビニ経営に着手される方は、
参考にしてみると良いかもしれません。


★コンビニ経営のステ振り

このブログをご覧の方は、
おおよそゲームをプレイされている方ばかりだと思いますが、
そうでない方のために"ステ振り"について軽く説明してみます。

ステ振りとは、キャラクターに"ステータス"を"振る"ことを指し、
つまりは、頭が良いとか、力が強いとか、手先が器用だとか、
そういったキャラクターの"能力"の割合を決めることです。

完璧超人であれば、
ざっくりとIQは1000くらいで、
引っ越しは家ごと持ち上げて運ぶくらいパワフルで、
その上、指1本でアタタタタと高速タッチタイピングできる――

と、何をやらせても最強ですので、
そもそも割合を決める必要すらありませんが、
われわれ常人には、そうはいきません。

"頭は良いけど腕力がない"とか、
"丁寧な作業をするが速度が遅い"とか、
全部が最強ではなく、一長一短になりがちです。

主にRPGでは、この"常人感"が忠実に再現されていて、
6種類ほどある能力の、全てを最強にできないように設定されています。

具体的には、

STR→ストレングス。力強さ
AGI→アジリティ。素早さ
VIT→バイタリティ。タフさ
INT→インテリジェンス。賢さ
DEX→デクステリティ。器用さ
LUK→ラック。運の良さ


…というような能力の中から、
2つか3つを選んで、偏らせて成長させていくわけです。

逆をいえば、選ばなかった能力は切り捨てられることになります。

20200229-2.jpg

さて、ここいらで話を戻しましょう。
コンビニ経営においては、どうステ振りするべきか。
つまりは、どの能力を選んで成長させるべきか。

リアルの人間のステ振り論においては、
生まれた時点で確定しているという向きもありますが、
星屑の持論では、LUK(運の良さ)以外は、
努力によってステータスポイントを獲得し、
後付けでのステ振りが可能とみていますので、
その前提で話を進めていきたいと思います。

結論からいうと、

VIT(タフさ)>INT(賢さ)>>>DEX(器用さ)

…というステ振りがコンビニ経営ではオススメです。



☆ VIT(タフさ)

コンビニオーナーの1日の平均労働時間は11時間――

何年も前の"月刊コンビニ"に載っていたデータを引っ張ってきました。
そして、年を追うごとに人手不足は加速していますので、
今や、11時間では済まなくなっているのではないでしょうか。

経営者の労働時間が増える理由は、人手不足だけではなく、
コンビニ経営が稼ぎにくくなってきているというのも大きいです。

ただでさえ、不景気の中にあって、店舗数は超飽和状態…。
その上、チェーン本部と結ぶ契約の内容も厳しくなっていくばかりで、
30年前、あるいは20年前や10年前と比較しても、
手取りは激減の一途をたどっています。

そんな過酷な環境で、少しでも手取りを確保するためには、
経営上の最大の支出――すなわち人件費を削るしかありません。

特に、深夜帯(22~5時)の人件費は大きな痛手ですので、
経営者がワンオペで深夜のシフトを自ら喰ってしまうことこそが、
手っ取り早い人件費の削減策となるわけです。

夜勤込みの長時間の勤務に加えて、
24時間365日、ケータイが鳴れば出なければならず、
接客も清掃も発注も営業も経理も従業員教育もクレーム対応も、
何でもやれるバイタリティ――

コンビニ経営において、いちばん重要なステータスは、
VIT(タフさ)と断言することができます。

自己管理の徹底と、地道な体づくりを行い、
VITのステータスを最優先で伸ばしましょう!



☆INT(賢さ)

RPGでは、
INT(賢さ)は魔法使いの専売特許です。

なぜかというと、
INTは魔法の"詠唱"の質に影響するからで、
INTが高ければ高いほど、質の高い魔法を唱えることができます。

例えば、
ウィザードは攻撃魔法の威力が高くなったり、
プリーストは治癒魔法での回復量が増えたり…といった具合です。

それでは、
コンビニ経営における"詠唱"とは何でしょうか?

それは"コミュニケーション"で、つまりは、
お客さんや、従業員さんや、本部の社員さんとの"会話"です。

このトーク能力、いわゆる"コミュ力"があれば、
コンビニ経営というのは、かなり捗ります。

というか、もっとハッキリ言ってしまえば、
現在のコンビニ経営の両輪は"タフさ"と"コミュ力"です。

なぜコミュ力が必須であるかについては、後で詳しく書きましょう。

ちなみに、
VIT(タフさ)INT(賢さ)を両輪にする、RPGにおいての役職は、
だいたい"ヒーラー(癒し手・回復役)"と相場で決まっています。

ヒーラーとは、何人もの仲間のことを同時に観察して、
必要なタイミングで必要な回復魔法や支援魔法を唱え続ける役職で、
広い視野と献身的な心が必要な、パーティーの精神的支柱です。

そんなヒーラーのような経営者になることができれば、
その経営者の店舗は、うまく回ること間違いなしといえるでしょう。



☆DEX(器用さ)

ここでいう器用さは、
手先の…というよりは、立ち回りの器用さです。

コンビニ経営の契約年数は、
10年間や15年間といった単位になります。

契約を満了せず、途中で投げ出してしまうと、
当然ながら違約金が発生してしまいますので、
10年や15年をやりぬく覚悟が必要なのです。

とはいえ、
覚悟だけで10年やれるほど楽な業界ではありませんので、
なんというか"うまいことやる"というのが攻略法になります。

要は、頑なにならないことです。

融通をきかせましょう。
使えるものは何でも使いましょう。
どんどんシステマチックにして楽になりましょう。
スイッチのオンとオフを上手に切り替えましょう。

短期決戦ではありません。
長期戦です。

メリハリさえ付けられていれば大丈夫ですので、
ハードルを高くしすぎず、肩に力を入れすぎず、
責任を感じすぎず、何もかもを背負い込まず、
うまいこと立ち回るスキルを身に付けてください。

なお、手先の方も器用なのであれば、
売り場づくり等で大活躍できますので無駄にはなりません。



☆LUK(運の良さ)

こればかりは、
どう努力してよいものやら明らかになっていませんが…、
まぁ、日頃の行いとか、そういうのでしょうかね。

とはいえ、
コンビニ経営においてLUK(運の良さ)の要素は無視できません。

自身が経営する店舗の立地。
その立地の商圏に進出してくる競合店舗。
商圏の客数と客層と客質。

応募してきてくれるパート/アルバイト希望者の人数。
その希望者たちの性格や相性やアビリティ。

店舗の担当SV(スーパーバイザー≒本部の社員さん)が誰か。
店舗のエリアの統括マネージャーが誰か――

受動的で、どうやっても自分の手で何ともできないことは、
ぶっちゃけ全てが運任せというわけです。

運任せながら、
それでも読みや分析や立ち回りを駆使して舵を切っていく様は、
さながら麻雀のようだなぁと思ったり思わなかったり…( ̄▽ ̄ )

もし運の良さに自信があるのであれば、
環境面の追い風に期待が持てるかもしれません。



★味方を増やしていくスタイル

以上、ステ振りについての説明が終わったところで、
今度はオススメのプレイスタイルについて語ってみましょう。

もう直上に書いちゃってますが、
コンビニ経営においては、味方を増やしていくスタイルがオススメです。

味方につけるべき相手は、大きく分けて2グループで、
従業員さんと、本部の社員さんになります。

そして、味方になってもらうために重要なのが、
さきほど出てきたINT(賢さ)で、つまり詠唱、つまりコミュ力です。



☆従業員を味方につける

え?
従業員って最初から味方じゃないの?

…なんて思っている能天気な経営者は、
さすがに居ないと思いますが、念のために言っておくと、
従業員は味方ではなくてビジネスパートナーですよ。

つまりは、カネと労働力とをトレードするだけの、
基本的にはビジネスライクな関係でしかありません。

それでも、
まだ味方でないうちはマシな方であって、
敵に回してしまうとロクなことがないです。

雇い主を敵に回す従業員なんて居るのかという話ですが、
これが普通に居ます。たくさん見てきました。

表面上はそうでもないんですが、
内心では経営者に不満たらたら。
ウラで悪口を言っているだけならまだしも、
店舗に悪影響を及ぼし始めると面倒なことになります。
安くない人件費を支払っているのにもかかわらず…。

従業員はロボットではなくて人間です。
カネと引き換えに労働力を提供しながらも、
感情や気分を移ろわせています。

逆にいえば、その感情や気分を良いものにしてしまえば、
従業員は経営者に心を開いてくれて、味方についてくれるのです。

そのためには、
従業員ひとりひとりのことを、よく知らなければなりません。

まずは、その従業員の好きなもの/好きなこと
これを知っているだけで、簡単に会話の糸口をつかめるようになります。
もし、それが自分の知らない趣味だったり人物だったりしたのなら、
ネットで検索して、最低限の知識を拾っておきましょう。
その上で、率直な感想や、疑問に思ったことなんかを投げかければ、
たいていの従業員は喜んでレスポンスしてくれます。
なぜなら、他でもない自分が好きな事柄だからです。

ゲーマーがゲームの話を振られたら、反応せずにはいられないよう、
関ジャニ∞が好きなパートさんは大倉君と言われたら飛びつきますし、
ホークスが好きなアルバイトさんは無観客と言われたら飛びつきます。

ボードゲーマーだって、
ボードゲームに興味があるんですが、未経験なので、
 とりあえず"カタン"っていうのをやってみたいんですが
…なんて言われたら、何かしら返事したくなるっしょ??( ̄▽ ̄ )

こうして、他愛もない会話を繰り返していくうちに、
従業員が自分語りを始め出したら、しめたものです。
しっかりと聞き入って、その従業員への理解度を深めましょう。

得てして人間というのは、自分の話を聞いてもらったら、
今度は相手の話も、ちゃんと聞こうとするものです。

そのタイミングでは、
経営者の好きなもの/ことを語ってもいいですし、
経営者として店舗の話をしてもいいでしょう。

経営者と従業員、お互いがお互いに興味を持つ関係になれば、
それはビジネスライクを越えたということになります。

もちろん、ビジネスライクな面もしっかりと残しておく必要はありますが、
ただの"カネを寄越す人と労働力を寄越す人"という関係ではなく、
普通に"人間と人間"という関係を築くことが、味方づくりの第一歩です。

そうして、従業員との関係が深まれば深まるほど、
従業員は、経営者にとって不利益となることをやり辛くなります。

例えば、ドタキャン。
例えば、急に店を辞めますサヨウナラ。

経営者を"カネを寄越す人"としか見ていない時はやり易いことが、
"人間"として見るようになると、途端にやり辛くなるのです。

シフトを安定させる秘訣は、従業員との良好な関係づくりにあります。
これは人不足に喘ぐコンビニ業界にとって重要なことではないでしょうか。

それでも、どうしても、
コミケに行きたいから休みが欲しい!
TGSに行きたいから休みが欲しい!!
ゲムマに行きたいから休みが欲しい!!!

…なんてお願いされたときには、
持ち前のVIT(タフさ)を活かしてシフトを何とかして差し上げましょう。

従業員側の立場に立ってみたとき、
コミケに、TGSに、ゲムマに、気持ちよく送り出してくれたら、
めちゃくちゃ嬉しいではありませんか…!

その従業員にとって、どうしても必要なもの、
あるいは、どうしても認めてもらいたいもの――


つまりはクリティカルヒットを見極めて、
ここぞというときに従業員に対して献身的になってみせる


そんなINT(賢さ)を持ちつつも、
人としての温かみを見せる経営者にこそ、
従業員たちは味方してくれるというものです。



☆チェーン本部を味方につける

チェーン本部とコンビニ経営者との関係は、
建前上こそフィフティ・フィフティになっていますが、
実際のところは、ゲームでいうところの親と子の関係といえます。

コンビニ経営者の中には、
これでもかと本部に噛み付いていくスタイルの方もいますが、
星屑が考えるに、それはあまり得策ではありません。

なぜなら、ゲームにおいて、
子は親に対して圧倒的に不利だからです。

かといって、
最初から勝負を捨ててしまうのは更なる愚策ですので、
やはり、うまいこと折り合いをつけていく必要があります。

本部サイドとしては、数字や結果を出すことに躍起です。

どれだけ景気が悪かろうが、風向きが悪かろうが、
大企業として成果を出し続けなければならない――

それが、どういう形で店舗という末端へ下りてくるかというと、
クリスマスケーキ恵方巻きおせちお中元お歳暮といった、
催事商材の営業ノルマというのが、やはり有名でしょうか。

それだけではなく、
本部肝いりの新商品の大量発注や、
カウンター商材(揚げ物やおでん等)の大量展開、
明らかに廃棄を前提とした数値の提案といった、
強引な数字の引き上げも目に付きます。

そして、そんな要求をかましてくるのは、
本部の、いち社員、いちサラリーマンなのです。

その社員さんは、その上司からケツを叩かれていて、
その上司もまた、その上の上司からケツを叩かれていて…と、
本部サイドには分かりやすいトップダウンが存在しています。

上司にノルマを課された社員さんは、
それを店舗に課さなければ地位を脅かされる。
社員にノルマを課されたコンビニ経営者は、それを店長へ課し、
店長は従業員たちに課していく――

今では世論の後押しもあり、かなり緩和されましたが、
ノルマの押し付けの連鎖は、いつからかコンビニの日常になっていました。

店舗に出向いて経営指導をする本部社員を"SV"といいますが、
先述のような経緯から、SVを目のかたきにする経営者は少なくないです。

しかしながら、SVはSVで、上司と経営者の間で板ばさみになっていて、
なんとか両者間の妥協点を探り、事を着地させようと必死に働いています。

コンビニ経営者としては、
明らかな無茶や、露骨に不利益な要求は突っぱねるにしても、
SVが何としても通したいことを見抜き、それはサクッと通してしまう――

例えば、
来週までに、ここからここまでの売り場の写真が必要だと言われたら、
なるはやで売り場を完成させて、1日でも早く写真を送っておく。
SVはその写真を上司に送信することで、仕事が一つ片付きます。

あるいは、
他はともかく、この商品だけは30個の発注を入れて欲しいと言われたら、
その場で気持ちよく数字を打ち込んでしまう。

あれもこれも数十個の発注を入れろだとか、
とんでもない仕事量を投げてきたら話は別ですが、
そこが着地点で問題ないと思えば、すんなりと受けてしまうことです。

その代わり、経営者として本部へ要求したいことはSVに伝えましょう。
また、何か困ったことがあれば、すぐさま助力を求めましょう。

要は、SVとの間にギブ・アンド・テイクを成立させて、
良好なビジネスライクの関係を築いていくのが店舗のためになるのです。

いわば、SVとのコミュニケーションというのは、
言葉ではなく仕事で交わすもの、ということですね。

SVと個人的に仲良くなって、
一緒に晩メシを食べに行ったり、
草野球でチームメイトになったりするのも乙なものですが…、
まぁ、SVには少し遠いところから味方になってもらうのをオススメします。



いかがでしたでしょうか。

ステータスポイントを、
VIT(タフさ)INT(賢さ/コミュ力)の2極に振って、
DEX(立ち回りの器用さ)にも何ポイントか入れてやると、
コンビニ経営に適したステータスになります。

あとは、
倒れることなく10年後、15年後のエンディングまで進み続けて、
その最中で、ひとり、またひとりと仲間を増やしていく――

さきほど、ヒーラーのような経営者という表現をしましたが、
どちらかといえば"勇者"の方が適切かもしれませんね。

自店舗においては、間違いなく経営者が主人公なわけですし!

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

星屑は16歳から32歳まで某ソンで働いて、
バイトリーダー(笑)や副店長や店長といった役職で、
経営者・従業員・SVの3者間のパイプ役に徹してきました。

いつも、3つの立場を俯瞰して見てきたのです。

だからこそ、こんな記事を書きたくなったのかもしれません。


本当にコンビニには、いろんな年齢や立場の人たちが来ます。

従業員も、高校生、大学生、フリーターやパートさんに加えて、
一流大学卒ながらリストラされた方や、70歳近い方まで、
幅広くアルバイトの応募があり、そして同僚になるのです。

だからこその思い出は多く、
男子高校生3人を我が家に泊めて、肉オンリーの鍋を囲ったり、
大学生たちに学校の体育館を借りてもらって、みんなでバスケをしたり、
筋肉自慢のフリーターさんから、筋トレとプロテインの知識を授かったり、
パートさんたちと、知る人ぞ知る名店にランチを食べに行ったり、
親子ほど歳の離れたシニアの方に、料理のコツを教わったり――

書き続けたらキリがないのでストップしますが、
振り返ってみれば、思い出がぎゅうぎゅうに詰まった16年間でした…!

俺、お疲れさま!

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

これからコンビニ経営者を志す方は、
苦労も多いこととは思いますが、
申し上げた通り、うまく立ち回って、
ひとりでも多くの味方をつけて、
そして、コンビニを楽しんでくださいね♪( ̄▽ ̄*)






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★コンビニ経営のステ振り

このブログをご覧の方は、
おおよそゲームをプレイされている方ばかりだと思いますが、
そうでない方のために"ステ振り"について軽く説明してみます。

ステ振りとは、キャラクターに"ステータス"を"振る"ことを指し、
つまりは、頭が良いとか、力が強いとか、手先が器用だとか、
そういったキャラクターの"能力"の割合を決めることです。

完璧超人であれば、
ざっくりとIQは1000くらいで、
引っ越しは家ごと持ち上げて運ぶくらいパワフルで、
その上、指1本でアタタタタと高速タッチタイピングできる――

と、何をやらせても最強ですので、
そもそも割合を決める必要すらありませんが、
われわれ常人には、そうはいきません。

"頭は良いけど腕力がない"とか、
"丁寧な作業をするが速度が遅い"とか、
全部が最強ではなく、一長一短になりがちです。

主にRPGでは、この"常人感"が忠実に再現されていて、
6種類ほどある能力の、全てを最強にできないように設定されています。

具体的には、

STR→ストレングス。力強さ
AGI→アジリティ。素早さ
VIT→バイタリティ。タフさ
INT→インテリジェンス。賢さ
DEX→デクステリティ。器用さ
LUK→ラック。運の良さ


…というような能力の中から、
2つか3つを選んで、偏らせて成長させていくわけです。

逆をいえば、選ばなかった能力は切り捨てられることになります。

20200229-2.jpg

さて、ここいらで話を戻しましょう。
コンビニ経営においては、どうステ振りするべきか。
つまりは、どの能力を選んで成長させるべきか。

リアルの人間のステ振り論においては、
生まれた時点で確定しているという向きもありますが、
星屑の持論では、LUK(運の良さ)以外は、
努力によってステータスポイントを獲得し、
後付けでのステ振りが可能とみていますので、
その前提で話を進めていきたいと思います。

結論からいうと、

VIT(タフさ)>INT(賢さ)>>>DEX(器用さ)

…というステ振りがコンビニ経営ではオススメです。



☆ VIT(タフさ)

コンビニオーナーの1日の平均労働時間は11時間――

何年も前の"月刊コンビニ"に載っていたデータを引っ張ってきました。
そして、年を追うごとに人手不足は加速していますので、
今や、11時間では済まなくなっているのではないでしょうか。

経営者の労働時間が増える理由は、人手不足だけではなく、
コンビニ経営が稼ぎにくくなってきているというのも大きいです。

ただでさえ、不景気の中にあって、店舗数は超飽和状態…。
その上、チェーン本部と結ぶ契約の内容も厳しくなっていくばかりで、
30年前、あるいは20年前や10年前と比較しても、
手取りは激減の一途をたどっています。

そんな過酷な環境で、少しでも手取りを確保するためには、
経営上の最大の支出――すなわち人件費を削るしかありません。

特に、深夜帯(22~5時)の人件費は大きな痛手ですので、
経営者がワンオペで深夜のシフトを自ら喰ってしまうことこそが、
手っ取り早い人件費の削減策となるわけです。

夜勤込みの長時間の勤務に加えて、
24時間365日、ケータイが鳴れば出なければならず、
接客も清掃も発注も営業も経理も従業員教育もクレーム対応も、
何でもやれるバイタリティ――

コンビニ経営において、いちばん重要なステータスは、
VIT(タフさ)と断言することができます。

自己管理の徹底と、地道な体づくりを行い、
VITのステータスを最優先で伸ばしましょう!



☆INT(賢さ)

RPGでは、
INT(賢さ)は魔法使いの専売特許です。

なぜかというと、
INTは魔法の"詠唱"の質に影響するからで、
INTが高ければ高いほど、質の高い魔法を唱えることができます。

例えば、
ウィザードは攻撃魔法の威力が高くなったり、
プリーストは治癒魔法での回復量が増えたり…といった具合です。

それでは、
コンビニ経営における"詠唱"とは何でしょうか?

それは"コミュニケーション"で、つまりは、
お客さんや、従業員さんや、本部の社員さんとの"会話"です。

このトーク能力、いわゆる"コミュ力"があれば、
コンビニ経営というのは、かなり捗ります。

というか、もっとハッキリ言ってしまえば、
現在のコンビニ経営の両輪は"タフさ"と"コミュ力"です。

なぜコミュ力が必須であるかについては、後で詳しく書きましょう。

ちなみに、
VIT(タフさ)INT(賢さ)を両輪にする、RPGにおいての役職は、
だいたい"ヒーラー(癒し手・回復役)"と相場で決まっています。

ヒーラーとは、何人もの仲間のことを同時に観察して、
必要なタイミングで必要な回復魔法や支援魔法を唱え続ける役職で、
広い視野と献身的な心が必要な、パーティーの精神的支柱です。

そんなヒーラーのような経営者になることができれば、
その経営者の店舗は、うまく回ること間違いなしといえるでしょう。



☆DEX(器用さ)

ここでいう器用さは、
手先の…というよりは、立ち回りの器用さです。

コンビニ経営の契約年数は、
10年間や15年間といった単位になります。

契約を満了せず、途中で投げ出してしまうと、
当然ながら違約金が発生してしまいますので、
10年や15年をやりぬく覚悟が必要なのです。

とはいえ、
覚悟だけで10年やれるほど楽な業界ではありませんので、
なんというか"うまいことやる"というのが攻略法になります。

要は、頑なにならないことです。

融通をきかせましょう。
使えるものは何でも使いましょう。
どんどんシステマチックにして楽になりましょう。
スイッチのオンとオフを上手に切り替えましょう。

短期決戦ではありません。
長期戦です。

メリハリさえ付けられていれば大丈夫ですので、
ハードルを高くしすぎず、肩に力を入れすぎず、
責任を感じすぎず、何もかもを背負い込まず、
うまいこと立ち回るスキルを身に付けてください。

なお、手先の方も器用なのであれば、
売り場づくり等で大活躍できますので無駄にはなりません。



☆LUK(運の良さ)

こればかりは、
どう努力してよいものやら明らかになっていませんが…、
まぁ、日頃の行いとか、そういうのでしょうかね。

とはいえ、
コンビニ経営においてLUK(運の良さ)の要素は無視できません。

自身が経営する店舗の立地。
その立地の商圏に進出してくる競合店舗。
商圏の客数と客層と客質。

応募してきてくれるパート/アルバイト希望者の人数。
その希望者たちの性格や相性やアビリティ。

店舗の担当SV(スーパーバイザー≒本部の社員さん)が誰か。
店舗のエリアの統括マネージャーが誰か――

受動的で、どうやっても自分の手で何ともできないことは、
ぶっちゃけ全てが運任せというわけです。

運任せながら、
それでも読みや分析や立ち回りを駆使して舵を切っていく様は、
さながら麻雀のようだなぁと思ったり思わなかったり…( ̄▽ ̄ )

もし運の良さに自信があるのであれば、
環境面の追い風に期待が持てるかもしれません。



★味方を増やしていくスタイル

以上、ステ振りについての説明が終わったところで、
今度はオススメのプレイスタイルについて語ってみましょう。

もう直上に書いちゃってますが、
コンビニ経営においては、味方を増やしていくスタイルがオススメです。

味方につけるべき相手は、大きく分けて2グループで、
従業員さんと、本部の社員さんになります。

そして、味方になってもらうために重要なのが、
さきほど出てきたINT(賢さ)で、つまり詠唱、つまりコミュ力です。



☆従業員を味方につける

え?
従業員って最初から味方じゃないの?

…なんて思っている能天気な経営者は、
さすがに居ないと思いますが、念のために言っておくと、
従業員は味方ではなくてビジネスパートナーですよ。

つまりは、カネと労働力とをトレードするだけの、
基本的にはビジネスライクな関係でしかありません。

それでも、
まだ味方でないうちはマシな方であって、
敵に回してしまうとロクなことがないです。

雇い主を敵に回す従業員なんて居るのかという話ですが、
これが普通に居ます。たくさん見てきました。

表面上はそうでもないんですが、
内心では経営者に不満たらたら。
ウラで悪口を言っているだけならまだしも、
店舗に悪影響を及ぼし始めると面倒なことになります。
安くない人件費を支払っているのにもかかわらず…。

従業員はロボットではなくて人間です。
カネと引き換えに労働力を提供しながらも、
感情や気分を移ろわせています。

逆にいえば、その感情や気分を良いものにしてしまえば、
従業員は経営者に心を開いてくれて、味方についてくれるのです。

そのためには、
従業員ひとりひとりのことを、よく知らなければなりません。

まずは、その従業員の好きなもの/好きなこと
これを知っているだけで、簡単に会話の糸口をつかめるようになります。
もし、それが自分の知らない趣味だったり人物だったりしたのなら、
ネットで検索して、最低限の知識を拾っておきましょう。
その上で、率直な感想や、疑問に思ったことなんかを投げかければ、
たいていの従業員は喜んでレスポンスしてくれます。
なぜなら、他でもない自分が好きな事柄だからです。

ゲーマーがゲームの話を振られたら、反応せずにはいられないよう、
関ジャニ∞が好きなパートさんは大倉君と言われたら飛びつきますし、
ホークスが好きなアルバイトさんは無観客と言われたら飛びつきます。

ボードゲーマーだって、
ボードゲームに興味があるんですが、未経験なので、
 とりあえず"カタン"っていうのをやってみたいんですが
…なんて言われたら、何かしら返事したくなるっしょ??( ̄▽ ̄ )

こうして、他愛もない会話を繰り返していくうちに、
従業員が自分語りを始め出したら、しめたものです。
しっかりと聞き入って、その従業員への理解度を深めましょう。

得てして人間というのは、自分の話を聞いてもらったら、
今度は相手の話も、ちゃんと聞こうとするものです。

そのタイミングでは、
経営者の好きなもの/ことを語ってもいいですし、
経営者として店舗の話をしてもいいでしょう。

経営者と従業員、お互いがお互いに興味を持つ関係になれば、
それはビジネスライクを越えたということになります。

もちろん、ビジネスライクな面もしっかりと残しておく必要はありますが、
ただの"カネを寄越す人と労働力を寄越す人"という関係ではなく、
普通に"人間と人間"という関係を築くことが、味方づくりの第一歩です。

そうして、従業員との関係が深まれば深まるほど、
従業員は、経営者にとって不利益となることをやり辛くなります。

例えば、ドタキャン。
例えば、急に店を辞めますサヨウナラ。

経営者を"カネを寄越す人"としか見ていない時はやり易いことが、
"人間"として見るようになると、途端にやり辛くなるのです。

シフトを安定させる秘訣は、従業員との良好な関係づくりにあります。
これは人不足に喘ぐコンビニ業界にとって重要なことではないでしょうか。

それでも、どうしても、
コミケに行きたいから休みが欲しい!
TGSに行きたいから休みが欲しい!!
ゲムマに行きたいから休みが欲しい!!!

…なんてお願いされたときには、
持ち前のVIT(タフさ)を活かしてシフトを何とかして差し上げましょう。

従業員側の立場に立ってみたとき、
コミケに、TGSに、ゲムマに、気持ちよく送り出してくれたら、
めちゃくちゃ嬉しいではありませんか…!

その従業員にとって、どうしても必要なもの、
あるいは、どうしても認めてもらいたいもの――


つまりはクリティカルヒットを見極めて、
ここぞというときに従業員に対して献身的になってみせる


そんなINT(賢さ)を持ちつつも、
人としての温かみを見せる経営者にこそ、
従業員たちは味方してくれるというものです。



☆チェーン本部を味方につける

チェーン本部とコンビニ経営者との関係は、
建前上こそフィフティ・フィフティになっていますが、
実際のところは、ゲームでいうところの親と子の関係といえます。

コンビニ経営者の中には、
これでもかと本部に噛み付いていくスタイルの方もいますが、
星屑が考えるに、それはあまり得策ではありません。

なぜなら、ゲームにおいて、
子は親に対して圧倒的に不利だからです。

かといって、
最初から勝負を捨ててしまうのは更なる愚策ですので、
やはり、うまいこと折り合いをつけていく必要があります。

本部サイドとしては、数字や結果を出すことに躍起です。

どれだけ景気が悪かろうが、風向きが悪かろうが、
大企業として成果を出し続けなければならない――

それが、どういう形で店舗という末端へ下りてくるかというと、
クリスマスケーキ恵方巻きおせちお中元お歳暮といった、
催事商材の営業ノルマというのが、やはり有名でしょうか。

それだけではなく、
本部肝いりの新商品の大量発注や、
カウンター商材(揚げ物やおでん等)の大量展開、
明らかに廃棄を前提とした数値の提案といった、
強引な数字の引き上げも目に付きます。

そして、そんな要求をかましてくるのは、
本部の、いち社員、いちサラリーマンなのです。

その社員さんは、その上司からケツを叩かれていて、
その上司もまた、その上の上司からケツを叩かれていて…と、
本部サイドには分かりやすいトップダウンが存在しています。

上司にノルマを課された社員さんは、
それを店舗に課さなければ地位を脅かされる。
社員にノルマを課されたコンビニ経営者は、それを店長へ課し、
店長は従業員たちに課していく――

今では世論の後押しもあり、かなり緩和されましたが、
ノルマの押し付けの連鎖は、いつからかコンビニの日常になっていました。

店舗に出向いて経営指導をする本部社員を"SV"といいますが、
先述のような経緯から、SVを目のかたきにする経営者は少なくないです。

しかしながら、SVはSVで、上司と経営者の間で板ばさみになっていて、
なんとか両者間の妥協点を探り、事を着地させようと必死に働いています。

コンビニ経営者としては、
明らかな無茶や、露骨に不利益な要求は突っぱねるにしても、
SVが何としても通したいことを見抜き、それはサクッと通してしまう――

例えば、
来週までに、ここからここまでの売り場の写真が必要だと言われたら、
なるはやで売り場を完成させて、1日でも早く写真を送っておく。
SVはその写真を上司に送信することで、仕事が一つ片付きます。

あるいは、
他はともかく、この商品だけは30個の発注を入れて欲しいと言われたら、
その場で気持ちよく数字を打ち込んでしまう。

あれもこれも数十個の発注を入れろだとか、
とんでもない仕事量を投げてきたら話は別ですが、
そこが着地点で問題ないと思えば、すんなりと受けてしまうことです。

その代わり、経営者として本部へ要求したいことはSVに伝えましょう。
また、何か困ったことがあれば、すぐさま助力を求めましょう。

要は、SVとの間にギブ・アンド・テイクを成立させて、
良好なビジネスライクの関係を築いていくのが店舗のためになるのです。

いわば、SVとのコミュニケーションというのは、
言葉ではなく仕事で交わすもの、ということですね。

SVと個人的に仲良くなって、
一緒に晩メシを食べに行ったり、
草野球でチームメイトになったりするのも乙なものですが…、
まぁ、SVには少し遠いところから味方になってもらうのをオススメします。



いかがでしたでしょうか。

ステータスポイントを、
VIT(タフさ)INT(賢さ/コミュ力)の2極に振って、
DEX(立ち回りの器用さ)にも何ポイントか入れてやると、
コンビニ経営に適したステータスになります。

あとは、
倒れることなく10年後、15年後のエンディングまで進み続けて、
その最中で、ひとり、またひとりと仲間を増やしていく――

さきほど、ヒーラーのような経営者という表現をしましたが、
どちらかといえば"勇者"の方が適切かもしれませんね。

自店舗においては、間違いなく経営者が主人公なわけですし!

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星屑は16歳から32歳まで某ソンで働いて、
バイトリーダー(笑)や副店長や店長といった役職で、
経営者・従業員・SVの3者間のパイプ役に徹してきました。

いつも、3つの立場を俯瞰して見てきたのです。

だからこそ、こんな記事を書きたくなったのかもしれません。


本当にコンビニには、いろんな年齢や立場の人たちが来ます。

従業員も、高校生、大学生、フリーターやパートさんに加えて、
一流大学卒ながらリストラされた方や、70歳近い方まで、
幅広くアルバイトの応募があり、そして同僚になるのです。

だからこその思い出は多く、
男子高校生3人を我が家に泊めて、肉オンリーの鍋を囲ったり、
大学生たちに学校の体育館を借りてもらって、みんなでバスケをしたり、
筋肉自慢のフリーターさんから、筋トレとプロテインの知識を授かったり、
パートさんたちと、知る人ぞ知る名店にランチを食べに行ったり、
親子ほど歳の離れたシニアの方に、料理のコツを教わったり――

書き続けたらキリがないのでストップしますが、
振り返ってみれば、思い出がぎゅうぎゅうに詰まった16年間でした…!

俺、お疲れさま!

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これからコンビニ経営者を志す方は、
苦労も多いこととは思いますが、
申し上げた通り、うまく立ち回って、
ひとりでも多くの味方をつけて、
そして、コンビニを楽しんでくださいね♪( ̄▽ ̄*)





【2020/02/29 23:59】 | 雑談 |
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